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エポックの意味・ベルエポックとは・エポックメイキングの意味

更新日:2024年04月20日

言葉の意味・例文

「エポック」という言葉、よく見かけますが、正しい意味・使い方ご存知ですか?エポックは本来、フランス語で「時代・時期」という意味です。日本語の中ではどのように使われているか、フランスでの歴史・日本での最近の事例もまじえてご紹介します。

ある事柄がその分野に新時代を開くほど意義をもっていること

ある事柄がその分野に新時代を開くほど意義をもっているときに「エポックメイキング」と表現します。使い方の例としては「エポックメイキングな発見」「エポックメイキングな開発」などです。「新時代」と表現するくらいですからかなり広義な使い方です。

エポックメイキング→画期的

上記よりやや狭義の使い方で、それまでの商品のスペックとは一つの区切りをつけるような画期的な商品の出現も「エポックメイキング」と表現されます。「エポックメイキングなクルマ」「エポックメイキングなスマホ」といった使い方です。 上記の広義な使い方よりも気軽に使われています。あまり気軽に使いすぎると本来持つ言葉の重みが減少しますから、慎重に使いたいところです。

ベルエポックとは何か

ベルエポック:良き時代

「ベル・エポック」とは、特に厳密な定義があるわけではありません。主に19世紀末から第一次世界大戦勃発(1914年)までの、パリが繁栄した華やかな時代、およびその時代の文化を回顧して用いられる言葉です。

ベルエポック:美しき時代

この時代のパリは、第一次世界大戦が始まる前で、平和と繁栄の頂点にあった良き時代です。言い換えれば「美しき時代」です。平和と繁栄を背景に数々の新しい芸術運動がおこり、文化芸術はまさに円熟期を迎えていました。 女性たちはモードを追い求め、洋装品・化粧品・化粧道具など現代のファッション・ビューティに繋がるものの基礎は、この時代に大きく飛躍しました。

ベルエポック:パリを中心に新しい文化・芸術が栄えた19世紀末から20世紀初頭にかけての時代

また、この時代のパリでは、万国博覧会が開かれるなど、産業や科学技術の進歩、経済の発展を背景に、一般の人々が生活を豊かにすることに目覚めました。

ベルエポックとアール・ヌーヴォー

アール・ヌーヴォーはフランス語で Art Nouveau、新しい芸術という意味です。ベルエポックの時代19世紀末から第一次世界大戦前までヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動です。 花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる、従来の様式に囚われない装飾性や、鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴で。建築、工芸品、グラフィックデザインなど多岐な分野に渡りました。 第一次世界大戦を境に、モダンデザインが普及するようになると、アール・ヌーヴォーは世紀末の退廃的なデザインだとして顧みられなくなってしまいました。

ベルエポックと印象派

芸術では、ベルエポックの時代、印象派(ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなど)からフォーヴィズム(ブラマンク、マチスなど)とキュビズム(ピカソ、ブラックなど)、誰もが名を知る画家が活躍しました。芸術のエポックメイキングな時代でもありました。

フランス語

以上のように、ベルエポックはフランスのある時代を指しますので、もちろんフランス語です。Belle Époqueと表記されます。belleは完璧な美しさで誰もが求める美男美女などを形容します。英語ではbeautifulです。Époqueは時代です。

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初回公開日:2018年02月03日

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