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「追悼」の言葉や花の意味とは?「哀悼」との違いもあわせて紹介

更新日:2024年08月23日

言葉の意味・例文

人が亡くなられた時に使用する「追悼」という言葉の正しい意味をご存知でしょうか?中には「よく使うけど意味については詳しく考えたことがなかった」という方もいらっしゃるのでないかと存じます。そこで、追悼の正しい意味と使い方などについてご紹介していきます。

よく、メディアなどで取り上げられる海外のお墓を見ると「R.I.P.」と書かれていることがあります。これは「安らかに眠れ」といったラテン語の「Requiescat in Pace」の頭文字を取っていると言われており、英語では「Rest in Peace」と書かれることもあります。追悼をあらわす「RIP」は「R.I.P.」の省略でもあり、意味は同じです。 日本語でよく使われる「ご冥福をお祈りいたします」という言葉の意味に近く、海外でも尊敬している方が亡くなられた時などに会話・メールなどで使われています。最近では、人の死に関わらず自分の大切なものがなくなってしまった時や、楽しく過ごしていた時間が終わった時などにも使われることもあります。

追悼のろうそく・キャンドルの意味は?

追悼になぜろうそく・キャンドルを灯しているのかと気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。追悼にろうそくを用いる理由は多くあるのですが、炎には不浄なものを燃やし、周りを清浄する役割を持っていることが追悼に用いられるひとつの理由だと言えるでしょう。

ろうそくやキャンドルの火の持つ意味と、送る側の意味を考えるとろうそくやキャンドルを灯して亡くなられた方を導くというのは、大切な方を見送るための最上級の供養と言えるのではないでしょうか。死後正しい場所に行けるように身体を浄化し、悪いものを炎で除け、光によって導く意味を表していると言えるでしょう。

ローソクの灯には「燃焼する炎」としての要素と「周りを明るく照らす光」としての二つの要素がありますし、自らを燃やしながら周りを浄化し、辺りに光を送り続ける姿は「超我の奉仕」を象徴しています。

追悼と哀悼の意味の違い

また、追悼という言葉と似たような言葉に「哀悼」というものもあります。どちらかというと、追悼という言葉よりも哀悼という言葉の方が一般的と言われています。追悼という言葉は「死者の生前をしのんでその方の死を悲しむこと」ですが、哀悼という言葉の意味は「人の死をいたみ悲しむこと」です。 こうして意味だけで見ると、追悼より哀悼の方が人間の感情がしっかりあらわされているように感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 追悼は、亡くなられた方を忍んで集まる際にも使うことができますが、哀悼には人の気持ちを含んだ漢字が使用されています。そのため、自分の気持ちを言葉にして表現するのであれば「追悼」という表現よりも「哀悼」を使用することが多くなると言えるでしょう。

「意を表する」は、「気持ちを表す」という意味ですから 「哀悼の意を表します」・・・亡くなった方のことを思うと悲しくて心を痛めています ということになります。 さて 「哀悼の意を表します」 の葬儀現場における正しい使い方です。 まず注意点としては お葬式の時に遺族に話しかける際、使わない方が良い です。

このように追悼は公に向けたもの、哀悼は個人に向けたものとして使われることが多いと言えるでしょう。そのため、お葬式などで「追悼の意を捧げます(表します)」という用例はあまり用いられておらず、ほとんどが哀悼を用いた「哀悼の意を捧げます(表します)」と表現します。 日本は宗教が自由な国でもありますので、どのような宗教にも対応することができる「哀悼」を使用するのが一般的だと言えます。「追悼」を使用する機会は慰霊祭などの公の集まりの時くらいで、ほとんどないと言っていいでしょう。

追悼の意味を知り、TPOを考えて使おう

メディアなどでは「追悼」という表現が使われることが多いですが、だからといって普通のお葬式の時に追悼という言葉を使うのは意味合いを考えると何となく不自然で、どことなく亡くなられた方に対して他人行儀に感じるのではないでしょうか。そのため、お葬式などで遺族に使う場合などは「哀悼」の方を使うのが正しいと言えるでしょう。 しかし、場合によっては「追悼」の方を使う機会もありますので、その時に応じた使い分けをしていくことが正しい使い方をする上で必要なことになってくると言えます。追悼と哀悼の意味を知り、場所に合った使い方ができると完璧です。

日本語には似たような意味の言葉も多く、日本人でさえ難しいと感じるレベルのものばかりです。しかし、きちんと使うことができると追悼や哀悼以外の単語でも他の方から「すごい」と思われるようなこともあります。その言葉の持つ意味を理解して、場所に合った使い分けができるようにさまざまな単語の意味を知っていきましょう。

初回公開日:2017年11月08日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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