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「見てください」の正しい敬語の使い方|手紙/ビジネスなど

敬語

「見てください」の敬語表現をいくつかご紹介しています。状況や相手に応じて敬語の度合いを高める方法や、してしまいがちな間違った敬語の使い方などにも触れています。「見てください」の正しい敬語表現をおさらいし、ビジネスや目上の人との付き合いの中で生かしてください。

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ビジネス時の「見てください」の正しい敬語の使い方

ビジネス上では、目上に人にお願いをしたり、プレゼンテーションなどで、多くの人のアテンションを必要とする場がたくさんあります。「見てください」の適切な表現の仕方を覚えましょう。

敬語を簡単に復習

敬語は、大きく分けると、「尊敬語(そんけいご)」「謙譲語(けんじょうご)」「丁寧語(ていねいご)」の三つです。

尊敬語

尊敬語は、動作の主体が相手であるとき、相手を立てたい時に使います。例えば「見る」の尊敬語は「ご覧になる」、「読む」の尊敬語は「お読みになる」などです。「先生が教科書をお読みになりました」のように使います。

謙譲語

謙譲語は、動作の主体が自分にあるとき、自分がへりくだることで相手を高める言い方です。例えば「見る」の謙譲語は「拝見する」、「読む」の謙譲語は「拝読する」などです。「お写真を拝見しますと、お嬢様はお父様似でいらっしゃいますね」のように使います。

丁寧語

丁寧語は、「です」「ます」を文の最後に付けたり、言葉の最初に「お」や「ご」を付ける言い方です。例えば、「見る」を丁寧語で表現すると、「見ます」となり、「食べる」は「食べます」となります。また「風呂」のように名詞には「お」を付けて「お風呂」とします。「私はいつも夕食後にお風呂に入ります」のように使います。

「手紙を見てください」を敬語にすると

「見てください」を敬語で表現する時は、「見る」という動作の主体は相手になるので、敬語の中でも尊敬語を使います。自分が動作の主体となる謙譲語は使いません。尊敬語を使った表現としては次のような例があります。 (例1)手紙をご覧ください。 (例2)手紙をご覧になってください。 (例3)手紙をお読みください。 これらは、相手から提示を求められたり、相手が手紙を見たがっている場合にのみ使うことができます。相手に時間を割かせて、手紙を見てほしいという自分の要望を叶える時には、たとえ敬語を使っていても失礼な言い方になります。自分の要望を伝える場合は、次のように言う方法があります。 (例1)この手紙にお目通しのほど、よろしくお願いいたします。 (例2)この手紙をご一読いただけますでしょうか。 このように「見てください」をそのまま敬語にしないで、他の言葉で表現することも可能です。

「写真を見てください」を敬語にすると

「写真を見てください」と言う場合も、尊敬語を使って表現します。相手から要望があったときには次のように言います。 (例1)どうぞどうぞ写真をご覧ください。 (例2)写真をご覧になってください。 自分が相手に写真を見てくださいとお願いするときには次のように言います。 (例1)写真をご覧いただけますか。 (例2)写真をご覧いただけると幸いです。

「履歴書を見てください」を敬語にすると

「履歴書を見てください」と言う場合も、尊敬語を使って表現します。履歴書が他人のものである場合は、次のように言います。 (例1)部長、〇〇さんの履歴書をご覧いただけますか。 (例2)部長、〇〇さんの履歴書をご覧になってください。 相手に自分の履歴書を見てくださいと頼む場合は次のように言います。 (例1)履歴書にお目通しのほどよろしくお願いいたします。 (例2)履歴書を持ってまいりましたので、ご一読願えませんでしょうか。

「添付ファイルを見てください」を敬語にすると

「添付ファイルを見てください」と言う場合も、尊敬語を使って表現します。 (例1)ファイルを添付したのでご覧ください。 (例2)ファイルを添付しましたので、ご覧になってください。 自分が相手に添付ファイルを見てくださいと頼む場合は、次のような例があります。 (例1)ファイルを添付しましたので、ご査収ください。 (例2)ファイルを添付しましたので、ご確認いただけますか。 (例3)ファイルを添付しましたので、ご参照ください。

「メールを見てください」を敬語にすると

「メールを見てください」と言う場合も、尊敬語を使って表現します。 (例1)メールをご覧ください。 (例2)メールをご覧になってください。 自分が相手にメールを見てほしいという要望を伝える時には次のように言います。 (例1)メールでお送りしますので、ご一読願えますか。 (例2)改めてメールをお送りしますので、ご確認いただけますか。

「資料を見てください」を敬語にすると

「資料を見てください」と言う場合も、尊敬語を使って表現します。 (例1)この資料をご覧ください。 (例2)この資料をご覧になってください。 (例3)この資料をお読みください。 自分が相手に資料を見てくださいと頼む場合は次のように言います。 (例1)この資料に間違いがないか見ていただけますか。 (例2)この資料をご確認いただけますか。 (例3)この資料をご一読いただけますか。

よくある間違い

「見てください」を敬語で表現する時に、してしまいがちな間違いがいくつかあります。次のような例は敬語の表現として誤りです。 (例1)お求めの書類をお持ちしました。どうぞご覧になられてください。 これは敬語が二重になっています。「ご覧になってください」「ご覧ください」が正しい表現です。 (例2)〇〇社から送られてきた資料があります。どうぞ拝見されてください。 「拝見する」は動作の主体が自分にあるときに使う謙譲語なので、相手には使いません。 (例3)私が書いたお手紙をどうぞご覧ください。 「ご覧ください」は問題がありませんが、自分が書いた手紙には「お」を付けて敬語にしません。 (例4)見られてください。 「見られる」は確かに「見る」の尊敬語ですが、使い方には注意が必要で、実際あまり使われることはありません。「見られる」は「見ることができる」という可能を意味することもできるので、尊敬語としては使わないほうが無難です。 (例5)そのことにつきましては、添付ファイルをご参照してください。 「ご参照」は、名詞の「参照」に、接頭辞の「ご」がついた形で、「参照する」という動詞ではありません。名詞の「ご参照」にむりやり「する」をつけても動詞にはなりません。正しくは「ご参照ください」です。

「見てください」の活用で気を付けたいこと

他の言葉も語調を合わせよう

このように、「見てください」の敬語表現をいくつか見てきましたが、「見てください」を敬語で表すためには、「他の言葉も敬意の度合いを合わせる」という点に留意することが大切です。例えば、次のふたつの文を比べてみてください。 ①詳細については、お手元の資料をご覧ください。 ②詳細につきましては、お手元の資料をご覧ください。 「見てください」の部分を「ご覧ください」と敬語にしたのなら、②のように、副詞句に含まれる言葉も敬語にしたほうが印象がよくなります。主節と従属節の敬意の度合いもそろえましょう。その他、敬語の度合いを強めたい時には、「恐れ入りますが」「もしよろしければ」などの言葉を付け加えるとよいでしょう。

「~してください」よりは「~していただけますか」を使おう

「ご覧ください」は「見てください」の立派な敬語表現ですが、「~してください」という言い方は、命令形であることに変わりはありません。従って、ビジネス上の相手や上司に対して使うのは、失礼になる場合があります。 相手や状況に応じて使いこなせれば、それに越したことはありませんが、どう言えば適切なのか迷った時には、「~していただけますか」「~していただけませんか」を使うようにしましょう。

「ご覧いただけますか」と覚えよう

「見てください」の敬語の表現をいくつか見てきましたが、敬語は毎日使うことによって、適切な場で適切な表現をすることができるようになっていきます。慣れないうちは、「見てください」の敬語表現は「ご覧いただけますか」と覚えておくと、どんな場合にも大きな失礼を働くことにはならず、とても便利です。 ここでご紹介した表現を参考にしていただいて、日々の生活の中でぜひ活用してみてください。

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