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保育園入園時の申立書の書き方と例文・ハローワーク申立書の書き方

更新日:2023年11月23日

書類の書き方

申立書は様々な場面で書く必要が出てくる文書ですが、書き方を詳しくご存知の方は少ないかと思います。何かの手続きなどで申立書を書く必要に迫られた時の為に、事前に知っておくと便利です。今回はいくつかの場面に合わせた申立書の書き方をご紹介していきます。

申立書とは何か?

申立書は「もうしたてしょ」と読み、意味は読んで字のごとく自分の意見や言い分、希望を申し立てる書類のことです。元々は、裁判所に訴訟を求める意見を記入する文書、または、既に申請していた文書内容を変更する目的で、変えようとしている部分や理由を記入して提出する文書の事を指します。 これからご紹介する保育園やハローワーク、健康保険所以外にも裁判所や年金事務所、市役所等の様々な場面における手続きで必要となるのが申立書です。それでは早速、どのような書き方をすれば良いのかを見ていきましょう。

申立書と申請書の違いについて

申立書と申請書を同じ意味合いで使っている方もいらっしゃいますが、厳密には違います。 申立書は、上記で説明したように、希望を申し立てたり、自分の言い分を主張する為の文書です。申請書は、希望を伝えたり、許可を求める為の文書です。 他にも官公庁等の行政機関に提出するものは申請書、裁判所に提出するものは申立書という違いがあります。申立書に関しては、元々が裁判所で使われていた言葉だったのが理由かと思われます。 2つは意味が似ているようで違うので、正式な書類等で使う際には御注意下さい。

保育園入園の際の書き方と例文

保育園によっては、特に何も渡されずに「入園理由を書いて来て下さい」と言われる場合もあれば、市役所等で配られているようなテンプレートに書き込んでいくタイプの申立書もあります。 近年、待機児童問題がよく取りざたされていますが、内容をきちんと書けば受け入れてもらえる確率は高まりますので、是非とも参考にして下さい。

申立書の書き方

フォーマットがない場合、書き方は自由です。 申立書を書く時に一番大事なのは、自分達がどのような状況であるかを書く事です。 例えば ・親の介護で子供の世話をする事が難しい。 ・保育園への入所が決まり次第、職場復帰したい。 ・求職活動中だが、子供の世話に時間をとられて、なかなか仕事を探しにいけない。 ・祖父母が全員、遠い土地に住んでいて頼る事が出来ない。 等、子供を毎日見てやる事が出来ない事情やいざという時に誰かへ頼る事が出来ない事情 を説明して、書き方を工夫します。自分達がどれだけ外部保育を必要としているかという事を熱意を込めて訴えましょう。 その際に、熱意を込めすぎて長文となってしまった場合、何も書いていない真っ白な紙に書いているのなら問題ないのですが、決められたフォーマットに従って書いているのなら書き方に気を付けていても、いずれスペースが足りなくなってしまう事でしょう。その時は、嘆願書といって別紙に書き足りない分を記入し、申立書と共に提出して下さい。(就職活動の際に、履歴書と一緒に提出する職務経歴書を思い浮かべていただくと分かりやすいかと思います。)

申立書の例文

それではいくつかのケースに合わせた例文を紹介します。 ・共働きしなければならなくなった場合 夫の給与が大幅に減ってしまい、このままではローンや生活費等が足りなくなるという危機感を覚えて、私も働くことに致しました。しかし、子供がまだ小さい上に世話をしてもらう祖父母も遠方におりますので、頼る事が出来ません。保育園に預ける理由は以上となります。入園が決まりましたら、すぐにでも働きに出ようと思っておりますので、是非入園の許可をよろしくお願い致します。 ・仕事と祖父母の世話で手が回らない場合 祖父母が立て続けに倒れ、今は入院しております。親戚は遠方に住んでいる為、面倒をみる者が自分以外におらず、その病院も遠方にあります。祖父母の世話だけでなく、5月からは職場復帰する事が決まっています。そうなると子供を毎日世話する事が難しくなると考え、保育園へ預ける事にしました。 これらの例文を参考に書き方を考え、適宜必要な情報を盛り込んで文章を書き上げて下さい。

ハローワークの申立書の書き方と例文

ハローワークで記入する申立書には大きく分けて2つあります。 失業給付に係る「申立書」と離職票に記載の退職理由に納得がいかない場合に提出する事が出来る「異議申立書」です。

申立書の書き方

失業給付に係る申立書は、失業給付を受給しない場合と受給はするがそれまでの間、被扶養者認定を希望する場合の2種類があります。これらの書き方については特になく、もらった書類の形式に従って退職日や名前、住所等を記入して印鑑を押せば完成です。 次に離職理由に係る異議申立書についてです。 まず、離職票の右下にある「離職者本人の判断」という欄を見て下さい。 事業主側が提示した退職理由に不満がある場合は、異議がある方に○をつけます。 そして異議申立書という別の紙に、異議を申し立てる具体的な理由や事情を書き、それらを証明する為の書類と共にハローワークへ提出します。離職理由を証明する書類としては、給与明細やタイムカードのコピー、解雇予告通知書に労働契約書等があげられます。

申立書の例文

それではいくつかの例文をあげていきます。 ・退職理由が会社都合ではなく、自己都合である事に納得がいきません。私はパワハラを受けた事により、会社を辞めざるを得ませんでした。会社側に現状を訴えて改善を求めましたが、一向に問題が解決されなかったのです。(パワハラの具体的な内容や日時と場所、相手の立場や名前等を記入) ・私が会社を辞めた理由は、残業が長時間に渡って行われているにも関わらず、残業代が全く支払われなかった為です。しかし、退職理由は自己都合になっていましたので、会社都合に変えてもらうべく異議申立を致します。(残業をした日付や時間、仕事内容等を記入。給与明細や残業時間を示すタイムカードのような書類を添付) とにかく具体的な状況を書いてこちらの事情が分かりやすく伝わるように書きましょう。事実関係を確認できる書類も用意して下さい。

健康保険所の申立書の書き方と例文

ほとんどの場合、ご家族を健康保険に加入させる場合は、認定してもらう為の手続きをしなければなりません。このご家族の事を「被扶養者」といいます。

申立書の書き方と例文

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初回公開日:2017年04月05日

記載されている内容は2017年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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