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更新日:2024年07月17日
普段何気なく目的等を通して「~の際に」という言葉を使っている事でしょう。しかしその言葉の使い方は本当に正しいのか、今回は「際に」に焦点を当てて改めて考えていきます。色々な同異義語がある中で私たちが使っている「際に」は正しいのか、再確認していきましょう。
「際には」「折には」似ているようで全く異なる意味であることがこれまでの意味からして言える事ができます。 まず「際には」ですが過去の事に対して使う事ができません。言葉として意味が変わって来てしまいます。対して「折には」ですが、かなり昔のできごととして言うことが多い、過去の事に対して言い表す言葉です。 過去限定とまでは言えないのですが、何か別の目的があった上でついでとして「折に」と使う事が多い言葉であり、「ついでに」といった表現が失礼に当たる事も多いので、使う際には注意が必要です。 どちらもその時に事柄を示す言葉ではありますが指す時間の表現からして異なってしまいます。その違いを理解し使い分けることが正しい日本語表現をする上で大切になってきます。
ではここで「際に」と似た表現のある言葉についての意味や使い方についておさらいして行きましょう。同じような表現は「際に」に対して多いですがここでは3つの言葉に焦点を当てて見て行きます。
まず先程違いを申しました「折に」についてから述べていきます。こちらの言葉も共通して時・場所・状況を表す言葉です。しかし「折に」はかなり昔のできごとに対して「その折に」と言う風に表現することの多い言葉です。 これから起こる事に対しても使う事ができますが、「お目にかかった折にお話を」や「何かの折に」というように、目的となる事が会う事や何かというものが対象になります。曖昧な表現や物のついでという意味合いが未来に起こる事柄に使うと取れてしまうため使い分けに注意が必要になってきます。
「時に」という言葉の表現は正にその時々を示せるので「際に」に対しても言い換えることができる便利な言葉でもあります。しかし「際に」は「こうなったら」というように明確に目的が言い表されていることに対して、「時に」はその時々を表すので目的と言うよりも、「その時点で」と言うような時間や場合において表すことの多い言葉です。 ビジネスの際には丁寧な言葉の表現が要求されるので、場面や相手を考えて使い分けることが大切になってきます。
この「場合に」ですが「時に」と同じような意味合いで使う事ができます。ですが連続して「場合」という言葉が続いてしまう文を作れてしまいます。そうなってしまった場合は、文章表現が幼く感じられないようにするためにも、「時に」と「場合に」を使い分ける必要が出てきてしまいます。 目的の「際に」に比べてこの「場合に」という表現は「前提」として使われることが多いです。「~する場合に~するとき」という風に表現することができ、大前提が「場合に」と使いそのあとに続く前提、状況の事を「時に」と表現することが正しい日本語に定められています。
いかがでしたでしょうか。文法・用法で説明する際は日本語学として「JLPT文法」というものから抜粋しました。海外の方が日本語についてわかりやすく学ぶことができる日本語文法の覚え方としてですが、それでもわかりにくい人は大勢います。 今回は抜粋のみなのでなるべくわかりやすく「際に」についての使い方や意味などを述べられるように努めました。普段使っている言葉ではありますがこれからも間違いのないように使い分けていきましょう。
記載されている内容は2017年12月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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