IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「していきます」の意味と使い方・敬語・謙譲語・丁寧語

更新日:2024年01月09日

敬語表現

「していきます」は「〜していきます」の形で用いられることが多く、見聞きしたことがある人、実際に使ったことがある人は多いでしょう。「〜する」とは少し違った意味があるため、意味や使い方に加えて似た言葉との違いについても説明しています。参考にしてください。

「していきます」の意味とは?

「〜していきます」という言葉は、ビジネスシーンでも使用する機会が多いとされています。では、「していきます」とはどういった意味を持つ言葉なのでしょうか。使い方の前に、言葉としての意味をご紹介していきます。

して

「して」には、接続詞・格助詞・接続助詞・副詞としての意味があります。「していきます」の言葉で「して」を用いる時は、格助詞の意味が用いられています。「して」を格助詞で使用する際は主に名詞・活用語の連体形・副詞、助詞になどに付き、意味は「動作の方法や手段などを表す」になります。 「していきます」は「〜していきます」という使い方をし、「〜」の部分には「動作を表す言葉」が付きます。たとえば、「精進していきます」などの使い方をします。簡単に言えば、「していきます」の「して」は「する」という意味です。「〜して」は「〜する」を連用形にしたものと考えれば、理解しやすいでしょう。

いきます

「していきます」の「いきます」は、動詞「行く・逝く」を連用形にした「行き・逝き」に丁寧語の語尾「ます」が付いた言葉です。丁寧語を抜きにすると「いく」となりますので、「いきます」=「いく」と同義だと考えても問題ありません。 「いく」および「いきます」の意味には「何かが移動する」といったこともありますが、「していきます」として用いる時は「ある方法・ある状態で動作を始める」や「物事が進展・実現する(=行われる)」が当てはまります。 また、補助動詞として使用する時には「動作・状態が継続する」の意味を持たせることもできます。補助動詞では動詞の連用形あるいは連用形+接続助詞「て・で」が付いた語句に付く形で用いられますので、「して」の後に「いきます」が続く「していきます」は、補助動詞としての意味「動作・状態が継続する」があると言えます。

「していきます」を漢字で書くと?

上記で登場しましたが、「していきます」は漢字にすると「して行きます」になります。「行く」と「逝く」は辞書において同じ扱いをされることもありますが、読み方が同じなだけで意味は異なります。「していきます」という言葉を使う時に「逝きます」とすると大変失礼なことになるため、気を付けましょう。

して行きます

ひらがなで書くのか・漢字で書くのかということが問題として挙げられる状況は、文面に言葉を書く時です。口頭上では頭に思い浮かべている文字がひらがなでも漢字でも問題ありませんが、文面上に書く時は重要なことになります。特にビジネスシーンといった言葉遣いに気を付ける必要がある状況では、どちらが良いのか迷ってしまいます。 「して行きます」でも特別な問題はないとされていますが、基本的には「していきます」といったひらがな表記が用いられています。ひらがな表記でも漢字表記でも意味は同じなので深く気にする必要はありませんが、「していきます」とした方が文面が整います。また、「行き」とすると読み方に迷う人もいるでしょう。「行きます」の読みについては、後ほどお伝えします。

「していきます」の使い方をご紹介!

「していきます」を実際に使用する際、どういった使い方をするのかについてご紹介します。「〜していきます」の「〜」に当てはまる言葉を変えた、いくつかのバージョンの使い方および意味をお伝えしていきますので「していきます」を用いる時の参考にしてください。

努力していきます

「これから(または、これからも・これからは)頑張っていきます」といった気持ちが込められた使い方で、主に企業側からお客様側へ伝える時に用いられます。「精進していきます」などの言い換えもあり、怠惰や失敗の後または不景気の時などに「頑張っていく」ことを伝える意味で使用されることが多い使い方です。

勉強していきます

「〜をすることを続ける」の意味なので、この使い方では「勉強を続ける」ことを表しています。「何かを学び得るために勉強を続ける」気持ちが込められているため、「〜を勉強していきます」といった使い方もできます。「実行していきます」「チャレンジしていきます」など、他の行動を表すことで使用しても問題ありません。

次のページ:「していきます」の敬語表現について!
初回公開日:2017年12月03日

記載されている内容は2017年12月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング