IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「あくまでも」の意味と使い方・漢字表記・例文5コ・類語

初回公開日:2017年12月09日

更新日:2020年05月30日

記載されている内容は2017年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の意味

「あくまでも」という言葉は何気ない会話の中によく出てくる言葉ですが、しかし、その意味を聞かれると思わず考えてしまう言葉でもあります。実際にはどのような時に使っているのでしょう。今回は改めて「あくまでも」の意味や使い方について解説していきたいと思います。

「あくまでも」の意味

「あくまでも」という言葉は無意識に口にされることも多く、よく耳にする言葉でもあります。大まかな意味としては「どこまでも変わらない」「何があろうと徹底的に」という強い意志を表す言葉になります。 同時に、「あくまでも」は限られた条件や仮定を意味する言葉でもあります。自分の言っていることや行いに逃げ道を与えることができるという便利な言葉として頻繁に使われているのです。

「あくまでも」の漢字表記

「あくまでも」を漢字にすると「飽くまでも」という字を書きます。飽きてしまうほどにわかりきっていること、飽きるほど言われていることなどに念を押す意味で使われることが多くなります。 何度も言わなくてもわかっているでしょうが、と暗黙の了解を相手に促す役割を果たすことができます。一般的に了承されている事柄や、すでに承知されていると思われる事柄の再認識が必要な場合にも使うことができます。

「あくまでも」の使い方

逃げ道を作ることは、考え方によっては卑怯だと感じる人もいるでしょう。しかし、場合によってはそれが最善の策と言えることもあります。 とくにビジネスのシーンでは、あらゆる方向に物事の進展を想定しておく必要があり、この「あくまでも」を使うことで円滑に物事を進めていくことができるのです。 それでは実際にどのような時に「あくまでも」が使われているのか、例文を見て、もっと明確に意味を掴んでいきましょう。

「あくまでも」を使うケース

ビジネスで使われる「あくまでも」という言葉は、いい加減なことを断言してしまい後で後悔することのないような場面で使われることが多くなります。 なぜならビジネスの場面では、断定できない、気持ちが変わるかもしれない、と前提においておくことで、信頼関係を保つばかりでなく後々のトラブルを避けることができるからです。

譲りたくない強い希望や意志を表明する時

ここだけはどうしても譲れない、これは必須条件だ、という強い希望や意志を伝えるときに使います。たとえば「あくまでも○○にはこだわっていきたい」や「今後ともあくまでも○○の解決を求めていく」などです。

頑なな断定を示す時

誤解の無いようにはっきりさせておきたい、という場合にも「あくまでも」は使います。たとえば「あくまでも私とあなたは他人です」と言えば、普段いくら親しくしていても他人なのだからまるで家族のように干渉しないで欲しい、という意志を端的に表せます。

前置きとしての限定条件の慣用句・常套句

さらに「あくまでも」は、なんらかの主張をする際に、その主張が適用される範囲や条件を限定する前置き・常套句としても使われます。 「この話があてはまるのは○○という条件がそろった場合のみで、それ以外の場合については言及していない」という趣旨を伝え、一種の逃げ道を作っておくことができます。

「あくまでも」を使った例文

ビジネスのシーンでは、人は慎重に言葉を選ばざるを得ません。かといって、優柔不断な態度では職務にたいする情熱を疑われてしまっても仕方ありません。 強い意志や情熱をみせつつも、同時に、それができなかった場合や間違えていた場合を考慮する時に「あくまでも」が活躍するのです。 普段使われている、慣用句・常套句の例文を見て「あくまでも」が与えてくれるニュアンスを明確にしていきましょう。

例文1「あくまでも秘密は口外しません」

基本的には「決して秘密は口外しない」という強い意志を示す決意表明になります。ただ、この例文から限定の趣旨を読み取ることも不可能ではありません。つまり、「秘密」は口外しないと言っているだけで具体的に何が「秘密」に該当するかはまた別の問題である、という解釈も可能です。

例文2「あくまでも目標は達成します」

これも基本的には「必ず目標は達成する」との意気込みを伝える文になります。同時に、達成対象を目標に限定するニュアンスも含みます。つまり、目標は達成できると思うが、その目標より上のさらなる課題に対しては約束できない、ということを何気なく相手に伝えることができます。

例文3「あくまでも目安になりますが」

「あくまでも」を使った例文
※画像はイメージです
出典: https://unsplash.com

セールスマンは取引先の担当に、グラフなどの各種データを見せながら、これは「あくまでも目安になりますが」と付け加えます。 もし取引先の担当が、そのデータをうのみにしてしまい、実際の結果がそのデータからかけ離れたものとなれば苦情の原因となってしまいます。 本人だけでなく、会社全体の信用にもかかわってしまうので、「あくまでも」を前置きに使うことで、100%保証することはできないと相手に了承を求めます。

例文4「この資料はあくまでも参考です」

資料に対しても同様のことが言えます。化粧品の広告などで、顔のシワが目立たなくなって、きれいな肌になり若返った消費者の写真の下によく書かれている「あくまでも」です。 自信たっぷりに商品の説明をした後、「この資料はあくまでも参考です」とひとこと伝えておけば、そのようにならなかった場合でも、人によって個人差はある、と逃げ道をつくっておくことができるのです。

例文5「あくまでも噂です」

噂を人に伝える時には、なぜか人はその話がいかに真実であるかを誇張してしまいがちです。ある1つの話に背びれや尾ひれがつくことは、珍しくもありません。 その話のリアリティと強調しつつも、「あくまでも噂です」と言うことによって実は自分はよく知らないのだと伝えておくことができます。

「あくまでも」の類語・言い換え表現

このように「あくまでも」とは完全に徹底した意志を伝えながらも、限られた条件のもとではそうなのだが、100%約束はできないことや断言できないことに対して使うことができます。 逃げ道を作ることのできるこの「あくまでも」という言葉のニュアンスは、その他の類語と比較することでもっとわかりやすくなります。 そこで、その他の類語や言い換え表現を学んで、より適切に「あくまでも」を使いこなせるようになりましょう。

「なにがなんでも」

「なにがなんでも」はビジネスのシーンではあまり使われない言葉になります。この言葉には、無条件でとにかく結果を出していきたいという強い情熱を感じることができますが、同時に現実味にかけ一時的な勢いであるイメージが強くなります。 若い世代やカジュアルな物事に対してよく使われる言葉であり、責任が伴わないシーンにおいて気軽に使われている言葉といえます。

「絶対に」

「絶対に」という言葉は「あくまでも」よりも断言する気持ちが強い時に使われます。この商品を使えば「絶対に」売り上げは伸びます、と伝える時にはどのような状態であろうとも可能であるという自信を感じ取ることができます。 「絶対に」という言葉は、何らかの根拠があるからこそ使われる言葉であり、ほぼ100%その言葉を約束できる時、またはその自信がある時に使われています。

「どのような手段を使っても」

「どのような手段を使っても」という言葉も、「絶対」に近いニュアンスを持っていますが、やや過激な表現となってしまいます。 目的を果たすためには、ルール違反になっても倫理的に非道だと思われても構わないといった意味になります。脅し文句となることもあります。そのため、ビジネスでは基本的に使われない表現です。

「草の根を分けても」

「草の根を分けても探し出せ」などというセリフを昔の映画やドラマで耳にします。「草の根を分けても」は文字通り草の根を一本一本分けてでも、という断固たる意志を表す、やや芝居がかった表現です。また、「草の根を分けても」に続く言葉は「探す」や「見つける」や「調べる」という意味の言葉に限られる点でも「あくまでも」とは異なります。

「どういうことがあっても」

人が「どういうことがあっても」と言う時には、ほぼ100%に近い約束を意味しますが、信憑性に欠けてしまうイメージを持ってしまいます。 こちらの言葉も、「なにがなんでも」と同様にビジネスではあまり使うことはありません。相手が友人、身内、近い関係である際に気軽に使われる約束の言葉です。 親しい間柄で使われる「どういうことがあっても」は、実証を必要とせず、双方の信頼関係によって成り立ちます。

「断固として」

上司が「断固として」と使う時には、ある物事や事象に対して、批判的・反対の態度を強固に表していると言えます。 すでに決まってしまった事柄、すでに起きてしまった事象があることが前提となり、その事に対して絶対に許すことはできない、と堅く宣言する場合に使われる言葉となります。 時には怒りや恨みが込められている場合もあるのです。

「決して」

こちらの「決して」は、神聖で道徳的なイメージが強くなる言葉です。 「決して」は、相手に与えてしまうかもしれないデメリット、被害、ダメージなどを、与えないよう努力すると約束する言葉です。 「決して、期待を裏切らないように頑張ります。」と言う時には、心から約束を果たそうという真摯でひたむきな気持ちが込められています。 約束するというよりは、誓うという言葉に近いイメージがあります。

「あくまでも」を四字熟語で言い換えると

このように「あくまでも」という言葉は、基本的には強い意志や希望をあらわす言葉といえます。では、この「あくまでも」と同じ意味を持つ四字熟語としては、一体どういう言葉があるでしょうか。

「初志貫徹」

「初志貫徹」とは、最初に決めた目標を忠実に最後まで実行しやり通すこと、です。「最初に決めた目標をあくまでも忠実に最後まで実行しやり通します」を「初志貫徹します」と言い換えてもよいでしょう。

「あくまでも」の意味を理解して、正しく使おう

ビジネスのシーンでは、100%約束はできなくとも、強く断言しなくてはならない場合と、あえて100%約束できないと前提にすべき場合など、その状況によって異なります。 「あくまでも」の持つニュアンスが完全に理解できれば、使うべき時、使わない方がむしろいい時などの、適切な判断ができるようになります。

ビジネス用語を使いこなそう

正しく使えるビジネス用語が多ければ多いほど、時と場合に応じた最善の言葉を選ぶことができるようになります。 その他のビジネス用語も、しっかりと学んで使いこなして、信頼度の高い人間関係をビジネスの現場で築いていきましょう。

関連タグ

アクセスランキング