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「好評を博す」の意味/類語/例文・「好評を得る」との違い

更新日:2024年01月04日

言葉の意味・例文

その場にいた人からよい評価を受けるさまを「好評を博す」という表現を用いることはありますが、一見するとお堅いイメージがあります。そこで、今回はこの「好評を博す」の意味などを見ていきますので、この表現の活用法を模索している方はぜひとも参考にしてみてください。

「好感を持たれる」には「他の人がその人に対してよい感情を持つようになる」という意味があり、その点では、その人がほかの人からよい意味で評価されているととらえることもできます。 ただし、あくまでもその人の人柄や言動など、主に感情に直接作用するという点でよい評価を受けているという意味合いであり、この点は「好評を博す」のようなその場で示された発表などの内容などをきっかけによい評価を得るという意味とは若干異なります。

「評判を得る」

「評判を得る」とは、「その価値が高いものとしてみなされる」ことを意味します。ただ、好評に比べると、評判も支持や人気と同じように、多くの人々や、ひいては世間一般から得るものという意味合いが強いです。 このため、おもに発表などその場にいる人が評価を与える意味合いのある「好評を博す」の場合に比べると、「評判を得る」というのは世間の中で一躍注目されて、有名になるということを意味しています。

「好評を博す」と「好評を得る」はどう異なる?

「好評を博す」ことが、よい評価や高い評価を得ることを意味するということは先ほどもふれました。この「好評を博す」とよく似た表現に、「好評を得る」というものもありますが、これらの2つの表現はどのような点が同じで、どこから先で違いがみられるのでしょうか? 意味の上では「博す」が「獲得する」「得る」ということを指す以上、両方の表現とも大して変わらないといえます。この点では違いはそんなにありません。 では、違いがないかといえば、そういうわけでもありません。実は使われ方に違いが見られます。つまり、「好評を博す」は基本的に文章の中での書き言葉として使われる場合が多いのに対し、「好評を得る」は書き言葉としても、また話し言葉としても使われます。 いわば、生活の中などで使われる機会が多いのは「好評を得る」の方で、それに比べると「好評を博す」の方が使う機会が少ないともいえます。

ビジネスに適した「好評を博す」の敬語表現とは?

「好評を博す」はビジネスの中で使われる場合もあります。ただ、どのような表現にしてもビジネスで使われるとなると、その敬語表現についても知っておいた方が上司やビジネスパートナーなどと良質なコミュニケーションをとるうえでも非常に便利です。ここでは、「好評を博す」の敬語表現について見ていきましょう。 「好評を博す」の意味は、「よい評価を得る」ということでした。そこで、「得る」を敬語(尊敬語)に言い換えると「いただく」ということになることを考えたうえで、それに形を合わせると「ご好評をいただく」という形になります。 そして、「ご好評をいただく」ということであれば、例えば「ご好評をいただきありがとうございます」というように、その場で感謝の気持ちを伝えることもできます。

「好評を博す」の例文とは?

最後に、ここでは、明日から使えるように「好評を博す」を使った例文について見ていきましょう。 まず、基本的には次のように使われます。 「彼の長年の研究成果の発表が好評を博した。」 このように、「~が好評を博した」という形で使われるのが基本形です。 また、次の例文に注目してください。 「この工場で製作されたおもちゃが好評を博したため、シリーズ化が決定した。」 このように、「好評を博す」は多くの場合、ある事柄の結果が素晴らしいために、さらに前進するというような意味合いで「~ために」「~ので」というように結果を受ける際の原因っとして使われることも少なくありません。

「好評を博す」をうまく使うこととは?

「好評を博す」という表現についていろいろと見てきましたが、いかがでしたか? 「好評を博す」という表現自体は、話し言葉というよりもむしろ書き言葉で使われることが多く、そのためなかなか会話の中で聞くことはあまりありませんが、敬語表現の形として「ご好評をいただきありがとうございます」というのを覚えておくと、プレゼンの場などで聴衆に対して感謝の気持ちを表すことに役立てることもできます。 このように、一見すると会話の中で使いにくそうな「好評を博す」という表現ですが、使い方次第では聴衆の心をつかんで信頼を得たり、またその後の進展次第では、彼らが仕事上のよきパートナーになってくれたりするということも不可能ではないといえます。

初回公開日:2017年11月19日

記載されている内容は2017年11月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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