IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「リクルート」の意味と使い方・語源

更新日:2024年01月21日

言葉の意味・例文

就職活動の時期になるとよく耳にする「リクルート」という言葉には、実は2つの意味が含まれています。企業側が新入社員を求める「人材募集」の意味と、主に学生が行う「就職活動」の意味です。それぞれの意味を理解し、正しく使えるようにしましょう。

「リクルート」の意味を知っていますか

就職活動などでよく耳にする「リクルート」という言葉ですが、本来の意味をご存知でしょうか。「リクルートスーツ」「リクルート活動」などと言い慣れた単語ではありますが、ぜひ正しい意味を知り、正しく使うようにしましょう。

「リクルート」には2つの意味がある

「リクルート」という単語を調べると、「企業などが人員を募集する」という意味と「学生による就職活動」という意味の2種類あることが分かります。つまり、人材を募集する側(主に企業)が使う「リクルート」と、企業などに応募する側(主に学生)が使う「リクルート」が混在しています。 それぞれの意味を考えると反対のような気もしますが、どちらの立場でも「リクルート」という言葉を使うので、混乱しないようにしましょう。

「リクルート」の語源と由来について

そもそも「リクルート」とは、英語の「recruit」からきており、「新人・新米」や「新兵・新入社員」という意味を表します。このことからも、日本では主に学生(特に新卒の大学生)の就職活動時に関わる言葉として使われることが非常に多いです。 この英語のrecruitの意味から、「リクルートする=新人を募集する」という企業側が使う人材募集の意味合いとして使われている一方、「リクルート活動=新入社員になるための活動」という学生側が使う就職活動の意味合いでも使われています。 また英語では「新人」という意味ではあるものの、これは入社したての新入社員ではなく、あくまで就職活動をしている学生に対して「リクルート」という言葉を使います。これは「リクルートスーツ」が新入社員が着ているスーツではなく、就職活動をしている学生が来ているスーツを指し示していることからもわかるでしょう。 語源は英語のrecruitからきていますが、日本では人材募集の意味でも、就職活動の意味でも使うので、少し日本独特の解釈に変化していますので気を付けてください。 またラテン語では「再び育つ者」という意味も持っています。そこから、新入社員を今後育てていくという意味合いとしても使われています。

「人材募集」という意味のリクルート

ではまず「人材募集」、つまり主に企業側が人員を募集する際に使う「リクルート」について説明します。例えば企業が次の就職活動時期に向けて、人事部の打合せで「今後のリクルート戦略について」とあれば、それはどのような人材を、どのような流れで確保していくかを話し合う意味で使います。 また企業側が使う場合には「求人・採用」という意味も含まれているので、企業側が「リクルートの成果がよくない」とあれば、それは優秀な学生の獲得ができていないという意味になり、「優秀な学生をリクルートできた」と表現すれば、それは条件に合った学生の採用ができたという意味になります。 「リクルート」という単語一つで、「新人の求人、採用」という意味合いを伝えることができるのでとても便利です。

「就職活動」という意味のリクルート

多くの方が、学生の就職活動と聞くとすぐに「リクルート」という言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。就職活動をサポートする大手企業の社名にもなっていることもあり、聞き慣れている単語の一つでしょう。 実は英語でのrecruitには就職活動という意味は直接的には含んでいません。実際の英語では「就職活動=job hunting」と言い表します。この「リクルート=就職活動」というイメージは企業である「リクルート」という会社が作り上げたもので、それが日本で広く知られ、多くの人が使う言葉として馴染んできました。日本独自の意味合いとなっていますので注意してください。

「リクルート」の使い方

先述してきたように、日本ではリクルートには「人材募集」と「就職活動」の2種類の意味で使われています。それぞれ、どのように使うのか、具体的な例を挙げていきます。

「人材募集」として使用する場合

「人材募集」としてリクルートを使うのは、主に学生を募集する企業側です。使用例としては、 ・今年度のリクルート情報を開示した=今年度の学生採用情報を開示した ・来年のリクルートは中止する=来年の新入社員の募集はしない ・今年のリクルートは例年よりも遅い時期とする=今年の採用募集は例年よりも遅いスタートとする などとなります。

次のページ:ところでリクルートスーツって何?
初回公開日:2017年11月14日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング