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「ご返答」の意味と正しい使い方とは?例文を交えて詳しく紹介!

更新日:2023年12月05日

敬語表現

ビジネスシーンにおいて「ご返答」という言葉はよく使われますよね。しかし、「ご回答」など似た意味を持つ単語との使い分けに迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。本記事では、「ご返答」という言葉の意味などをご紹介します。ご興味がある方は参考にしてください。

「ご返答のほど何卒お待ちしております。」 「今週中にはご返答いたします。」 このように、「ご返答」という言葉は主にビジネスシーンでよく使われますよね。 電話やメールなどで、慣例的にこの言葉を使っている方も多いのではないでしょうか。しかし、日本語には「ご回答」や「ご返信」など、「ご返答」と似た意味を持つ言葉も存在し、これらの言葉の使い分けに悩んだ経験がある方は少なくないでしょう。 この記事では、「ご返答」の意味や使い方を例文と合わせてご紹介します。「ご返答」と似た意味合いで使われる言葉も紹介していくので、ぜひ最後まで読んで、正しい「ご返答」の使い方をマスターしてみてください。 言葉の意味を正確に使い分けることができれば、ビジネスシーンでのやりとりもより円滑に進むようになるでしょう。

「ご返答」の意味とは

「ご返答」の意味とは

「ご返答」の「返答」は、聞かれたことに対して答えること、その答えそのものを意味します。 質問そのものへの具体的な答えというより、話しかけられたこと、問いかけられたという事実に対する受け答え、返事に近いイメージで、「手紙への返答」「返答に困る」などの表現は見たことがある方もいるでしょう。 「返事」と似た意味で用いられますが、「返答」は特に「質問や要求に答える」という意味合いが強く、改まった場面で多く見られます。 この「返答」に敬語表現の接頭語である「ご」をつけ、丁寧な表現にしたのが「ご返答」です。 この「ご」は尊敬語としても謙譲語としても用いることが可能な接頭語であるため、「ご返答」も、相手の行動にも自分の行動にも使えます。

へん‐とう〔‐タフ〕【返答】 の解説 [名](スル)問いに対して答えること。また、その答え。返事。「―に窮する」「手紙で―する」

「ご返答」の使い方

ここまで読んで、「ご返答」の意味は分かってきたものの、どういう使い方をすれば良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。 「返答」と言う単語自体、使うのはかしこまっている場であることがほとんどです。プライベートで友人に「今度の同窓会に行けるかどうか、○日までに返答してね」と言うことは滅多にありませんよね。 そのため、相手に返答を要求する際も、自分が返答する際も、相手への敬意を忘れないように、気遣いを見せる必要があります。 また、丁寧語を用いる場合には、その言葉の前後も丁寧語にします。「ご返答してね」などと言ってしまうと、かしこまっているのか砕けているのか、ちぐはぐで違和感が出てきてしまいます。

相手から返事をもらうとき

「返答」は、質問や要求に答えるという行動を表す言葉です。そのため、当然「ご返答」をお願いすることは相手に行動を要求することになるため、相手が取引先だったり目上の人だったりする場合、できるだけ丁寧な表現をする必要があります。

  • 「お忙しいところ、大変恐縮ではございますが、○月○日までにご返答いただけると幸いでございます。」
  • 「お手すきの際で構いませんので、ご返答よろしくお願いいたします。」

あくまで一例ですが、このように、相手の状況を慮った文章にすると良いのではないでしょうか。 当然のことですが、相手には相手の都合があります。その中で、自分が「お願い」する立場であることを意識して連絡をすれば、やりとりも円滑に進むでしょう。

自分から返事をするとき

自分から「ご返答」をするとき、それは基本的に相手からの「ご返答」を求められているときです。 実際の記述としては、シンプルに「ご返答いたします。」が使えます。 相手からの質問や要求への返事ですので、仕事をスムーズに進めるためにも、速やかに答えるべきでしょう。しかし、内容によってはすぐには返答できないこともありますよね。 そんな時は、こちらから「ご返答」を依頼した時と同様、相手の状況を慮った連絡をするのが良いでしょう。

  • 「ご返答が遅れ大変申し訳ございません。」
  • 「ご連絡いただいた件について、確認し次第ご返答いたしますので少々お時間をいただきたく存じます。」

依頼するときも、こちらが返事をするときも、常に相手への気遣いが感じられる伝え方をしたいものですね。

「ご返答」と「ご回答」の違い

「ご返答」と混同されがちな単語に「ご回答」があります。「回答」に敬意を表す接頭語「ご」がついたものです。 これらの共通点として、いずれも質問や要求に答えることを意味し、改まった場で使用することが挙げられます。 似たような印象を与えるこの2つですが、「返答」が呼びかけに対する返事にも使うのに対し、「回答」は質問や要求に対してより具体的な答えを示します。 「アンケートに回答する」「満額回答」などの使い方は、耳にしたことがある方も多いでしょう。 また、現在は文書でもよく見る「ご返答」ですが、もともとは口頭での返事という意味合いが強く、対する「ご回答」は文書でも口頭でも用います。公的機関が関わる書類に「回答書」というものがあることからも分かりますね。

「ご返答」の言い換え表現や類語

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初回公開日:2017年11月23日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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