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「従いまして」の意味と使い方|従いましての意味は二通り?

更新日:2024年03月15日

言葉の意味・例文

「従って」の丁寧語表現の「従いまして」、ビジネスなどでも結論などを導くときによく使う言い回しですね。この「従いまして」の敬語表現は何なのでしょうか?今回は、「従いまして」の敬語表現やビジネスにおける使い方などをご紹介していきます。

「従いまして」は「従って」の敬語表現

よく、国会答弁なのでも「従いまして、私といたしましては」や「従いまして、我が党は」のような言い回しで使われる、「従いまして」は、「従って」の敬語表現です。「従って」は、前に書いている事象のが順当に起こることを示す、表現になります。「従う」の連用形に接続詞の「て」をつけた言葉です。意味としては、「よって」や「なので」などとほとんど同じようなニュアンスで使われることが多いです。

「従いまして」の二つの用法

「従いまして」には二つの用法が存在します。一つ目は、皆さんが良く使う接続的用法です。これはよく文章などでも見る、「今回の会議で社長より販売促進企画の承認が下りました。従いまして来月より、特別販売促進企画局を設立いたします」のように、前の文章と後の文章の相互関係を示す接続語しての「従いまして」。二つ目は、動詞的用法です。 これは、「従う」を動詞として使用する場合です。例えば、「今回私は、B課長の命令に従いまして、来月付で特別販売促進企画局の局長補佐として異動します」のように、命令に「従う」という動詞の表現として使う場合です。二つ目は、ビジネスでも多く使わないため、今回を機に覚えておくといいですよ!

「従いまして」と「したがいまして」どちらが正解なのか

よく、文書や国会答弁などを見ていると、「従いまして」と「したがいまして」の二つの言葉が出てきます。意味としては、どちらも同じです。しかし、「従い」の部分を漢字で書くのかひらがなで書くのかは、迷う方も多いです。実は、この「従いまして」と「したがいまして」の二つの使い分けにもあるルールが存在します。「従い」が動詞的用法で使われていれば、漢字で表記します。 例えば、「夜になるに従いまして、冷え込みますね」などのように、「従いまして」が動詞で使われている場合は感じで表記します。「従い」が接続詞的用法で使われていれば、ひらがなで表記します。例えば、「本会議でこの案件ついては反対多数であった。したがいまして、この案件は否決された」のように、「従いまして」の部分が、接続詞として使われている場合は、ひらがなで書く方が日本語のルールとしては正解になります。「従いまして」は基本的には、接続詞で使うことが多いため、「したがいまして」と書くことがベストと言えます。

「従いまして」の敬語表現

「従いまして」は、皆さんも知っての通り、敬語表現ではなく丁寧語表現になります。「従って」の敬語表現は、接続詞的用法の時と動詞的用法の時の二つで、違う言葉をあてがうことになります。ここでは、動詞的用法と接続詞的用法の二つに分けて、二つの敬語表現について解説をしていきます。

「従いまして」の動詞的用法の敬語表現

「従って」の動詞的用法の敬語表現は数多くあります。例えば、「従っていただき」や「指示いたしますので」のような表現が一般的です。例文にすると以下のようになります。「私共が適時指示をいたしますので、その際には従っていただけますと、幸いです」や「私共が指示いたしますので、よろしくお願いいたします」のようなものになります。これら両方とも、「敬語表現として使用することができます」ここでのポイントとしては、「私の指示に従ってもらう」的なあなた主体の表現ではなく、「あなたが指示したことに相手に動いていただく」ということを心に書き留めて表現することで、間違いない敬語表現になるかと思います。

「したがいまして」の接続的用法の敬語表現

接続詞で使う「したがいまして」の敬語表現は、実はこれと言ったものはありません。もし、相手に対して敬意を込めた表現として、「したがいまして」を使うとすれば、「つきましては」や「よって~になりました」などの表現を使用することができます。基本的に、接続詞の場合は、敬語表現と言うもの自体がそこまで多くありません。そのため、「したがいまして」を接続詞として使用する場合は、そのまま「したがいまして」と表現しても大きな間違いにはなりません。

ビジネスで使う「従いまして」

ビジネスで使用する「従いまして」は、動詞的用法でも接続詞的用法でも多くの場面で遭遇することがあります。ここでは、動詞的用法と接続的用法をビジネスで使う時の注意点などをいくつかご紹介いたします。

動詞的用法の「従いまして」のポイント

動詞的用法で使う「従いましては」は、「従う」の丁寧語であることを押さえましょう。そのため、「私共の指示に従いまして行動する」などをあなたよりも立場が上の方などにいうことは不適切になります。その理由としては、「従う」と言う言葉が、命令形の動詞であるということです。命令形の動詞のため、「従いまして」と書いてもこちら主体の話になってしまうため、主従で言うと、あなたの方が相手よりも上になります。そのため、「従いまして」ではなく「従っていたけるようよろしくお願いいたします」などの表現を使うことが望ましいです。あなたと立場が同じ場合や下の方の場合は、「従いまして」でも「従って」でもどちらの表現を使っていただいても大丈夫です。

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初回公開日:2017年04月11日

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