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様相の意味・類語や対義語・使い方や例文|様相を呈する

更新日:2024年06月23日

言葉の意味・例文

たまに耳にする「様相」という言葉。聞くことはあっても、あまり使わないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、「様相」の意味や類語、使い方などを紹介しています。文語的な語彙をレベルアップさせて日常的に使いこなしたいという方は、ぜひご覧ください。

ここからは、「様相」を使った具体的な言い回しを紹介していきます。

様相を呈する

「様相を呈する」は、大まかに言うと「状態を示す」のイメージと似ています。この表現を取り入れた例文は以下のとおりです。 ・彼が介入したことで事態は好転したかに思われたが、結果的にはいっそう複雑な様相を呈することとなった。 ・彼女の研究論文は、先行研究が示してきたデータとは異なる様相を呈していた。 ・初めこそ我々は理性的に話し合いを進めていたが、しだいに感情的になり、しまいにはもうどうしようもない様相を呈するまでに至った。 ・広場では祭が行われており、人が多く、物も多く、歓声と罵声が飛び交い、混沌とした様相を呈していた。

様相を見せる

「様相を見せる」は、「様相を呈する」と意味合いは同じです。「呈する」というより「見せる」とした方がやや口語的で、堅苦しさは払拭されます。 ・あの二人の言い争いは泥試合の様相を見せている。 ・週が明けてすぐ、事件は意外な様相を見せ始めた。 ・冬になると、雪国は独自の様相を見せるようになる。 ・その動物は、観察班から報告されていたデータとは異なる様相を見せた。 ・その映像は、街が一瞬にして爆音と光に飲み込まれていく恐怖の様相を見せた。

様相を帯びる

「様相を帯びる」は「~の状態になる」「~の様子に近づいていく」といったニュアンスの言い回しです。以下のような使い方をします。 ・ようやく町おこしの計画が現実的な様相を帯びてきた。 ・街は徐々に殺伐とした様相を帯び始め、夕方以降になると出歩く者はいなくなった。 ・彼の推理が正しければ、この事件は、当初想定されていたものとは別の様相を帯びることになる。 ・西国の勝利がほぼ確実とされてきたが、日を追うごとに、東国巻き返しの様相を帯び始めた。 ・彼女の表情は、事態がいかに深刻な様相を帯びているかを明白に物語っていた。

様相が変わる

「様相が変わる」は、それまでの状態に変化が生じることを意味する表現です。以下に例文を挙げます。 ・二人はお互いに冷戦状態を維持し続けてきたはずだったが、ひょんなことから様相が変わり始めた。 ・首相が変われば国全体の様相が変わるのは当然だ。 ・彼の経過報告から、事態の様相が変わったことがわかった。 ・社長はA社買収に積極的な意向を示していたが、どうやらその様相は変わりつつあるらしい。 ・今の仕組みを変えなければ、労働者が搾取される沼のような様相は変わりようがない。

様相を異にする

「様相を異にする」とは、それまでとは状態が異なっていることを意味します。「状態が変わった」ということを文語的に表現したい際におすすめです。 ・その日通された部屋は、前日まで訪れていた部屋とは様相を異にしていた。 ・周辺にある学校とは様相を異にするその高校は、ある特別な学科で有名だ。 ・和やかな田園風景の中に、突如として様相を異にするコンクリートのビルが現れた。 ・同じ場所のはずなのに、建物も人も、やはり当時とは様相を異にしていた。 ・その企業の最終面接は、それまで受けてきた他社のどの試験形態とも様相を異にしていた。

「様相」とは物事の状態や姿の意味と覚えよう

状態やありさまを示す「様相」は、意味がシンプルな分、表現方法の幅が広くさまざまな場面で使いやすい言葉です。「呈する」や「異にする」などと結びついて、やや硬さが求められる文章などではとてもよく活躍します。 「様相」とセットになる動詞をたくさん覚えれば、言い回しのバリエーションも豊富になります。「様相」の使い方をマスターして、場面状況を伝えるスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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