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更新日:2024年11月13日
「信託銀行」とは、実はあまりどんな業務を行っているのか知らない人が多いのではないでしょうか?実際に銀行に比べて数も少なく地味な印象ですが、実は様々な業務を扱っています。今回は信託銀行と銀行の違いを中心にまとめてみました。
普通銀行と比べると敷居が高いと思われがちな信託銀行ですが、最近は一般サラリーマン向けの商品も増えています。特に相続や贈与関連で役立つ信託商品が多いです。特に注目されているのが、故人の口座から遺族がすぐに葬儀費用などを引き出せる「遺言代用信託」です。 金融機関では、人が亡くなると、分かった時点でその人の口座を凍結する為、たとえ親族であってもお金を引き出せなくなります。口座を解約するには、故人が生まれてから亡くなるまでの全ての戸籍謄本と、相続人全員の戸籍謄本や印鑑証明などが必要で手間がかかります。 「遺言代用信託」では、受け取り人を決めて一定の金額を預けておけば、万が一のときでも受取人は印鑑と印鑑証明書、故人の死亡診断書などを持っていくだけで、すぐにお金を受け取れるようになります。 50万~100万円程度から預けられるうえに、管理報酬などの余分なお金がかかりません。 三井住友信託銀行の「家族おもいやり信託」、みずほ信託銀行の「みずほの家族信託」、三菱UFJ信託銀行の「ずっと安心信託」がそれにあたります。
信託銀行は銀行に比べて店舗数は少ないですが幅広い業務を持ち、知的財産権の信託も可能になり、ますます裾野が広がっていきます。少子高齢化が進み、社会保険制度の不安定性から自ら老後資産を形成しようというニーズから投資信託、また遺言信託の需要が高まっていくと考えられます。金融の自由化から信託業界への参入が考えられますが、信託業務は専門性が高く、確かな信頼に基づくものであるため現存の信託銀行が新規参入企業より大きくリードしていくといえるでしょう。
信託銀行は通常の銀行業務と信託業務を併せ持つ銀行です。現在は知名度も銀行に比べればそれほど高くなく、店舗数も少ない上に、どうも資産家や富裕層のための銀行というイメージが大きいようです。しかし、不動産の購入に際して住宅ローンを組むことが出来て、マイホームの購入から遺言・遺産整理まで生涯を通じてお付き合いの出来るのが信託銀行の最大の長所であり、最近は「終活ブーム」もあり遺言信託が注目されてきて、これから伸長していくと予想されます。もっと信託銀行が身近になっていくのではないでしょうか。
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記載されている内容は2017年05月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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