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コラージュの意味や使い方|絵画/デジタル画像/建築/音楽/ファッション

更新日:2024年01月22日

言葉の意味・例文

コラージュは美術用語ですが、絵画だけでなく様々なところで使われています。コラージュの正しい意味は何でしょうか。スクラップやモンタージュとは、意味が違うのでしょうか。現代において、コラージュがどのように使われているのか、ご紹介します。

コラージュとはどういう意味? 使い方は?

コラージュという言葉を聞いたことがあるでしょうか。何となくイメージできても、コラージュの正しい意味はよくわからないのではないでしょうか。コラージュとは、どんな意味なのでしょう。どのような使われ方をしているのでしょうか。

コラージュはフランス語?

コラージュとはフランス語で「貼り付け」「糊付け」という意味です。貼り付ける素材は布や植物、砂、写真や印刷物の切り抜きなどさまざまで、これらを貼り付ける技法という意味の絵画用語です。 貼り付ける技法だけでなく、さまざまな素材を貼り付けた作品自体のこともコラージュと呼びます。

絵画用語のコラージュ

現代美術用語でコラージュとは、作品の画面にさまざまな物を貼り付ける技法という意味です。また、貼り付けることで完成した作品という意味もあります。 コラージュは、糊付けされた紙という意味のフランス語のパピエ・コレと呼ばれる技法がもとになっています。1910年頃からパブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックが新聞紙の切り抜きや切手、マッチ箱などを作品に貼り付けたことが始まりとされているそうです。これが後にコラージュに発展していったといいます。 1918年~1931年頃は、ダダイストやシュールレアリストの画家たちが、さまざまな素材を用いたコラージュ作品を生み出していきます。

デジタル画像のコラージュ

コラージュは、絵画の世界に留まりません。多くの人は、コラージュと意識しないまでも、知らない間にコラージュを目にしているのではないでしょうか? インターネットなどでも、コラージュ画像を目にすることがあります。インターネットでは、コラージュ画像を作るという使われ方をしますが、略してコラ画像とも呼びます。 コラ画像は、主に写真を加工してデジタルコラージュを作成します。風景や人を写した写真でありながら、現実ではありえない幻想的な世界を表現することができるのが魅力です。思わず笑ってしまうような面白画像などもあり、その表現方法は無限に広がっています。 このデジタルコラージュ画像ですが、アプリを使えば個人でも簡単に作成することが可能です。スマートフォンを使って、写真の加工ができるアプリもあり、デジタル画像のコラージュは、身近なものになっています。

建築のコラージュ

建築でのコラージュの意味は、絵画と同様に写真や絵の切り抜きなどを貼り合わせるということです。建築の設計段階におけるイメージを膨らませるために用いられます。 言葉では伝わりにくい細部も、絵や写真を用いることでわかりやすくなります。

音楽のコラージュ

絵画や写真など平面的な芸術作品だけでなく、音楽でもコラージュという技法が使われることがあります。音楽でのコラージュは合成という意味合いが強くなります。つまり、複数の楽曲を組み合わせて別の楽曲を作り出すという意味です。

ファッションにおけるコラージュの意味

コラージュの意味は、さらに広がりを見せ、芸術分野だけでなく、生活に密着したファッションにおいても使われています。 ファッションにおけるコラージュの意味は、ファッション雑誌の切り抜きをノートに貼っていくという作業のことです。気に入ったコーディネートがあれば、雑誌の写真の部分を切り抜いてノートに貼り付けていくこと、これで自分の好みや理想がわかります。洋服選びの際に役立つでしょう。 コラージュ・セラピーという言葉があります。これは、ノートに雑誌の切り抜きなどを貼り、理想の自分を表現するという意味です。こうありたいと願う自分を表現することで、高いセラピー効果があることがわかっています。ファッションコラージュで、気づかなかった自分の内面を知ることができます。好きな物を貼っていくだけでも楽しいです。

コラージュとの意味の違いや使い分け

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初回公開日:2018年01月12日

記載されている内容は2018年01月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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