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検察官の平均年収・勤続10年目の年収の目安|検察官の年収は低い?

更新日:2025年03月05日

職種研究

検察官を目指す人も多くなっています。検察官の年収はどのぐらいのなんでしょう。年齢による年収の違いは?検察官を続けるメリットは何でしょう。実は法律で決まっているって知っていましたか?階級別、勤続年数のお給料の差を調べてみました。

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検察官

法曹三者と呼ばれる、弁護士、検事、裁判官ですがそれぞれ身分が異なります。 まず、弁護士は個人事業主または雇用されて働く、民間の労働者です。これに対し、検事、裁判官は国家権力の行使や監視に直接関わる職業で、国家に雇用される国家公務員となります。 したがって、検事・裁判官は国家公務員としての給料を受け取ることになりますが、職務の特殊性もあり、一般の公務員の給料体系とは違うものが適用されます。 副検事は検事に準じ、区検察庁で業務を行うものをいいます。(検察庁法第16条)

検察官の仕事内容

ゲームなどで取り上げられていることもあり、知ってる方も多いかもしれませんが、検察官のお仕事の内容を説明します。 最高検察庁及び高等検察庁、地方検察庁などに配属され、捜査と公判、または裁判執行の指揮監督を行っています。 具体的には、警察と常に連動し、警察から送致された事件や、検察官に直接告訴や告発のあった事件などを捜査し、裁判所に起訴するかどうかを見極め、これを決定する権限を持っています。 公判請求した裁判に立ち会い、裁判所に証拠の提出、証人尋問などを行い、被告人の罪状を証明します。 容疑者に求刑を求めることを「論告」といい、判決に関しても、上訴する権限が与えられています。

検察官になるには

国家公務員の採用要項と内容的には非常に似通っているのが特徴で、まずは最難関であろう、司法試験に合格ししなくてはなりません。司法修習生として司法研修所に出願し、約2ヶ月後(出願は9月、採用は11月末)の採用で、分野別に実務修習が12月から8月初旬まで、民事裁判、刑事裁判、検察、弁護の4項目を2ヶ月間づつ全国の配属地で受けます。 その後、集合修習、選択型実務修習を修了し、2回の試験(考試)の合格を持って検事への任命を受けます。 副検事の職務を3年以上経験した者は、検察官・公証人特別任用等審査会が実施する「検察官特別考試」の受験資格が与えられ、これに合格した者は検事2級(特任検事)となることができる(検察庁法18条3項)とされています。

検事と検察官の違い

よく勘違いされることが多いですが、検察官とは検事、副検事、検事長、検事総長のことを指します。検察官という職業の中に階級として検事があるということです。 検事は、まず検察官としての第一歩で、20年ほどは検事として働き、出世できれば、夢は検事長、更には次長検事などへ”試験”で昇格できる様になります。

検察官の階級

検察庁は検察官の行う事務を統括するところで,最高検察庁・高等検察庁・地方検察庁・区検察庁があるほか,高等検察庁・地方検察庁に必要に応じて支部が置かれています。 高等検察官庁と地方検察庁では階級に違いがあります。 高等検察官庁 ・検事総長 ・次長検事 ・検事長 ・検事 ・副検事 地方検察庁の階級 ・検事正 ・次席検事 ・三席検事 ・部長 ・支部長 ・上席検察官 検事は公務員と同じように、昇進試験で棒給を月額で割った、年棒制度を採用しています。 つまり、国が法律を制定して、毎年国会などで審議し、年収は法律が決めています。

検察官の棒給に関する法律

前にも少し書きましたが、検事は公務員です。しかし、一般の公務員とは異なり、「検察官の俸給等に関する法律」によってその額が定められています。 年齢、経験などによって俸給額は異なりますが、もっとも低い検事20号で22万7000円となっています。 さらに、検察官の最高位に当たる検事総長では、月額151万2000円となっています。この他、扶養手当や通勤手当などに加えてボーナスが支給されます。 公務員ですので、官舎(公務員住宅)など一般的な公務員に対するのと同様福利厚生も整備されています。 大まかに言うと、検事の給与体系とは他の公務員に比して高額な設定になっています。 しかし、一般的な事務職の公務員には残業手当が支給されるのに対し、検事・検察官には残業手当は支給されません。勤務時間外に働くことも多くある職業ですので、高額な給料に残業手当が含まれていると考えられます。 もっと評価されたいと悩んでいるなら、きちんと人事評価してくれる企業に転職するのもひとつの道です。転職エージェントなら、経験を生かし、今後のキャリアについても一緒に考えてくれます。

階級別検事の給与(月給)

検事総長   1,495,000円 検事長クラス 1,328,000~1,222,000円 検事1号   1,198,000円   2号   1,055,000円   3号    984,000円   4号    834,000円   5号    720,000円   6号    646,000円   7号    585,000円   8号    526,000円   9号    426,900円  10号    392,500円  11号    368,900円  12号    345,100円  13号    322,200円  14号    306,400円  15号    288,200円  16号    277,600円  17号    253,800円  18号    244,800円  19号    234,300円  20号    227,000円  

年齢別年収、キャリアの差

それまでの経験にもよりますが、20代から50代の年代別の年収を比べてみました。 20代  平均年収 392.3万円 30代       511.8万円 40代       649.8万円 50代       720.3万円 ※ボーナス(夏冬期合わせた4か月分)込となっています。

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初回公開日:2017年02月19日

記載されている内容は2017年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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