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「弊社|当社」「貴社|御社」の意味と使い分け方を完全解説!

更新日:2024年01月29日

言葉の意味・例文

ビジネスの場でよく使われるフレーズに「当社」「弊社」「貴社」「御社」などがあります。これらには正しい意味や細かな違いがあるのをご存知ですか? 取引先の相手に対して「当社」か「弊社」のどちらを使う方が正しいのか。正しい使い方をまとめてみました。

書き言葉で用いられる「貴社」

先述したように、貴社は書き言葉で用いられます。そのため、メールや書面などでは「御社」ではなく、「貴社」を用いるとよいでしょう。 またメールでは、企業はもちろんのこと、団体や組織に対する敬称(尊称)の使い方が重要となってきます。以下に例を挙げてみました。覚えておいて損はない表現です。 ・株式会社・有限会社 → 貴社 ・幼稚園・保育園 → 貴園 ・学校 → 貴校 ・学院 → 貴学院 ・病院 → 貴病院・貴院 ・お店 → 貴店 ・大学 → 貴学 ・信用金庫 → 貴庫 ・銀行 → 貴行 ・法律事務所・会計事務所など → 貴所・貴事務所 ・協会 → 貴協会 ・組合 → 貴組合 ・社団法人、財団法人など → 貴法人

「貴社」の使い方例文

以下、貴社のメールでの使い方の例をまとめました。

挨拶文で使われる場合の例

・「貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」 ・「貴社ますますご隆栄のこととお喜び申し上げます」 ・「貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます」 ・「貴社ますますご隆昌にてお喜び申し上げます」

文面で使われる場合の例

・「明日までに貴社のWebサイトを確認いたします」 ・「この企画へは貴社もぜひご参加願います」 ・「貴社の求人を拝見いたしました〇〇と申します」 ・「貴社に大変ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございません」 ・「貴社とのお約束をたがえました件につきまして~」 ・「弊社と貴社との取引に際して」

締めの言葉で使われる場合の例

・「末筆ながら貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」 ・「末筆ながら貴社のますますのご繁栄をお祈り申しあげます」 メールなどで見かけることもある「貴社様」という表現。「貴」という字で既に相手を敬っており、「様」を付けると重複して敬う表現(二重敬語)になってしまいます。そのため「貴社様」という表現は正しくありません。使い方に注意しましょう。

「御社」とは相手の会社を指すときの言葉

「御社」とは、相手の会社を敬った表現で「あなたの会社」という意味です。元来、「御」という字は、異境の地や天からの神を迎える意味を持ち、御社は尊敬語に分類されます。先述したように、話し言葉で相手の会社を表現する際に用いられます。

企業以外の「御」の付け方例

「貴社」と同様、「御」にも団体や組織に対する敬称(尊称)の使い方ができます。以下のように使われます。 ・株式会社・有限会社 → 御社 ・幼稚園・保育園 → 御園 ・学校 → 御校 ・学院 → 御学院 ・大学 → 御学 ・病院 → 御院 ・お店 → 御店 ・信用金庫 → 御庫(御金庫) ・銀行 → 御行 ・法律事務所・会計事務所など → 御所・御事務務所 ・協会 → 御協会 ・組合 → 御組合 ・社団法人・財団法人など → 御法人

「御社」を使うケース

「御社」は取引先での交渉や就職(転職活動)などの面接といった場面で多く使われます。メールではあまり使われません。ただ、何度もやり取りをしている気心の知れた相手に対しては、「御社」を用いても失礼には当たらないケースもあります。 ・「御社佐藤様宛に郵送いたしました」 しかし、「貴社=書き言葉」「御社=話し言葉」と解釈する人が一般的に多いので、メールでは「貴社」と書いておいた方が無難だと言えそうです。 また、「御社様」という表現は、重複して敬う表現(二重敬語)になるため、正しい使い方ではありません。気を付けましょう。

基本的な使い方を押さえれば問題ない

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初回公開日:2016年12月03日

記載されている内容は2016年12月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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