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「ご連絡お待ちしております」の意味や使い方・例文・違い

更新日:2024年03月05日

敬語表現

社会人になっても、敬語はなかなか難しいと感じます。「ご連絡お待ちしております」という表現はビジネスシーンでよく目にします。「ご連絡お待ちしております」の意味や使い方・例文・違いについて悩んだときは参考にしてみてください。

「ご連絡お待ちしております」の意味や使い方

ビジネスシーンで「ご連絡」というフレーズは頻繁に使用されています。こちらから目上の方や取引先などへ連絡を催促する場合、どのように伝えるのが正しいのか言葉選びに迷ってしまうこともあります。 そこで、「ご連絡お待ちしております」という表現を使用された際、二重敬語になっていないか、失礼な表現になっていないかと考えてしまいます。 ずばり「ご連絡お待ちしております」は正しい敬語です。では「ご連絡お待ちしております」がなぜ正しい敬語なのかご説明します。

敬語の意味

敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。 ・「謙譲語」目上の人に対して自分を謙っていう表現 ・「尊敬語」目上の人の動作に使用し、敬意を表現する ・「丁寧語」丁寧な表現をして目上の人への敬意を表す 誤って自分の動作に対して尊敬語を使用してしまったり、目上の方へ謙譲語を使用してしまうと失礼な印象を与えてしまいます。例えば「上司にも申し上げておきます」は、自社側の上司に謙譲語を使用してしまっています。正しくは「上司にも申し伝える」になります。 また一つの語に、敬語が二重で使用されている二重敬語も誤った表現です。例えば、「伺わせて頂きます」は謙譲語の「伺う」と謙譲語の「頂きます」が使用されているので二重敬語です。正しくは「伺います」となります。

目上の人へ連絡してほしい旨を伝えるには?

目上の人に連絡してほしいと伝えるには、「ご連絡お待ちしております」は正しい表現です。 まず「連絡」は目上の人の動作なので、「ご連絡」というのが適切です。「待っている」は自分の行為ですので、目上の人に対して謙って表現する必要があります。「待っている」は「待つ」と「いる」の二語で構成されています。 目上の人に対して謙って表現する「謙譲語」に直すと、「待つ」は「お待ちする」「お待ちいたす」となり、「いる」は「おる」です。 このように一語ごとに区切って考えると、「お待ちしております」は正しいとわかります。 「ご連絡お待ちしております」は一見二重敬語と思われがちですが、細かく分けると正しい敬語であることがわかりやすくなります。

「ご連絡お待ちしております」を使った例文

メール

「ご連絡お待ちしております」は、締めの文章としてビジネスメールの中で使いやすい言葉です。検討や確認を促すために、メールの締めくくりに、「ご連絡お待ちしております」を使います。 「ご連絡お待ちしております」と締められていることで、連絡しなければと相手に意識づけることができます。「ご連絡お待ちしております」の一文があるだけで読み飛ばされるだけのメールになってしまうところ、しっかり検討してもらえるメールになります。 「ご連絡お待ちしております」は、以下の例文のように、相手からの連絡を求める際に使います。 ・◯◯の件について、ご連絡お待ちしております ・◯月◯日までに、ご検討ください。ご連絡お待ちしております 「ご連絡お待ちしております」に、別文章で、相手の行為を促すこともできます。その際は最後に「ご連絡お待ちしております」で締めくくるという使い方がおすすめです。

例文

件名 〇〇の件 株式会社〇〇 営業部 〇〇様いつもお世話になっております。 株式会社×× 営業部の××と申します。 先日はお時間いただきましてありがとうございました。 つきましては、〇〇の資料を添付致します。 お忙しいところ恐れ入りますが お時間あるときにお目を通していただければ幸いです。 良いお返事を期待しております。ご連絡お待ちしております。

就活

「ご連絡お待ちしております」は正しい敬語なので就職活動で就活生から企業に対しても使用できます。ただ、正しい敬語にもかかわらず「ご連絡お待ちしております」は上から目線だと感じる人も中にはいます。 正しい敬語を使用しているのに、採用担当が正しい敬語を理解していないせいで失礼な印象がついてしまうのは悔しいです。 「ご連絡お待ちしております」を使用せず、正しい敬語の知識を持たない採用担当にも、きちんと敬意が伝わる言い回しとして、「ご連絡のほど、何卒お願い致します」を使用するといいでしょう。 ここで注意すべきなのが、「何卒よろしくお願いいたします」という言い方にならないよう気を付けることです。これは厳密に言うと、「宜しく」と「よろしく」だと「宜しく」の方が格が落ちます。そのため、誤解されてしまう言葉を省いた「何卒お願いいたします」という表現をします。

面接時の「ご連絡お待ちしております」の例

面接の際は、伝えたい内容をシンプルな言葉遣いで伝えましょう。「ご連絡のほど何卒お願いいたします」ではかしこまりすぎています。 面接時に「ご連絡お待ちしております」と言うときには「ご連絡」と言ったあと一瞬、間をあけて「お待ちしております」と続けます。「お待ちしております」と言うときには相手に誠意が伝わるように目を見て、笑顔で、お辞儀をしながら伝えましょう。

ビジネス

「ご連絡お待ちしております」と伝えるときはさまざまな伝え方があります。相手の承諾を得たい場合は、以下のように期待を込めた一文を添えます。 「良いお返事を期待しております。ご連絡お待ちしております。」 より丁寧でやわらかい印象を与えたい場合は、 「ご連絡を賜りますようお願いいたします」 「ご連絡いただけますと幸いです」 「ご連絡をお待ち申し上げます」 「ご連絡いただきますようお願い申し上げます」 などがあります。 連絡を待っていて急いでいる場合は、 「早急にご対応いただきますようお願いします」 などがあります。

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初回公開日:2017年12月12日

記載されている内容は2017年12月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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