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「ささやかながら」の意味と使い方|場面に沿った例文や英語文を紹介

更新日:2024年04月10日

言葉の意味・例文

「ささやかながら」の意味と使い方が知りたいという方も多いのではないでしょうか。本記事では、「ささやかながら」の意味と使い方、場面に沿った例文や英語文を紹介していきます。「ささやかながら」を正しく使えるようになりたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

(例文)「ささやかながら、プレゼントをご用意いたしました。よろしければお納めください。」 贈り物を送るときに添える言葉として「ささやかながら」が使われます。自分の贈る物を謙遜することで、相手への敬意を表現する敬語となります。

結婚式を行うとき

(例文1)ウェルカムスピーチ「本日はご参加いただきありがとうございます。ささやかながら、この席を設けさせていただきましたので、楽しい時間をお過ごしいただければ幸いです。」 (例文2)招待状「拝啓 ○○の候 皆さま益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。このたび私たち○○と○○は、結婚式を挙げることとなりました。つきましては、日ごろお世話になっております皆さまに、感謝の気持ちを込めてささやかながら小宴を開催したく存じます。」 自分たちが主催する結婚式を謙遜する表現になります。参加してくれた人に対して、敬意を払います。主催者が使う言葉のため、招かれた側が使うのは失礼に値します。友人からのスピーチで使ってはいけません。

応援するとき

(例文)「ささやかながら応援しております。」 誰かを応援したいときに、自分の応援では役に立たないかもしれないがという気持ちで使います。

壮行会や懇親会を開くとき

(例文1)「ささやかながら宴の席を設けさせていただきました。」 (例文2)「拝啓 時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。さて、今般私共○○部の△△が定年退職することとなりました。つきましては、△△の門出を祝う宴を、ささやかながら催したく存じます。」 自分が開催した、送別会や慰労会、懇談会に対して使います。また、歓迎会や壮行会のシーンでも使うことができるのです。自分の立場をへりくだることによって、参加者に敬意を払います。言葉通りささやかである必要はなく、謙遜の気持ちを表現します。

ささやかながらを用いるときの注意点

「ささやかながら」というフレーズを使う際に、気を付けなければならないのが「ささやかながら」が「どの言葉にかかるか」ということです。対象を間違えて使ってしまうと、相手へへりくだって使ったつもりが、かえって失礼になることもあるフレーズです。 例えば、以下のような使い方をしてしまうと、とても失礼な文章になってしまいます。 (例文)「弊社ではポイントサービス導入記念で、お客様が購入された○○につきまして、ささやかな金額ではございますが。通常ポイントの倍である○○ポイントを還元させていただきます。」 この文章では「ささやかな」がかかっている言葉が「金額」となっています。 お客様が購入したものが、ささやかな金額だという意味に捉えられて、かえって失礼な文章となりえます。ここでは、本当であれば「ささやかな」はポイントにかかるべきです。「ささやかな」はかかる対象に気を付けて使うようにしましょう。

ささやかながらの英語表現

ここでは、「ささやかながら」を英語で表現するにはどうすれば良いかについてまとめていきます。海外の人に贈り物をしたい、英語を使う機会があるという人や英語を学びたい人も参考にしてください。

A small

「ささやかな」を英語で表現すると「ordinary」となりますが、「ささやかな粗品」「ささやかな食事会」と、ささやかですがを表現する場合は「A small」を使います。 文例を示すと、「A small birthday party」(ささやかな誕生日パーティ)となります。

a little something

こちらは「ささやかながら」を表現する英語になります。「little」には「小さい」という意味だけでなく、「かわいい」「不快だ」といった伝える側の気持ちが含まれる場合があります。「something」は「何か」を意味するため、具体的な対象がある場合は置き換えて使いましょう。 文例を示すと、「Here is a little something for you.」(ささやかながら渡したいものがあります。)となります。

ささやかながらを使いこなそう

いかがでしたでしょうか。「ささやかながら」という言葉は、贈り物をいただいたときや、招待状によく使われている言葉です。しかし、実際に使うとなると意味や使用方法に悩む人も多いのではないでしょうか。 歓迎会や贈り物などのとき、謙遜する気持ちを表現することができます。また、自分がへりくだって、目上の人や取引先などビジネスシーンでもよく使うことができます。 「ささやかながら」と似た言葉に、「心ばかりの」や「つまらないものですが」などがあります。 「つまらないものですが」は場合によっては失礼になるため、ビジネスでは使わないほうが良いこと、「ささやかながら」が便利な言葉だということがわかっていただけたのではないでしょうか。 「ささやかながら」を使うときには、対象を具体的にする、相手の物には使わないようにしましょう。注意点を把握し、日常生活やビジネスシーンで使っていってください。

初回公開日:2017年11月17日

記載されている内容は2017年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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