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三線と三味線の違い・初心者が始めるならどちらが良いか

更新日:2023年11月01日

趣味

三線と三味線。「どちらも似たような見た目で違いがわからない」と思う方は多いのではないでしょうか。また「やってみたいけど、どっちを始めたらいいかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。これから始めたい!という方に三線と三味線の違いを紹介します。

音色

どちらも似たような音色ですが、三線がやや丸い印象の音に対して、三味線は少し尖ったような印象の音がします。また、三味線にはさわりの響きも加わって三線よりもやや厚みのある音になります。 どちらも基本的に歌やメロディに合わせて単音で弾きますが、三味線はそれに加えて速弾きやコキ(ビブラート)、ウチ、ハジキ等の左手の奏法も豊富です。参考までに三線と三味線を使った楽曲を紹介します。三線と三味線、二つの楽器の音色の違いを聴き比べてみて下さい。

三線と三味線のチューニング方法

三線では、抱えて一番手前側の弦から「男絃(ヲゥーヂル)」「中絃(ナカヂル)」「女絃(ミーヂル)」と呼びます。三味線は手にして上の弦から一の糸、二の糸、三の糸と呼びます。どちらも歌い手の声に合わせてチューニングをしますので、ギターやバイオリンのようにこの弦がこの音と決まっているわけではありません。 最も一般的なチューニングは本調子と呼ばれるチューニングでしょう。一の糸(男絃)、二の糸(中絃)、三の糸(女絃)をそれぞれ、C(ド)、F(ファ)、C(ド)と合わせます。もちろん、歌い手の声の高さにより、D(レ)、G(ソ)、D(レ)やB(シ)、E(ミ)、B(シ)となることもあります。他にも、二上げ、三下げと呼ばれるチューニング方法があります。 尚、チューニングにはピッチパイプ(調子笛)やチューナーを使うのが一般的です。

初心者に向いているのは三線?三味線?

楽器を触ってみたり、音色の好みがあったり、弾いてみたい曲のジャンルが決まっている等、明確な目的があれば好きな方を選びましょう。ただし、三味線の方が左手の奏法が多く、独特のさわりもあるため、三味線の方が三線よりも難易度が高いといえるでしょう。三味線で三線の曲を弾く事はできますが、三線で三味線の曲を弾く場合は難易度が上がります。 絶対ではありませんが、初心者の方でどちらにしようか迷っている方や、どちらにすればよいかよくわからないという方には難易度がやや低い三線を始める事をお勧めします。

まずは始めてみよう!

三線も三味線も素晴らしい楽器で、どちらも心地良い音色を出してくれます。これから始める場合は三線の方が難易度が低いでしょうが、どちらを選んでも全く問題ありません。好きな方で始めるのがいいでしょう。 ただし、「沖縄民謡を弾きたい」「Beginのような曲を弾いてみたい」「津軽三味線の音に憧れる」「尺八や箏と合奏する」等、明確な目標がある場合はこの限りではありません。それぞれに適した楽器を選ぶのがおすすめです。

初回公開日:2017年09月13日

記載されている内容は2017年09月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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