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更新日:2024年10月02日
部署内の会合やパーティなどで、幹事を務めることになったときにあなたはメンバーの席順を決めなければなりません。中華料理店や、食事会の時に良く使われる円卓テーブルのについて上座等を知っておくことが必要です。今回は、円卓テーブルにおける上座と下座について説明します。
上座(かみざ)とは、もともと日本の室内に関するマナーの一つとして、身分の高い人が座る最も良い席のことを言います。この反対語が下座(しもざ・げざ)となります。室内だけでなく、車内・パーティの際の席順の時にも上座・下座はあり、目上の人や年長者に対する敬意、来客に対するおもてなしの心が込められています。 家族や友人と一緒の部屋に入っても、席次や席順は関係ない!と思う方がほとんどでしょう。しかし、会社の上司と入ったときにこのマナーを知らないと、知らないうちに相手に対して失礼な対応をしてしまうことになります。 ですから、上座・下座を知っておくことは重要です。
一つの円卓テーブルの場合、通常8人掛けとなっています。基本的に入口から最も離れた席が上座となり、入口に近づくにつれて、最も下座となっていきます。上司やお客様にとにかく手を煩わせないように、一番奥でドアや通路から一番遠いところが上座で、店員・係員を呼ぶための雑用をするために通路側・ドア付近は下座になると覚えておくといいでしょう。 また、外の景色を眺められる窓に面した席は一番の上座で、美しい景色を見られるようになっています。窓を背にして座る席は下座です。窓がない場合は、壁に大きな絵がかかっていたり、上等な調度品が飾ってあったりする前が上座となります。
円卓の席順は基本的に、下のようになっています。 ① ③ ② ⑤ ④ ⑦ ⑥ ⑧ 出口
日本の伝統礼法の一つに、「左上右下」という礼法があります。これはそのままの意味で、「左が上位、右が下位」とするしきたりになっています。これは中国の「天帝は北辰に座して南面す」つまり、皇帝は北極星を背に南に向かって座るのが良いとされている思想から来ています。 日が昇る東は、沈む西よりも尊いので左の方が右よりも上位という思想です。ですから、日本では左上位が礼法の基本としています。 しかしながら、西洋では英語で右を「正しい」とする「right」ライト、と言うように、日本礼法とは逆で「右を上位、左を下位」とする「右上位」が基本となっています。これが近現代史の流れの中、そのまま国際儀礼「プロトコル」として、外交の場面においては右上位が基本的なマナーとして定着されています。オリンピックの台で、金メダリストの右隣が銀メダリスト(向かって左側)であるのが良い例です。 最近では、日本でもこのプロトコルに従うことが多くなり、会議等の席順を決める時でも、「基本的に席順は右側の席ほど上座である」と考える方もいらっしゃいます。
ここでは、場面ごとに、円卓の上座はどこになるのかについて説明しています。
西洋の文化を取り込んでいる日本では普通、最上座から見て右から二番手、左に三番手、以後右、左…となる場合が多いのですが、中国では上述したように、「左をもって尊しとする」というしきたりがそのまま受け継がれているので最上座から見て左側が二番目、右側が三番目、以後左、右…と進んでいきます。このように、会議の時の席順はいつも右上位という方は、中国料理店の円卓は左右の優先度が反対になるので間違えのないようにしましょう。上座や下座が分かりにくい場合、奥まった落ち着きやすい席を上座と考えましょう。通路側の席は下座ですから、目下の人が座ってオーダーをしたり、店員とのやり取りを引き受けましょう。
この場合も入口から一番遠い席が上座であることは基本です。これに加え、ステージのある方が上座です。円卓の場合、ステージに一番近い中央が上座です。中央に2卓ある場合は、出入り口からより遠いテーブルが上座となります。上座の席の方は、常にステージが見にくくなってしまいますが、椅子を少しステージに向けて観覧します。そして、2番手は最上座から見て右、3番手は左、また右、左…というような順番になります。そして、下座の人は上座の対面に座ることになります。
社長や身分の高い人は上座は奥まったところ、下座は追加注文、トイレの案内などこまめに動く必要があり、幹事は下座に座ります。下座は、全体を見まわせる位置ですから、参加者の様子、料理屋お酒の状態を常に把握できるよう気を配っておきましょう。1社長→2専務→3常務→4部長→5課長→6係長→7主任が会社における一般的な序列です。1~8番席でこの順番に座るか、もしくは上座以外の配置は詳しく決まっているわけではないので、年功序列にしたり、名前の50音順で決めてしまっても問題ありません。社内の順番は、役職、社歴、年齢で決まりますから、これらに沿って席次を決めると、決めやすいでしょう。新入社員の歓迎会の場合は、先輩や上司との親睦を深めるという意味で、上司や先輩と、新人を交互に座らせるのが良いでしょう。
記載されている内容は2017年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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