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「トレース」とは？意味や語源・使い方・例文などをあわせて紹介

更新日：2025年03月05日

トレースという言葉を使う際、ジャンルやシーンに合わせた使い方はご存知でしょうか。この記事では、トレースの基礎知識から、ITプログラミング、ビジネスといったシーンでの使い方について紹介しています。トレースの使い方に疑問のある方は、ぜひチェックしてみて下さい。

動詞としての使い方

トレースは、「なぞる、追跡する」といった動作や状態、存在を表す動詞としての使い方ができ、「トレースする」のような使い方をします。例文としては以下のようになります。

映画のパンフレットを水彩画でトレースした。
先に行った人が残してくれた目印を参考にトレースした。

名詞としての使い方

トレースは、「跡、足跡、わだち」などの物体・人物・場所といった具体的な対象を表す名詞としての使い方ができます。例文としては以下のようになります。

山道は危険なので、安全に進むためにトレースを歩く。
フィギュアスケートの練習として、コーチが残したトレースを滑った。

いろいろなジャンル・シーンでの「トレース」の使い方

トレースには様々な意味があり、イラストで用いる場合とビジネスで用いる場合とではそれぞれ意味合いが異なります。そのため、トレースを正しく活用できるよう使い方を把握しておくことが重要です。 ここでは、いろいろなジャンル・シーンでの「トレース」の使い方について紹介します。

ITプログラミング

IT用語として使われるトレースとは、ソフトウェア開発の分野で起こったエラーなどの不具合においてどこに問題があるか、状態や状況から突き止める確認作業のことを指します。また、Excelで入力した計算式がどのセルを参照したのかを確認できるシステムのことを言います。

デザイン・絵画・イラスト

デザイン・絵画・イラストのトレースとは、「トレーシングペーパーなどを用いて既存の原画や資料をなぞって写し取ること」の意味で使われます。また、模写は「写し取る」という意味ではトレースと似ていますが、元の絵を見ながらそっくりに描くことを指すため意味が異なります。

建築設計図

建築で使われる場合のトレースとは、すでにある図面の記載内容を変えずに他に書き写すことを指します。設計図などから原図を受け取り、それをJIS規格などに則った形の図面に清書することが主な流れとなります。ただし、対象物の寸法や形状を何もない状態から記録し、原図を作ることは測量や設計でありトレースではありません。

ビジネス

ビジネスで使われるトレースとは、意外に思われますが「伝える」もしくは「引き継ぐ」といった意味を持つ言葉となります。また、トレースを引き継ぐという使い方は、相手から受け取った情報をそのまま引き継ぐという意味です。ビジネス分野では、「トレース」と「アビリティ」を組み合わせた言葉「トレーサビリティ」が計測などで使われています。