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「啓発」の意味と使い方の例文|普及啓発及び周知啓発・啓蒙との違い

更新日:2024年04月19日

言葉の意味・例文

「啓発」という言葉を聞いたことがあるでしょう。この「啓発」とはどういう意味で、どのように使う言葉なのでしょうか。「自己啓発」などの言葉をよく耳にしますが、この言葉の意味や使い方、例文などをみていきますので、ご参照ください。

「啓発」とは、向上しよう、成長しようと考える際に鼓舞として使う言葉の一つです。「啓発」はたまに耳にする言葉ですが、実際に自分で使う場合にはこれで良いのか迷う方もいるでしょう。ここでは、「啓発」の使い方とその例文をご紹介します。

「啓発」の使い方 -例文

例文としては、以下のようなものがあります。 (例文1)「この記事には、啓発される人が多いだろう」 (例文2)「啓発により、彼女の人生は大きく変わった」

「啓発」の使い方 -普及啓発

「普及啓発」とは、新たにできた制度のPRや、内容を広く知ってもらうために活動することを指します。同じような言葉に捉えられがちなものに「啓蒙活動」がありますが、「啓蒙」という言葉には、立場的に上の者が思想その他で教え諭す活動という意味であるのに対して、「普及啓発」は立場の上下は関係なく、広く人々に知ってもらうという意味になります。

「啓発」の使い方 -周知啓発

「周知啓発」も「普及啓発」と同じような意味になることをしっている方は少ないかもしれません。「周知」とは、広く知れ渡っていることを指しますので、「周知啓発」とは、ある物事に対して広く知れ渡るようにすることになります。

似た言葉との意味・使い方の違い

「啓発」と似た言葉としていくつか言葉があります。例えば、成長、展開、開発、教育などです。啓発というと、何かしらのヒント的なものを与えて自らが道を切り開くという意味が強いため、類語と一概に同じ意味だとは言えませんが、これらの意味に近い類語が多くあるため、内容によっては「啓発」と同様の意味になる場合があるということです。

「啓発」と似た言葉 -啓蒙

「啓発」と似た言葉として「啓蒙」がありますが、「啓蒙」とは、自分達よりもはるかに知識のある者から知識や考え方を教えてもらい利口になる、思慮深くなるという意味です。これに対して、「啓発」は、ある行き詰まった状況において、ある行為により刺激を受けて理解を深めたり、何かに気づかせてくれるということです。「高尚な考え、思想を教える」という点が「啓蒙」の特徴であると言えます。

「啓発」と似た言葉 -「啓蒙」の例文

「啓蒙」とは、人々に正しい知識を与えて、合理的考えができるよう導くことです。「啓蒙」というと「啓発」よりも、少し教育的な上下関係の要素があると感じる方もいるでしょう。例文としては、「大衆を啓蒙する」とか「啓蒙書を読む」などのように使います。 その他にも、「啓蒙」の場合は、庶民や大衆といった不特定多数を相手にしているのに対して、「啓発」は啓発されるのは自分個人であるという違いがあります。「啓発」とは、「いままで気付かなかったものごとについて、あること(ヒント)をもらうことで道を切り開く」ということなので、気づくという点で主観的であり、自分が対象となっている場合が多いです。 これに対して、「啓蒙」とは不特定多数を相手に、ある事柄について認識を高めるという意味です。「啓蒙」と「啓発」は、対象においても違うということがいえます。

「啓発」を使った言葉 -自己啓発

「啓発」というと、「自己啓発」として度々表現されることがあるでしょう。自己啓発とはどういうことを言うのでしょうか。具体的な例をみていきます。

自己啓発の例

自己啓発の例としては以下のようなものがあります。 1.本を読む 2.講演会やセミナーを聞きに行く 3.コーチングやカウンセリングを受ける これらの例をみると、学びを得ること=自己啓発ということだといえます。しかし、学ぶことが全て自己啓発ではありません。自己啓発とは何を学ぶか、また学ぶことが自分にとって意味があるかが重要です。自分が知らない分野で、もっと知りたいと考えてその分野に詳しいセミナーに行ったり、自分の能力を高める行為が自己啓発です。 特にこの分野は自己啓発で、この分野は自己啓発ではないということはありません。どんな分野の学習であれ、その学習によって自己を高めることができた、新たな扉が開けたというのであれば、それこそが自己啓発です。

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初回公開日:2017年11月10日

記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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