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「際に」の意味と使い方の例文/文法・折に/時に/場合にとの違い

更新日:2024年01月31日

言葉の意味・例文

普段何気なく目的等を通して「~の際に」という言葉を使っている事でしょう。しかしその言葉の使い方は本当に正しいのか、今回は「際に」に焦点を当てて改めて考えていきます。色々な同異義語がある中で私たちが使っている「際に」は正しいのか、再確認していきましょう。

「際に」とは?

日常的な会話において「~の際に」という言い方はよく使われる言葉です。この「際に」という言葉は時節と言った意味合いの名詞であり、過去の一時期を指定したり仮定条件の意味で使われることの多い言葉です。 「~の時に」という言葉でも簡単に表現することもできますが、「際に」と「時に」ではそれぞれ意味合いが少し変わってきてしまいます。実はこの「際に」はこれから起こりうる事柄にしか表現することでき来ない言葉です。対して「時に」は過去に起こった事柄にも当てはめることができます。

「際に」の意味

「際に」とは実際どのような意味合いを持っているのか。細かくピックアップしていきます。先程も述べたとおり「際に」には仮定条件の意味で使われる「~の場合には」と似た意味合いも持っています。 過去に起こった事柄も指せる「時に」と使い方のタイミングこそ似ていますが、「際に」は未来の仮定される事柄について説明する際に用いることができます。他の似た言葉と違い「際に」は目的性の高い言葉でもあります。 対して「時に」は偶発性の高い言葉である事が言えます。そして「時に」と言い方の表現にしても「際に」の方が丁寧な言い方です。

言い換えられる言葉

「際に」の意味からして言い換えられる言葉が結構ある事に気づいた事でしょう。「際に」の意義素は二つに大きく分かれているとされています。ひとつはその時点を指す表現であると言う事、もうひとつはある時点を契機とする様子を表現できる言葉であるという事です。 先に述べたその時点を指す表現のできる言葉には「時に」の他、「隙に」「の折」といった言葉があります。後に述べました「ある時点を契機とする様子を表現できる言葉」には「時に」「折に」の他にも「期に」「機会に」といった言葉でも同じ意義としてとらえる言葉があります。

「際に」の使い方

では実際に「際に」をどのように使いこなせば良いのでしょうか。これまでで意味や同じ意味を持った言葉との違いなどに触れてきました。ではこれから「際に」を使うに当たってどのように言葉に、文章に表現すればいいのかを細かく述べていきます。 文法と用法から考えて他にも言い換えられる言葉との違いなども考え「際に」をしっかり使い分けて行きましょう。意識せずに使っている可能性もある言葉なので確認しながらこれからに備える事も大切です。

文法

「際に」を使うに当たって文法を確認して述べていきます。「際に」を使う文を文法で見て行くと3つの種類で分けることが可能です。 ひとつは名詞に続けて言う場合、「(名詞)の+際に」と言い表します。ふたつめに普通形の後に「際に」を使う場合ですが、「(普通形)+た+際に」という表現方法です。最後に辞書形と言われる言葉の後に「際に」を使う場合の文法ですが、辞書形の後には普通に際にを足して言葉にするのが正しい表現になります。

用法

「際に」を用法で見て行くと3つの使い分けをすることができます。ひとつは接続詞として、ふたつめは比較文型の「上で」を動作性の普通形から繋がる文の場合に言い換える言葉として、最後にこちらも比較文型ではありますが「際に」と同じ意味合いを持つ「~時」という言葉として使う表現の以上3つに用法を分けることが可能です。 文章で細かく理屈を述べられたところでわかりにくいという方は少なくないので次の項目で用法・文法を元に例文を作り、わかりやすく述べてみます。

「際に」を使った例文

まずは文法・用法で述べた3つの使い方を使って例文を作っていきます。 始めに「(名詞)の+際に」を使って比較文型「上で」を言い換える表現について例文を作りましょう。「去年のクリスマスの×上で○際に彼と結婚した」というように表現します。「クリスマス」は動作性の名詞ではないので言い換える必要があります。 ふたつめは辞書形に続けて「際に」を用いて接続という用法について例文にしてみます。辞書形とは辞書に載っている形そのままという意味です。所謂「終止形」です。「手紙を送る際に住所を間違わないように」という言葉の表現ができます。 最後に「普通形+た+際に」という文法を用いて比較文型「時に」を言い換えて例文にしてみます。「間違ってしまった際には遠慮なく言ってください」という風に「時に」と置き換えることが可能です。

「際には」と「折には」の違い・使い方の注意点

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初回公開日:2017年12月14日

記載されている内容は2017年12月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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