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思慮深い人の特徴|就活で「思慮深い」を上手くアピールする方法

更新日:2024年11月03日

書類選考・ES

思慮深い人と言われるとポジティブ意味にもネガティヴな意味にもとれます。就活で「思慮深さ」をアピールしたい場合は、思慮深いために成功した体験や強みを分かりやすく伝える必要があります。今回は、思慮深い人の特徴や就活でのアピール方法を紹介します。

思慮深い人は「皆をぐいぐい引っ張っていく頼れるリーダータイプ」ではありません。「皆の体調や感情の機微を察知し、それぞれが仕事をしやすいようにマネジメントする」という、マネージャータイプに向いています。 それは思慮深い人がリスクを考えて、緻密な計画を練る事が得意であり、熟慮型であるからです。リーダーは、「まずは行動派」ですが、マネージャーは「成功に近づく道を探そうと思考」します。こういった点から見ても、思慮深い人は管理者やマネージャーといった、マネジメント業務が向いているでしょう。

お世辞が苦手

思慮深い人は仕事でも何でもとても真面目に取り組みますが、その反面「お世辞が苦手」といった特徴があります。何でも頭の中で難しく考えこんでしまうので、誰かの発した冗談にも「同じく冗談で返した方がいいのか、相手は真面目な発言をしているのか」考えます。 真面目な事は不真面目よりも良いのですが、周囲からすると「思慮深い人には冗談が通じない」と思われやすいのです。嘘をつけないという面も持ち合わせていますから、誰かを煽てたり社交辞令でいい気分にさせたりと、そういったお世辞を自ら発する事も苦手とします。

誤解されやすい

思慮深い人は、ついつい自分だけの思考の世界に閉じこもりがちです。常に「これはこうした方がいいかもしれない」、「いやいや、そうするとアレがああなって…」とリスク等を考えてしまうせいでしょう。 誰かと話している最中でも自分の世界に入り込んでしまいやすい為に、会話も生返事をしがちです。本人としては「相手の会話にどう返す事が適切か」と考えているだけでも、相手からすると「話しを聞いてくれていない」と思われやすいでしょう。思慮深い人はなかなか自分の考えを吐露しませんから、周囲からは「思慮深い人」とは思われにくい、誤解されやすいという欠点もあります。

就活で「思慮深い」を上手くアピールするには?

就職活動で「思慮深い性格」を上手にアピールする事が出来たならば、難関就活も突破できるでしょう。これからご紹介する「思慮深い部分のアピール方法」や「紹介文例」を参考に、面接官に好印象を抱かせましょう。

行動が遅い人だと思われない事

思慮深い人には長所もありますが、反対に「真面目過ぎる」、「小さな事でも考え込んでしまう」という短所も存在します。せっかちな人や思いついたらすぐ行動派の人にしてみると、思慮深い人は「行動が一々遅い」と思われやすいのです。 面接官がせっかち、小さな事に気を取られない大ざっぱな性格の場合、思慮深い事が短所だと捉えられやすいでしょう。その為、面接の場で思慮深い事をアピールする際には、エピソードにも十分注意しなければなりません。

生真面目過ぎると思われない事

思慮深い人は「冗談が通じ無さそう」、「何でも真面目に考え込んでしまいそう」だと誤解を受けやすい短所があります。こういった部分を面接官に察知されてしまっては、企業の求める「コミュニケーション能力」が低い存在だと思われてしまうでしょう。 真面目な事は悪い事ではないものの、しかし仕事は1人で行うものではなく、上司や同僚、部下と協力して行うものなのです。生真面目過ぎると思われないように、面接の際中にも表情はにこやかに保ち、柔らかな雰囲気で思慮深い点をアピールしてください。

熟慮型タイプをPRする

思慮深い人は「熟慮型タイプ」で、これは「分析力があり、緻密な計画性がある」という特徴が挙げられます。就活面接で思慮深い部分をアピールしようと思ったら、「熟慮型タイプである事により成功した体験談」を話しましょう。 例えば、「私は大学1年の頃にテニスサークルに入り、選手として試合を楽しんでいました。しかし2年でマネージャーとなったのです」と始めます。次に、「その理由は、私は選手として試合に出るよりも、マネジメント業務を行いチームメイトの管理を行う事が得意だと感じたからでした」「毎日選手の体調や得意なフォームを分析し、試合の作戦を練る事はたやすい事ではありませんでした。」「しかし、こうしたマネジメントのおかげで全国大会へと進出する夢が叶ったのです。」と、成功エピソードに繋げます。「この経験から、私は縁の下の力持ちとなり、仕事でもリスクマネジメントをしつつ、同僚達と協力して仕事に取り組みたいと思います」とします。 また、「私は今まで慎重すぎる性格が自身の短所だと感じておりました。」と最初に短所を伝えます。次に「しかしあるきっかけで、他者への気遣いを忘れず、事前準備を怠らないという長所に変える事ができるのだと思えるようになりました」と伝えます。そのエピソードとして「地震や災害が起きた時を想定して入念な用意をしていた」と答えてもいいでしょう。また、「慎重に相手を気遣ってこそ、心と心をかよわせられる接客ができるのだと感じました」としてもです。

エピソードが無いなら作る

思慮深い事に関連した、面接の場で言えそうなエピソードが無い場合、何とか無理のない程度に作ってしまいましょう。例えば「旅行を計画する事が得意」ならば、それに「緻密な計画を立てて、同行者を満足させられた」と話しを肉付けします。「アルバイトをしていた」ならば、「お店に来てくれるお客様の為にこのような気配りをして売上を増加させた」と肉付けしましょう。 「絶対に嘘だろう」と思われないような、「思慮深い性格が幸いしたちょっと良いエピソード」を付け加えてあげればいいのです。失敗談よりも成功談、それも自慢話しではなく「努力した結果」の話しである事で、面接官にしっかりアピールできるでしょう。

短所を長所に変えたPRをする

ただただ「私はこんな短所があります」と言ってしまえば、面接官には「ネガティブな性格だ」と捉えられてしまいます。反対に「私にはこんな長所と成功談がある」と言ってしまうと、面接官は「ポジティブが度を過ぎて、鼻につく」と思うでしょう。 過度に謙遜にならない、しかしちゃんと自分の良い部分をアピールできる方法としてなのが「短所を長所に変えたエピソード」です。「私は考えすぎな性格だと思っていましたが、それはリスク回避の為に熟慮する為でした。」と言えば、面接官にも思慮深い点が伝わります。その後に「このリスクマネジメントを活かして仕事でもミスを防ぎ、同僚達と切磋琢磨したいと思います」と言えば、好印象でしょう。

自ら思慮深いと言わない

自分から「私は思慮深い性格をしています」と口にする人を、相手は「思慮深い人だ」なんて思いません。それは思慮深い人が、自らそう口にする事がないからです。 就活の自己PRの場でも、エントリーシートにも、どのような場面にあっても自ら「私は思慮深い」なんて言わないようにしましょう。あくまで謙虚に、思慮深いという言葉を「熟慮する」や「他者への気遣いを忘れない」と言い換える事をします。そうして別の言葉でさりげなく思慮深い点をアピールしてこそ、「人柄が良い」、「コミュ力がある」と思ってもらえるのです。

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初回公開日:2017年04月19日

記載されている内容は2017年04月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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