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「その心は」の意味と使い方・なぞかけ・落語・大喜利での使い方

更新日:2024年07月21日

言葉の意味・例文

「その心は」という言葉で真っ先に思い浮かぶのは落語・大喜利です。プロの落語家や噺家の方々はもちろんですが、会社や会合の忘年会・新年会その他の集いなどの余興で「なぞかけ」をすることもあり、誰もが使う機会のある言葉なので少し覚えるのも良いでしょう。

「その心は」の意味

主に「なぞかけ」で使われる「その心は」とはある言葉や行動などの本当の意味するところ・真意・主旨という意味です。 「なぞかけ」の場合、少しおどけた感じで会話などの進行をうながすために相手の話の合間にはさむ合いの手の役割をしています。短い問いかけに対して「その心は」とうながし「○○です」など単刀直入に答える「大喜利」と、おもしろい話題を二人一組(ボケとツッコミ)で掛け合いながら進行する「漫才」には共通点があります。

「心」がつく慣用句

「その心は」の「心」がつく慣用句(二つ以上の単語が結びつき、全く違う意味を持つこと)はいろいろあります。 ①「心温まる」あたたかな人情にふれて心がなごむ。 ②「心に留める」しっかり覚えておくこと。 ③「心折れる」気持ちが弱り、落ち込むこと。 ④「心が躍る」嬉しいことや楽しい期待でワクワクする。 ⑤「心解く」わだかまりが解け、機嫌がよくなる。 ⑥「心にもない」本心ではない・不本意であること。 「心」プラス他の言葉は、体ではなくその中に宿る感情や意志などの精神的なものであり「その心は」のなぞかけでも解答は心情に関係するものが多く見受けられます。

日常会話での「その心は」

なぞかけは言葉遊びなので軽快な感じで使われますが、意味を理解すると日常会話では「その意味するところは何・本当はどういう意味」など、疑問に思ったことをたずねる言葉として違う言い回しで使います。「その心は」という問いかけは日常的にはしませんが、同じ意味の言葉は何気なく使っています。

「その心は」の使用方法

・なぞかけ 「その心は」のまえに「なぞかけ」の意味から説明しますと、謎を問いかけその謎に対して上手な言い回しを考える言葉遊びです。 なぞかけで①「○○とかけまして△△と解きます」と一方が話しをふりますと、その相方が「その心は」と問います。それに対して②「✕✕でしょう」とオチをつけます。①と②には共通点(同じ意味の言葉・文)がないといけません。ダジャレ・同音異義語などでユーモアのある返しがなくてはつまらない話になってしまったり、聞き手を「なるほど」と納得させることができないのでセンスや教養が必要不可欠です。 ・日常会話 「その心は」を「その真意は・その意味するところは」などに言い換えて使います。

「その心は」どちらも~でしょう

「どちらも」ということは「同じ音の言葉」となります。例えば「正確と性格」「石と意志」「現金と厳禁」「交渉と高尚」など取り上げたらきりがないほどあります。なぞかけで使う場合一つ一つの言葉の意味をきちんと理解していないと聞いている人を笑わせたり納得させたりできないので要注意です。 ①「頑固おやじとかけましてダイヤモンドと解きます」その心は「どちらもいし(意志・石)がかたいでしょう」 ②「お正月に実家とかけましてお腹の中の虫と解きます」その心は「どちらもきせい(帰省・寄生)します」 「どちらも」は同音異義語(発音が同じで意味の違う二つ以上の単語)を使用します。

かける「その心は」使い方

なぞかけの形式的な言い回しで「○○とかけて△△と解く。その心は✕✕」と使います。かける「その心は」とあるように、二種類の言葉や文に同じ意味の言葉がかからなくてはいけません。それには「連想すること・キーワードを多く思い浮かべる」ことが肝心です。 ①「渡り鳥とかけて転勤の多い会社と解く」その心は「いずれいどう(移動・異動)するでしょう」 ②「怒りっぽい人とかけて台風シーズンと解く」その心は「近いうちにきしょう(気性・気象)が荒れます」 ③「問題点とかけて困難に立ち向かいがんばる人と解く」その心は「けんとう(検討・健闘)します」 かける「その心は」同じ状況になることを意味します。

「その心は」のなぞかけ・落語での使用方法

「その心は」のなぞかけから、その本体である落語についても興味がわいてきたでしょう。 落語が他の伝統芸能とちがうところは、衣装や大掛かりな舞台セットなどを使用せず座布団に演者(落語家・噺家)が座り、小道具は扇子と手ぬぐいだけで色々なものに見えるように演じます。 例えば、扇子を箸に見立ててそばをすする・手ぬぐいを財布に見立てて札を出すなど、演技で本当にそのように見えるのはとても見事です。そして、その動作のみで登場人物の人柄・職業・状況などを観ている人が理解できるように演じ、そのうえ場合によっては何役も演じ分けます。 落語の種類には作者不詳の「古典落語」と作者が明確な「新作落語」がありますが、どちらも不特定多数の演者が受け継いで演じています。演目は初心者でも理解しやすいものから複雑なものまで多くあり、演者によっても雰囲気の違いがあるので色々見比べてみるのも楽しいです。

「その心は」の類語・連想される言葉

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初回公開日:2017年12月13日

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