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「頑張ります」は目上の人に使える?正しい敬語と例文についても紹介

更新日:2023年11月15日

メール・手紙

「頑張ります」は日常でもよく使う言葉ですが、ビジネスシーンでは適切な言葉なのでしょうか?この記事では「頑張ります」という言葉の意味から、ビジネスシーンにおける敬語を用いた言い換えの表現を紹介しています。「頑張ります」をより適した形で使う参考にしてください。

「頑張ります」という言葉を日常で使うことがよくあると思います。「中間テストに向けて今日から勉強を頑張ります」「明日のデートに向けてできる限りの準備を頑張ります」のように未来の物事に対しての意欲を相手に伝えることができます。 しかしビジネスシーンで「頑張ります」という言葉を使っても問題がないのか考えたことはありませんか? この記事では、「頑張ります」の意味を改めて知り、ビジネスシーンでも問題なく使うことができる、敬語を使って言い換えた「頑張ります」の表現や、英語で言い換えた「頑張ります」を紹介しています。 記事を読み、ビジネスシーンに応じた「頑張ります」または「頑張ります」と同じような物事への意欲、やる気を見せる表現ができるようになることで、周囲からより信頼される相手として見てもらえるようになるでしょう。ぜひ参考にしてください。

「頑張ります」の意味

「頑張ります」は「頑張る」に丁寧語「ます」のついた、敬語表現です。「頑張る」という言葉には「困難にめげないで我慢してやり抜く。自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我を張る」という意味があります。話し相手に対して物事への意欲を伝えることができます。 「頑張ります」は丁寧語を使った敬語表現ではありますが、目上の相手に対して敬意を表す表現には、より適切な敬語表現を用いた方がより印象がよくなります。 一般的なビジネスシーンでは自分をへりくだる敬語表現である謙譲語に直して使いましょう。

がん‐ば・る〔グワン‐〕【頑張る】 の解説 [動ラ五(四)]《「が(我)には(張)る」の音変化、また「眼張る」の意からとも。「頑張る」は当て字》 1 困難にめげないで我慢してやり抜く。「一致団結して―・る」 2 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我 (が) を張る。「―・って自説を譲らない」

「頑張ります」は敬語?

「頑張ります」の意味を理解した上で、「頑張ります」の敬語表現をいくつか紹介します。 「頑張ります」は声のトーンや表情によって伝わる印象が変わりやすい言葉です。そのため、文面でも話すときと同じように印象の変化がつけられるように、敬語や言い換えの表現を使った「頑張ります」とその例文を紹介します。

「頑張る」の丁寧語「頑張ります」

上述した通り、「頑張ります」は「頑張る」に丁寧語の「ます」を加えた丁寧語の敬語表現です。親しい間柄の相手に対して使う場合は「頑張ります」を表現して特に問題はありません。 しかし、日常でよく年齢問わず見られる言葉であるために、言葉に重みが感じられません。また話し言葉で使う時には声の大きさや表情等も伝える印象に大きく左右するため、文面で見た時も稚拙な表現、気持ちの籠ってない言葉として受け取られかねません。 ビジネスシーンやメールや手紙等の文面で「頑張ります」を使う時には、相手に応じて尊敬語と謙譲語を使い分けながら、類義語で言い換えて使うのがよいでしょう。 例文 ・残りの仕事を頑張ります。 ・遅れていた作業を頑張ります。

尊敬語は「励んでいらっしゃる」

「頑張る」を目上の相手を立てる尊敬語に言い換えた敬語表現は「励む」です。「心を打ちこんで努める。精を出す」という意味があり、ビジネスシーンでよく使われる言い換え表現です。この言葉に「いる」の尊敬語の敬語表現である「いらっしゃる」を用いて「励んでいらっしゃる」という使い方ができます。 「いらっしゃる」と似た「おられる」という表現がありますが、一般的には「いらっしゃる」の方が多く使われているので「いらっしゃる」を使う方がおススメです。 「おられる」も間違った使い方というわけではありません。 例文 ・本日も、上司が業務に励んでいらっしゃる。 ・先輩が業務のスケジューリングに励んでいらっしゃる。

はげ・む【励む】 の解説 [動マ五(四)] 1 気持ちを奮い起こして物事をする。心を打ち込んで努める。精を出す。「学業に―・む」「日夜研究に―・む」

謙譲語は「努めさせていただく」

「頑張る」の自分をへりくだる謙譲語の敬語表現は「努める」です。「努める」には「力を尽くす。努力する」という意味があり、ビジネスシーンでもよく使われています。この言葉に同じ敬語表現の謙譲語である「させていただく」を用いて「努めさせていただく」という使い方ができます。 「させていただく」は補助動詞なので文面等に用いる時には漢字を使わず、平仮名で表記するのが一般的なので注意しましょう。 メールや手紙の文面で「誠心誠意」と一緒に使うことで、より丁寧な表現になります。 例文 ・社長から賜った業務に誠心誠意、努めさせていただく。 ・先方から依頼された案件に誠心誠意、努めさせていただく。

つと・める【努める/▽勉める/▽力める】 の解説 [動マ下一][文]つと・む[マ下二] 1 精を出して仕事をする。努力して事を行う。「看護に―・める」「サービスに―・める」

「頑張ります」の間違った使い方

「頑張ります」は日常でも頻繁に使うことができる言葉です。しかし場面に応じて言い換えてみた時に「頑張ります」という意味が十分に伝わっていない場合があります。 そういう場合は間違った言い換えや表現を使っていることが考えられます。そこで、ここでは避けた方が良い使い方を3つ紹介します。

頑張っていきたいです

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初回公開日:2017年11月13日

記載されている内容は2017年11月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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