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更新日:2024年09月14日
就職活動をしているときに、「貴法人」と「御法人」という言い方を見たことがある方も多いでしょう。この「貴法人」と「御法人」とは、どう読むのでしょうか?また、その意味はなんなのか?「貴法人」と「御法人」の使い分けや違いについて、まとめたのでご参照ください。
履歴書を書く場合、相手方の会社を「貴社」と書くでしょう。では、面接を受ける先が会社ではなかった場合は、どのように書くのでしょうか?面接を受ける先が法人だった場合には、その相手方の法人を「貴法人」と書きます。読み方は、「きほうじん」です。法人というと、例えば、NPO法人、監査法人などを含め全法人共通でこのように表します。 全法人共通・NPO法人 → 「貴法人(きほうじん)」 「貴法人」という呼び方は、履歴書において書面で書く場合や、ビジネス上の書面において使用します。
法人といっても、法人に属する会、例えば「〇〇法人△△会」などの場合は、「貴法人」ではなく、「貴会(きかい)」(または「貴協会(ききょうかい)」)といった言い方、書き方をします。また、「○○法人△△機構」の場合も、「貴法人」ではなく「貴機構(ききこう)」というように書きます。 ・○○法人△△会 → 「貴会(きかい)」 ・○○法人△△機構 → 「貴機構(ききこう)」
医療法人の場合も貴法人ではなく、違う記載の仕方となります。○○医療法人△△病院であれば、「貴院(きいん)」となりますし、○○医療法人△△医院であれば、「貴医院(きいいん)」と記載します。 ・医療法人、病院 → 「貴院(きいん)」「貴医院(きいいん)」
銀行は会社ですが、特別に「貴行(きこう)」と書きます。また、信用金庫の場合は、「貴庫(きこ)」とし、信用組合の場合は、「貴組合(きくみあい)」とします。就職活動時に、「貴社」と書いてしまいがちなので気をつけましょう。 ・銀行 → 「貴行(きこう)」 ・信用組合 → 「貴庫(きこ)」 ・信用組合 → 「貴組合(きくみあい)」
「貴法人」をはじめとして、法人やそれに準ずる団体、病院、銀行等の場合をみてきましたが、それ以外にはどんなものがあるのでしょうか。 ・財団法人 → 「貴財団(きざいだん)」 ・組合 → 「貴組合(きくみあい)」 ・協会 → 「貴協会(ききょうかい)」 ・弁護士事務所や税理士事務所 → 「貴事務所(きじむしょ)」 「貴所(きしょ)」 ・省庁 → 「貴省(きしょう)」「貴庁(きちょう)」 ・郵便局 → 「貴局(ききょく)」 中には、これらに当てはまるのかどうかわからないという場合もあるかもしれません。そのようにわからない場合は、無理に「貴~」と記載せずに、「貴社」という書き方をしても大きなミスとはならないかもしれません。なぜなら、そのようなどれに属するのかよくわからない会社組織の場合は、そういった書き方に慣れているかもしれないからです。その場合は、呼び方に気を取られすぎないようにして、履歴書の中身をしっかりとしたものにするようにしましょう。
履歴書への記載や面接で、相手の会社のことを「御社(おんしゃ)」と言ったり、「貴社(きしゃ)」といった言葉を使用しますが、この違いは何でしょうか。 御社も貴社も、意味は同じで、相手の会社のことを言っています。但し、御社とは、口頭で相手の会社のことを言う時に使います。対して、貴社とは、書面で相手の会社のことを言うときに使います。例えば、履歴書で応募した会社のことを指して書きたい場合は、「貴社」と書きます。そして、面接に行ったときに、その会社を指して言う場合は、「御社」と言うわけです。 一般的な会社の場合は、このように「貴社」と「御社」を使いますが、法人の場合は、違います。前述したように、履歴書等に、一般的な法人やNPO法人、監査法人などに対してその企業のことを指して言う場合は、「貴法人(きほうじん)」を使います。また、面接などで口頭で、その企業を指して言う場合は、「御法人(おんほうじん)」と言います。 このように、同じ意味なのに、書面で言う言い方と口頭で言う言い方が異なってきますので、就職活動の際には気をつけて使い分けるようにしましょう。 ・法人 → 御法人(おんほうじん) 貴法人(きほうじん) ・会社 → 御社(おんしゃ) 貴社(きしゃ)
貴社、御社と貴法人、御法人について、みてきましたが、その他の業種別敬称がありますので、以下にあげていきます。 ・店 → 御店(おんてん) 貴店(きてん) ・団体 → 御団体(おんだんたい) 貴団体(きだんたい) ・協会 → 御会(おんかい)、 貴会(きかい)、 御協会(おんきょうかい) 貴協会(ききょうかい) ・病院 → 御院(おんいん) 貴院(きいん) ・医院 → 御医院(おんいいん) 貴医院(きいいん) ・クリニック → 御クリニック(おんくりにっく) 貴クリニック(きくりにっく) ・協同組合 → 御組合(おんくみあい) 貴組合(きくみあい) ・銀行 → 御行(おんこう) 貴行(きこう) ・信用金庫 → 御庫(おんこ)、 貴庫(きこ)、 御金庫(おんきんこ) 貴金庫(ききんこ) ・学校 → 御校(おんこう) 貴校(きこう) ・学園 → 御学園(おんがくえん) 貴学園(きがくえん) ・学院 → 御学院(おんがくいん) 貴学院(きがくいん) ・都道府県 → 御都(おんと)、 貴都(きと)、 御道(おんどう)、 貴道(きどう)、 御府(おんふ)、 貴府(きふ)、 御県(おんけん) 貴県(きけん) ・省庁 → 御省(おんしょう)、 貴省(きしょう)、 御庁(おんちょう) 貴庁(きちょう) ・商工会議所 → 御会議所(おんかいぎしょ)、 貴会議所(きかいぎしょ)、 御所(おんしょ) 貴所(きしょ) 就職活動時やビジネス上で、これらの使い分けができていると、印象が良くなりますので、きちんと使い分けをするように心がけましょう。
実際に、貴法人という言葉を使うのはどんな場面になるのでしょうか。 前述した通り、話言葉としては、「御」をつけて、書き言葉として「貴」をつけるのが基本ですので、「貴法人」とは、法人に対する書面における敬称です。この言葉を使うのは、履歴書などの書面、ビジネス上の書面、契約上の書面などになります。また、メールなどでのやり取りなどでも使用されます。 但し、法人の場合でも、学校法人の場合は、上述していますように、貴校、貴学園、貴学院、貴園など、それぞれの名称に合わせて使用するのが一般的で、貴法人は使用しません。 貴法人という言葉を使う法人としては、監査法人やNPO法人、財団法人など一般的な法人団体が対象になります。その場合で、財団法人○○協会など、後に続く場合は、○○協会のところから、「貴協会」としても良いですし、財団法人から「貴法人」と記載しても構いません。
記載されている内容は2017年05月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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