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「弊社|当社」「貴社|御社」の意味と使い分け方を完全解説!

更新日:2024年07月15日

言葉の意味・例文

ビジネスの場でよく使われるフレーズに「当社」「弊社」「貴社」「御社」などがあります。これらには正しい意味や細かな違いがあるのをご存知ですか? 取引先の相手に対して「当社」か「弊社」のどちらを使う方が正しいのか。正しい使い方をまとめてみました。

ビジネスにおける商談の席やメールでのやり取りなどで、自社と取引先との間で「当社」や「弊社」、「御社」や「貴社」という言葉がよく使われますよね。自分の会社のことを「当社」「弊社」と呼び、取引先の相手を「御社」「貴社」と呼びます。 あなたは、それらの言葉の正しい意味や細かな違いをご存知ですか? 知っているようで知らない方も多いのではないでしょうか。今回は「当社」「弊社」「貴社」「御社」の正しい使い方をまとめてみました。

「当社」は身内へ自社を表現する時に使う(丁寧語)

当社とは、自分の会社を指す言葉です。「当」には「この」や「私たちの」という意味が含まれています。敬語の種類としては「丁寧語」に分類されます。自分の会社を客観的に表現するときに使います。 当社は、その会社の社内で一般的に用いられる表現です。例えば「会社の管理職から従業員に向けて発信する」「新入社員の説明会やセミナーなどの挨拶」のときなどに使われます。また、訴訟やクレーム、報道などに対して自社の見解や方針を示したり、異議を申し立てたりするときなどにも用いられます。

「当社」が使われる主なケース

・同一会社の社員間で話をする場合 ・広告などで自社製品の性能比較を出す場合 ・自社の取り組みや実績報告などを開示する場合 ・訴訟やクレーム、報道などに対して回答する場合

「当社」のメールでの使い方

「当社」のメールでの使い方の例を以下に挙げてみました。「当社」「弊社」を使い分ける際には、相手との関係性を考える必要があります。「当社」は使う相手と対等、もしくは自分が上の立場である場合に多く使われる表現です。 ・「今期の当社の経営目標は~」 ・「当社が独自に調査したアンケートの結果によると~」 ・「新製品に対し、当社比によると~」 ・「当社といたしましても~」 「当社」の同義語には「我社」という表現もあります。こちらも社内でのやり取りに多く用いられます。

「弊社」とは社外に自社を表現するときに使う(謙譲語)

「弊社」とは、自分の会社を指す言葉です。「弊」は、訓読みでは「弊(つい)える」と読みます。「減少する」「無駄に使われる」という意味を含みます。敬語の分類では、「謙譲語」に分類されます。主に社外に対して自社を紹介する際に用いられます。

「弊社」が使われる主なケース

「弊社」は、自分や自分の会社にとって有益なことをしてくれる相手を敬う意味が込められています。その際は「当社」ではなく「弊社」を使うことが基本となります。「弊社」は自社の商品を紹介したり、勧めたりするとき、交渉の場面など相手の立場を立てつつ会話をする際に用いることができます。

「弊社」のメールでの使い方

「弊社」の使い方の例を以下に挙げてみました。「弊社」は、自分の会社を相手(取引先やエンドユーザーなど)の立場より格下に置いたへりくだる場合に多く使われる表現です。取引先やエンドユーザーとのメールの場合は、「弊社」を使用した方がよいでしょう。取引先などとの関係性を考えると、「当社」と表現するのはよくない印象を与えてしまう可能性もあります。 ・「こちらは弊社が特に注力する商品となります」 ・「こちらの案件については一度持ち帰りまして、弊社内で検討いたします」 ・「弊社の意向としましては~」 ・「弊社といたしましても~」 弊社の同義語には「小社」という表現もあります。「小社」は、相手の会社よりも規模の小さい会社であるというへりくだった意味合いが含まれています。

「当社」「弊社」のメールでの使い方に注意!

これまで見てきたように、「弊社」は自社のことをへりくだって表現する言葉です。自分の上司や社長に使ってしまうと、逆に相手に不快感を与える可能性もあります。また、取引先やエンドユーザーに「当社」「我社」を使った場合、そのメールの内容次第では相手に威圧的な印象を与えてしまうこともあります。メールでの使い分けには、十分気を付けることをお勧めします。

「貴社」とは社外に対して、相手の会社を表現する言葉

「貴社」は、社外の人に向けて相手の会社を示す言葉です。人を敬う気持ちの表現として用いられます。人の名前に「様」「先生」を付けたり、社名に「御中」を付けたりすることを総称して「敬称」と言います。「あなたの会社」と伝えるときに、その会社に対する敬意を表す言葉として「貴社」「御社」を使用します。 また敬称は、尊敬の気持ちをもって表現する「尊称」とも言われます。尊称は企業のみならず、団体や協会、組織に対しても使用されます。 「貴社」は主に文章における書き言葉として用いられます。貴社(きしゃ)の読み方は、「帰社」や「記者」、「汽車」などの同音異義語が多くあります。そのため、話し言葉には向いていないとされています。そのため、「貴社」は文章における書き言葉で使用し、「御社」は話し言葉で使用することが一般的になっています。

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初回公開日:2016年12月03日

記載されている内容は2016年12月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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