スパイラルの意味・ループとの違い・スケートのスパイラルとは

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スパイラルとは、英語のspiralという単語の意味を示す言葉です。英語spiralの和訳は、「渦巻き」「螺旋（らせん）」の意味です。「スパイラル」は、螺旋を描く建築物の名称に使用されていたり、競技の技の名称になっていたりします。 建築物としては、東京港区にある建築家槇文彦氏が設計した複合施設の名称が「スパイラル」と呼ばれており、長野冬季オリンピックの際に建築された、ボブスレー・リュージュ会場の名も「スパイラル」と呼ばれています。 その他、IT分野では、開発の手法として、「スパイラルモデル」と呼ばれるものがあります。設計とプロトタイピングを、繰り返して開発していく手法を意味しています。

らせんは、漢字で「螺旋」もしくは「螺線」と書きます。漢字の「らせん」に使われている「螺」は、田螺（たにし）や栄螺（さざえ）にも使われているように、「巻貝の貝殻」を意味しています。 らせんは、英語ではhelixという単語で表されます。spiral（スパイラル）は、本来は「渦巻き」を意味する単語ですが、英語でも日本語でも渦巻きと螺旋は混同して、「スパイラル」という言葉を用いられています。螺旋階段は英語の場合も「スパイラル」が用いられ、「spiral stairway」といわれます。

英語：spiralには、「渦巻き」「らせん」のほか、「渦巻き状」「らせん状」の意味があります。らせん状の形状については、「スパイラル」と表現します。らせん状の形状をもつ物は、「スパイラル○○」という名称で呼ばれるものが、少なからず存在します。 らせん状に物をカットする道具を「スパイラルカッター」と呼び、螺旋階段のようなエスカレーターは、「スパイラルエスカレーター」と呼ばれています。

スパイラルには、渦巻き・らせんといった、形状を表す意味のほかに、「連鎖的な変動」という意味があります。 IT分野で使用される「スパイラルモデル」も、設計とプロトタイピングを繰り返すモデルなので、「連鎖的な変動」という意味で「スパイラル」を用いている用語です。ほかに、ニュースで耳にする「デフレスパイラル」で用いられている「スパイラル」も「デフレにより連鎖的に発生する経済状態」を意味しています。

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ループとは、「輪」「輪形のもの」を意味する単語です。また「繰り返すこと」という意味もあります。ループとスパイラルは、似て非なる言葉です。ループの「輪」に対して、スパイラルの「渦巻き・螺旋」という形状、ループの「繰り返すこと」に対して、スパイラルの「連鎖的な変動」は、それぞれが似ているようでいて、終着点が異なります。 ループは、始点と終点が同じことを意味します。それが「繰り返し」ということになります。スパイラルは、始点と終点が異なります。わずかであっても、必ず始点と終点がずれます。ループは同じところに留まりますが、スパイラルは進んでいきます。

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「スパイラル」の使い方について、見てみましょう。皆が当然知っている言葉のように、日々のニュースの中などで使われている用語から、内容をご紹介していきます。 「スパイラル」の意味を知らないと、どのような状態を表現しているのか、まったく理解できませんが、「スパイラル」の単語の意味を知れば、少しニュアンスを感じ取ることができます。さらに「スパイラル」を用いた用語自体の意味を知ることで、ニュースなどの内容が、とてもわかりやすくなるでしょう。

「負のスパイラルが生まれる」の意味と使い方を考える前に、「負のスパイラル」とはどのようなものか考えてみましょう。「負のスパイラル」が意味するのは、連鎖的に悪循環が生じることです。 「泣きっ面に蜂」「弱り目に祟り目」などのことわざとも似ていますが、「負のスパイラル」とは、ただ悪いことが立て続けに起きることではなく、その悪いことに連鎖性があることを意味しています。例えば、会社の売上が悪化し、通常では引き受けない信用が十分でない相手と取引したところ、相手が倒産した、という状況などは、「負のスパイラル」に巻き込まれたといえます。 【文例】 長期の経済停滞により、経済界には、負のスパイラルが生まれつつある この文例では、経済停滞により、対策を打てば打つほど、経済が悪化していくような状況を意味しています。

「正のスパイラルに乗る」では、「負のスパイラル」とは逆に、プラスの状態が連鎖的に進んでいくことを意味します。上昇気流に乗るという言い方もできます。 【文例】 資格試験の合格を機に、鈴木さんは、その業界で、正のスパイラルに乗ったかのように、活躍を続けています。