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「頂戴する」の意味や使い方・例文|ビジネス・違い|頂く

言葉の意味

「頂戴する」という言葉は普段の生活でも使われることの多い言葉です。しかしその使い分けは正しいのか、「頂戴する」のそもそもの意味からどのような表現を持つのか、普段使われている例文も取り上げながらわかりやすく説明していこうと思います。

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「頂戴する」の意味や使い方

「頂戴する」の意味や使い方

「頂戴致します」という言葉を聞いたことが無いでしょうか。この言葉、実は間違った使い方がされている言葉です。「頂戴する」という言葉は「もらう」という言葉の謙譲語に当たります。つまり「頂戴する」という言葉そのものが敬語に当たります。 「致します」も敬語に当たるため二重敬語という事になります。しかし、ビジネスの場では二重敬語が良いとされている場面も多々あるのも事実です。二重敬語は、丁寧過ぎて耳障りであるとされていますが、天皇や貴族には使われていた歴史があるため、二重敬語は最高敬語とされていたりします。できる限り、丁寧に言わなければいけないクレーム対応時などにも有効な場合があります。

「頂戴する」を使った例文

「頂戴する」を使った例文

「お名前を頂戴する」名刺交換などでもビジネスで使われる言葉です。頂戴するという言葉は主に物品などのやり取りの際に用いられる「貰う」の謙譲語になります。名前を貰う訳ではないのでこの言い回しは実は間違った表現であると言えます。 では「頂戴する」はどのように使うのでしょうか。例として「頼んでおいた資料を頂戴します」や「お茶を一つ頂戴します」など物品の受け渡しなどの「頂戴する」という表現が正しい使い方です。訪問先などで茶菓子を進められた際に「ありがとうございます。遠慮なく頂戴します」と言うように言い返すことができます。

ビジネスで使う「頂戴する」

ビジネスの場面では「頂戴する」と言う言葉は結構使うもの。ビジネスで使う「頂戴する」について例文を挙げていきます。 ・お気持ちだけありがたく頂戴します。 ・この度はお心づくしの品を頂戴しまして、誠にありがとうございます。 と言うように物品に対しての感謝の心として相手に返答することができます。相手の気持ちも貰って事を伝えるものなので、「頂戴する」という言葉の表現が使えます。二重敬語も現代で使う例もありますが、基本的に「頭が頭痛」と言う表現とあまり変わらず、「そこまで言わなくても伝わるから」という印象を与えてしまいがちなので、注意しましょう。

間違った使い方の「頂戴する」

間違った使い方の「頂戴する」

では、間違った「頂戴する」とはどのような表現なのか、具体的に挙げていきます。 二重敬語についても触れていますので、二重敬語がどのようにして使われるようになったのか、どうしてダメなのかを考えていきます。二重敬語は天皇や貴族に平民が使っていた言葉であり、これ以上ない敬語として「最高敬語」とされています。 響きは良いですが、「相手の事を自分とは全く違う上の人なので」と相手を遠ざけるような意味合いも持ち、癪に障る人も少なくないです。しっかりと正しい使い方を学び、分かった上で二重敬語も使えるようにしましょう。

お名前を聞きたい時

お名前を聞きたい時

二重敬語が美しいとさえされている場面も多々あります。名刺交換の際も「頂戴いたします」と受け取ることが美とされています。名前を聞く際に正しい言葉としては「頂戴してもよろしいでしょうか」ではなく「お名前聞かせて頂いてもよろしいでしょうか」という言葉が正しい言葉になります。 二重敬語は丁寧過ぎて「そこまでいわなくてもわかる」という事になり、逆に不快にさせてしまう事もあります。相手に合わせて二重敬語を使わなければいけないと感じた時にだけ使うようにし、親密な関係になりたいと思うのであれば「二重敬語でしたすみません」と言える事が望ましいと言えます。

お休み

お休み

ビジネスにおいて、休暇中の同僚や上司に対して電話がかかってくるという場面は少なくないです。その際どのようにして相手に伝えるべきなのでしょうか。「本日はお休みを頂いております」と使ってはいないでしょうか。実は間違った言葉の表現になります。敬語を使って「お休みを頂戴されています」などと言うのも間違いです。 「頂戴する」は謙譲語で相手から貰ったものに対して使う言葉なので「頂戴します」を使うとすれば社長や雇用主に「お休みを頂戴してもよろしいでしょうか」となり、相手先におやすみを伝えるとすると相手に謙譲して伝えるべきですが丁寧語にして自社の人間の事を言う必要はないので「休みをとっております」がベストな回答となります。

「頂戴する」と違う表現の言葉

「頂戴する」と違う表現の言葉

「頂戴する」と言う言葉には多くの類語があり、それぞれ違った意味のなってしまう言葉が多くあります。ざっくりとした意味合いはどれも「物品などを受け取る」という意味を持ちます。それぞれの意味を考えて「頂戴する」との使い分けをしっかりしていきましょう。

頂く

「頂戴」とはそもそも頂くと戴く、どちらも「いただく」と読みます。今回はその片方の「頂く」について触れていきます。 戴くという言葉は、現在常用漢字には含まれていません。この「戴く」は物品に対して使われる言葉であり、「頂く」は行為そのものに対して使われる言葉です。貰ったものに対してではなく、その行為にお礼の言葉を言う際に用いられる言葉が「頂く」という事になります。例として、 ・励ましの言葉を頂く ・お酒をもう一杯頂く というように使う事が出来ます。 対して「戴く」は物品の授受の際に用いられる言葉なので行為にも物の受け渡しにも返答できる「頂戴する」とは意味が違ってきてしまいます。

いただく

「頂くを平仮名にしただけではないか」と思う方もいるかと思います。しかしながらこの平仮名表記の「いただく」には漢字の「頂く」とはまた違った意味合いを持っているのです。 漢字で表記する「頂く」には「食べる・飲む」の謙譲語と「もらう」の謙譲語としてしようされます。対して平仮名表記の「いただく」には「ご覧いただく」「お越しいただく」等の補助動詞として使われます。 この使い分けは文部科学省で定められているもので、動詞に付属して「いただく」を使う場合は平仮名表記と注意して使うようにしましょう。

頂戴いたす

「頂戴いたす」というこの言葉はよく時代劇などで多く聞くのではないでしょうか。「その命、頂戴いたす」と言ったりします。この言葉は「頂戴致します」と同じ意味合いで「致します」を丁寧に言ってないだけで「致す」と言う言葉が謙譲語になっています。 よって「頂戴いたす」と言う言葉は丁寧語では無いものの、二重敬語で「最高敬語」という表現になってしまいます。謙譲過ぎて丁寧過ぎる表現という事になってしまいます。 「何が何でももらいます」と言うように強調の意が強く感じさせてしまいます。厳密に言うと二重敬語という表現はこのように間違いなのですが、社会的に容認されてしまっている言葉でもあり、ビジネスシーンでは「頂戴致します」が容認されていたりします。

賜る

「賜る」も「もらう」の謙譲語に当たりますが、特にあらたまった時に使う言い方です。「下賜する」の尊敬語であり、天皇など身分の高い人が身分の低い人に物を与える事という意味を持つのが「下賜」なのでその尊敬語となりますとかなり丁寧な言葉となります。 「頂戴する」と意味合いは似ていますが、相手に伝える意味の深さが異なってきますので、言葉には気を付けましょう。

預かる

相手から貰った場合でも、何かのお返しをすることが前提にある取引ならば、「頂戴する」ではなく、「預かる」と表現することができます。しかし、何も返すものがない場合や、お会計の際等お金を丁度頂いた場合は、返すお釣りが存在しないため、「お預かりします」とは表現できません。「丁度頂戴します」と言う風になります。

正しく「頂戴する」を使いましょう!

いかがでしたでしょうか。「頂戴する」という言葉一つ取っても似ている表現はかなりあります。「頂戴する」という言葉をしっかりと理解して相手にも失礼のないように謙譲語を適切に使っていきましょう。 「頂戴する」以外にも似た意味合いを持つ謙譲語があります。正しい謙譲語を使い分け、「頂戴する」を使っていきましょう。

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