IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

間違いも多い「そうですか」の意味と敬語表現・使い方と例文

更新日:2024年02月15日

敬語表現

「そうですか」という言葉は、目上の人に対して使っても良い敬語なのでしょうか。日常会話などで使う機会も多い言葉なので、無意識に目上の人に「そうですか」と返事をしてしまってはいませんか。この記事では「そうですか」についての正しい使い方、意味などを紹介しています

「そうですか」の意味

「そうですか」と相手の言っていることや、物事に関して同意や理解を示す時に使用する言葉ですが、通常の日常会話として使うのは問題ないでしょう。しかし、ビジネスシーンにおける「そうですか」という言葉は敬語として正しいのでしょうか。 まずは「そうですか」という言葉に関して、どういった意味なのかを見ていきましょう。

「そうですか」の意味とは

「そうですか」の本来の意味は「そうだ」「左様だ」という言葉を丁寧に言い換えた言葉で日常会話でも多く使われる言葉です。「そうですか」という言葉には、大きく分けて3つの意味に分けられます。 【1】他人が言った意見、物事にたいして同意をすること。道理として受け取ること。 【2】物事や相手の言っていることに対して肯定を表現するときに使うこと。 【3】思い出した時、思いついた場合に感動詞として使う場合もある。 〔例〕『そうでした!こうすればいいのですね』『そうですか、それはいい考えです』など。

ビジネスにおいての「そうですか」の意味

ビジネスシーンの「そうですか」という言葉の意味としては、【1】と【2】の意味合いで使われることが多いでしょう。自分が思い出したり、思いついたときに使う場合は、「そうだ!この手があった!」と使うことが多いのではないでしょうか。 少なくとも「そうですか!それは●●です」となると肯定的な意味となりますので、【3】の意味としては違う意味となってしまいます。

目上の方への敬語として正しい?

日常会話でも会社の中でも「そうですか」は頻繁に使われています。「はい、そのとおりです」と言うより「はい、そうですか」と言ったほうが、言葉数的に言いやすい・普段からなじみがあるため、使っている人も多いでしょう。 しかし、「そうですか」という言葉は目上の人への敬語としてふさわしいのでしょうか。敬語として「そうですか」というのは間違ってはいませんが、使う相手を選ぶ難しい言葉でもあるのです。では、さっそくチェックしていきましょう。

社外の人、取引先の顧客などの前では失礼

これは新社会人に多いうっかりミスなのですが、会社内の人ならまだしも、来客との会話で「そうですか、確かに暑いですね」と返事をしてしまう人が多いでしょう。 実は、社外の人や取引先の会社、顧客に対して「そうですか」というのは、一般的な敬語に見えても、相手の方には失礼な返事の仕方なのです。 今まで無意識に「はい、そうですか」「ああ、そうなんですね」と返事をしていた人は、少しずつでいいので、次に解説いたします正しい「そうですか」の敬語を参考に直していくことが大切です。

「左様ですね」「おっしゃるとおりです」などが一般的

では、どのように「そうですか」に変わる表現ができるのでしょうか。正しくは「左様でございますね」「左様ですね」と表現します。相手の言っていることに同意を示すのであれば「おっしゃる通りでございます」と言い換えることもできます。 因みに「おっしゃられる」という言い方は、一見丁寧に見える言葉ではありますが、意味が重複している二重敬語になってしまいますので、丁寧に言おうとして間違えてしまう場合があります。注意して使うようにしましょう。

上司や会社の人に対しては基本的に「そうです」「わかりました」でOK

上司や会社の人間に対しては、顧客ほどかしこまる必要はありません。普段の会話どおり「そうですか」「わかりました」「そうですね」という言葉でじゅうぶんに伝わりますので、問題はありません。 ただ、社長や自分よりとても偉い人の前では「了承いたしました」「同意いたします」など丁寧な言い回しのほうが、堅実で好印象にみえるでしょう。 ただ「そうですか」といわれるよりも「そうなのですね」「そうですね」といわれたほうが、会話の形としては冷たい表現にはならないので、会話ごとに応じた使いわけをしてみましょう。

「そうですか」の使い方と例文

では「そうですか」の言葉のただしい使い方と例文について解説していきます。社内の人に対する会話で使う場合と社外の人、顧客に対して使う場合、それぞれの場面で使い分けをしておきたい例文をまとめました。

次のページ:「そうですか」を社会人として使いこなせるようになろう
初回公開日:2017年07月18日

記載されている内容は2017年07月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング