履歴書への「契約満了・契約満了予定」の書き方と例文・与える印象

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正社員やとくに雇用期間を定めないパート・アルバイトとは違って、派遣社員や契約社員は、契約が終了する日を定めた有期雇用です。数カ月、または１年という定められた期間のみを契約して働くので、契約した期間を契約満了したら、更新するか退職するかのどちらかになります。 更新する場合は、会社からの申し出があって、かつ、自分が更新したいという希望を持っていれば更新できますが、本人の都合で辞めたいときや、仕事がなくなった場合は、完全に終了となります。 退職する場合は、たいていは契約した期間を満了した区切りで辞めることになるので、この区切りで退職した場合を「契約満了」といいます。

契約社員でも派遣社員でも、仕事を開始する時に雇用契約書を締結していると思います。この雇用契約書というのは、細かな雇用条件が書いてあり、その条件に双方で合意した、ということを書面で記したものです。 契約期間はこの雇用契約書には必ず書いてあるものですが、定められた契約を満了しないで自ら申し出て退職した場合は、自己都合退職となります。 履歴書に退職理由を書く場合は、契約満了であれば、「契約満了」と書くことができますが、自ら申し出て契約期間を満了せずに退職した場合は、「契約満了」とは書けません。自己都合退職として、「自己都合により退職」または「一身上の都合により退職」と書くことになります。

契約社員や派遣社員として働いていた場合、一定の条件を満たせば雇用保険に加入しているはずです。退職した理由や勤務期間などによりますが、契約満了で退職した場合は、３ヶ月の給付制限がなく、すぐに失業手当を受給できることがあります。 勤めてきた仕事が終了して、新しい職場を探すまでは日数がかかることは普通にあります。失業手当は失業した時の生活費の大きな助けとなるので、忘れないように手続してください。 なお、失業手当の手続には退職する会社から発行される「離職票」が必要となります。失業手当に関する相談や手続はハローワークで行っているので、退職前でも疑問があれば、ハローワークに問い合わせるのが確実です。

履歴書に書く退職理由は、一般的なものでは「自己都合」「一身上の都合」「会社都合」の３つがあります。勤めていた会社に不満があったり、新たな職種に就きたくて自ら退職した場合は、「自己都合により退職」または「一身上の都合により退職」と書くのが一般的です。 女性の場合、結婚や妊娠を機に退職することもありますが、この場合も「一身上の都合により退職」が適当です。

履歴書に書く退職理由は、あまり詳しく書かず、自己都合、会社都合、一身上の都合、契約満了、のように非常にシンプルに書きます。面接選考に進んだ場合、面接で詳しい退職理由を聞かれますので、履歴書にはあまり詳細に書く必要はありません。 ただし、職務経歴書を履歴書に添える場合は、職務経歴書でさらに詳しい退職理由を書きます。上記のような結婚を機に退職する場合は、履歴書には「一身上の都合により退職」と書き、職務経歴書には「結婚による転居のため退職」「結婚して家事に専念するため退職」と書きます。

具体的な退職理由については、履歴書には書く必要はありませんが、面接では詳しく聞かれることになります。緊張すると頭の中が真っ白になってしまう人がいますが、話がちぐはぐになったり、矛盾がでないよう、事前に記憶を整理しておきましょう。 会社が倒産したり、事業縮小などで自分が所属していた部署そのものがなくなってしまった場合などは「会社都合により退職」となります。自分に非がなくても「会社都合」となることもあれば、なんらかの責任を問われて解雇になった場合も「会社都合」です。 「会社都合」と書いた場合は面接でさらに詳しい説明を求められますが、会社都合にもいろいろあるので、面接官に納得してもらえる話し方を練習しておくといいでしょう。