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季節柄の意味と使い方・時節柄との違い・時候の挨拶の例

更新日:2024年02月26日

言葉の意味・例文

手紙やなどの結びの挨拶に「季節柄」と書かれているのを目にする機会が多くあります。「季節柄」にはどのような意味があり、また「時節柄」との違いどこにあるのでしょうか?「季節柄」をどんな時にどのように使ったらよいかについて例文を交えてご紹介します。

季節ごとで使い分けたい挨拶例文

ここでは、季節柄ごとに使い分けができる挨拶例文についてご紹介します。日本特有の四季折々の事柄を書くときの参考にしてください。

春・花冷えの折り、くれぐれもご自愛ください

春先は強い気温差を感じる時期に当たるだけではなく、体調に合わせるように心のバランスも崩しやすくなる頃です。また、紫外線が強くなり始め、1年で強く風が吹く季節でもあるので、春先に体調を崩す方は少なくありません。 【春におすすめの挨拶例文】 ・花冷えの折り、くれぐれもご自愛ください。 ・過ごしやすい季節となりましたが、ご自愛ください。

夏・季節柄、お身体を大切に

夏は、強い紫外線や日差しと高い気温の影響で体内の水分が奪われやすく、その影響で体調を崩す方が非常に多くなります。 【夏におすすめの挨拶例文】 ・旬の食材を見つけましたので、お贈りします。季節柄、お早めにお召し上がりください。 ・季節柄、夏バテにならぬようご自愛ください。 ・暑い日が続きますので、くれぐれもお体を大切にしてください。 ・炎暑の折、くれぐれもお体お大事に。 また、「ご自愛ください」よりもさらに丁寧な言い回しにすることも可能です。 ・酷暑の折、ご自愛のほどお願い申し上げます。 ・暑さ厳しき折、ご自愛なされますようお祈り申し上げます。

秋・季節柄、木々の色の移り変わり

少しずつ肌寒さも増してくる秋は、体調管理に気を付けたい季節でもあります。 【秋におすすめの挨拶例文】 ・季節柄、木々の色の移り変わりにとても美しく思い、心を動かされました。 ・季節柄、肌寒くなってきましたのでお風邪をひかぬようご自愛ください。

冬・季節柄、風邪など召されませんように

冷たい外気と暖房の効いた室内との温度差で、健康バランスを崩しやすい冬。体調管理を徹底しているつもりでも、風邪を引いてしまうことが多くなるのが冬という季節です。寒さが関係した体調不良もあるので、手紙を贈る相手を思い一文を添えてください。 【冬におすすめの挨拶例文】 ・季節柄、お体ご自愛下さい。 ・季節柄、お風邪など召されませんようご自愛ください。 ・まだまだ寒い日が続きますが、お体にお気をつけてお過ごしください。 ・酷寒の折、ご自愛のほど、お祈り申し上げます。 ・ご多忙とは存じますが、くれぐれもご無理をなさらぬよう、お体にお気をつけてお過ごしください。 ・ご多忙の由、ご自愛のほどお願い申し上げます。

「季節柄」はどんなシーンで使うもの?

葉書や手紙の文末に想いを添えて

「季節柄」は葉書や手紙を送る際の結びの挨拶として、手紙を締めくくる言葉と共に記します。「季節柄」に続く一文に選ぶと良いのは、プライベートシーンでは相手の健康や幸せを願うものを、ビジネスシーンであれば繁栄や活躍などを祈る気持ちを書き記し、最後まで思いやりの気持ちを添えてください。 この手紙の締めくくりを丁寧に、心を込めて書くことで、より印象の良い手紙として、相手の心に届けることができます。

気を付けたい「季節柄」と「ご自愛」の間違った使い方

「季節柄、ご自愛ください」は手紙の結びで使われることの多い一文です。「ご自愛ください」の「自愛」は「自分を大事にする」という意味で、「このような季節ですから、ご自分の体を大切にしてください」という意味となります。 とても丁寧で美しい言葉なので、目上の人に対しての使用も問題がなく、親しい間柄である場合に限っては、ビジネスシーンでメールの文末に使用することも可能です。 たった二文字の「自愛」には「体」という意味も含まれるので、「お体ご自愛ください」という表現は「重複表現」となり、間違った使い方に該当します。 この「季節柄、ご自愛ください」は誰に対しても使える便利で美しい表現ではありますが、特に目上の人に対して使う際には、この点に注意してください。また、すでに体調を崩している人に使うことは大変失礼なので、相手の方の健康状況を把握した上で使用する必要があります。

「季節柄、ご自愛ください」という思いやりと美しさと

普段の生活の中で口にすることがほとんどない「季節柄、ご自愛ください」という言葉は、葉書や手紙やなどでは、文末の挨拶文として使われることが多い言葉の表現として知られています。 基本的にはどのようなシーンでどなたに対しても使うことができる便利なこの言葉は、四季のある日本ならではの言葉であり、日本人故の奥ゆかしさから生まれた言葉でもあります。 また、日本には四季折々の美しさがある反面、その季節によって受ける体調への影響も異なります。また、普段の会話で交わされることがないからこそ、文章で相手を思う一文を書き添えてください。「季節柄、ご自愛ください」という短い言葉の中に、今現在の季節だけでなく、相手の健康を気遣い祈る思いが込められています。 「季節柄、ご自愛ください」と一言添えられているだけで、相手を思いやる気持ちが伝わるのは、日本人が持つ奥ゆかしさと美しさが表れた素敵な言葉だと言えます。

初回公開日:2017年12月23日

記載されている内容は2017年12月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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