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就職試験の作文の書き方・起承転結と書き始め・よく出るテーマ

更新日:2024年07月08日

書類選考・ES

就職試験において「作文」が出題されることがあります。社会人としてスタートを切るための試験のひとつですから、作文の書き方・起承転結と書き始め、よく出るテーマについては対策を練っておく必要があります。どのように書き進めていけば良いのか、ご紹介することにします。

文字数

テーマが与えられ、時間制限の中で作文を書くには普段からの訓練が必要です。就職試験の作文では文字数にも決まりがあります。仮に、2000文字以内で、という指示があったとします。就職試験のしっかりした準備ができていないと2000文字のボリュームは分かりません。これは感覚として身につけなければなりません。 指定された文字数は、2000字。起承転結の配分はどうする、書き始めにはこれくらい当てればいい、などが瞬時に判断できなければ就職試験の合格は遠いものになってしまいます。

就職試験の作文でよくあるテーマ

将来の夢

将来の夢は。就職試験の作文のテーマとして出題された時は「将来の夢は」と書き始めてはいけません。起承転結のところでも説明しましたが、そう書き始めると、結論を先に述べて理由を付け足すという非常につまらない文章になってしまいます。企業側は貴方にどれだけの夢があるのかを貴方に問うています。 起承転結のルールに従って、将来の夢は最後に持っていきましょう。小説において作者が本当に伝えたいことは最後の3行にあると言われます。そのために作家は多くのページを費やします。就職試験は短時間での勝負です。結論から書き始めてはいけません。

抱負

抱負は、将来の夢・目標と似ている言葉ですが、意味は異なります。就職試験で「貴方の抱負は」と聞かれた時に、将来の夢・目標を語ってはいけません。将来の夢・目標は実際にどうなりたいかということですが、抱負には決意や志望が含まれています。 抱負の「抱」には心にいだくという意味があり、「負」には負けるではなく、背負うという意味があります。抱負とは心に強く念じ、背負うというイメージがあります。人としての生き方や使命感と言い換えれば分かり易いでしょう。

社会人としての心構え

「社会人としての心構え」のテーマは良く出題されます。回答するのに非常に難しいタイトルです。個人の思想・哲学に近いからです。貴方の考えを用意しておけば大丈夫です。例えば、 ・社会人の概念・定義 ・学生と社会人の違いは何か ・親や兄弟、恩師など身近な社会人と貴方の違いは何か です。このテーマに関する書籍も多く出版されていますが、正解はありません。社会人としての心構えは貴方の中にあるので、貴方が求める社会人像を書き進めてください。

10年後の自分

「10年後の自分」のテーマでの作文は、10年後の会社の経営理念・方針と合致していなければなりません。これは重要です。漠然とした貴方の10年後を書いても不採用間違いなしです。 このテーマに的確に答えるには「10年後の会社内で貴方はどうなっていたいか」を具体的に書かなければなりません。説得力のある作文を書く対策として、会社のホームページから、クチコミや評価を検索して準備をしておけば良いでしょう。

志望動機

就職試験の作文のテーマが「志望動機」の場合、内定をいただく大きなチャンスです。そのためには就職試験を受ける会社が「どういった人材を求めているか」ということを十分に理解・把握しておく必要があります。 言い換えれば、貴方が優れた人材であったとしても、就職試験を受ける会社が求めている条件・能力・思考を満たせなければ採用は難しくなります。

会社側の採用条件を理解しておく

就職試験の前に、その会社の経営理念・経営方針を理解していなければなりません。会社サイドが求める人材は、自社に利益をもたらす人ですから、貴方のやりたいことだけを書き綴っても駄目です。会社の経営理念・経営方針と合致しなければ採用されないでしょう。

志望動機の作文の構成

作文のテーマが志望動機の時は、「入社したい熱意」から書き始めます。次にその理由を具体的に付け加えます。そして、会社の製品・サービスに触れます。事前に会社説明会を受けているなら、その時に貴方が感じた印象、得た事を書くことが大切です。 会社に対する貴方が受けた印象に対し、貴方が会社のために役立ちたい気持ちが熱意です。ただ単に貴方がやりたいことを書いてはいけません。会社に貢献するための貴方のやる気が評価されます。

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初回公開日:2017年10月17日

記載されている内容は2017年10月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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