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重ね重ねの正しい使い方|ビジネスメールにおける重ね重ねの例文

更新日:2024年03月13日

言葉の意味・例文

「重ね重ね御礼申し上げます」など、重ね重ねと言うフレーズは聞いたことがある人の方が多いと思います。重ね重ねは、お礼やお詫びなど色々なシーンで役に立つ言葉です。ビジネスメールで相手に失礼のないよう、今回の記事で予習しておきましょう。

お礼

感謝の気持ちを特に強調して表したいときに「重ね重ね」を使います。普通は冒頭で「~をどうもありがとうございました。」「~には感謝しております。」「~は大変うれしく思いました。」とお礼の言葉を述べたうえで、締めくくりに再度「重ね重ね」を使った文を置くようにします。 重ね重ねは「今までに述べた~や~などの感謝の気持ちにさらに重ねて」という意味なので、冒頭から使うのは良い使い方ではありません。定番になっている言い方には以下のようなものがあります。 •重ね重ね御礼申し上げます。 •重ね重ね厚く御礼申し上げます。 •重ね重ねどうもありがとうございます。 •重ね重ね感謝いたします。 重ね重ねを使った例文は以下のようなものです。 「昨晩は丁重なおもてなしをいただきまして、誠にありがとうございました。その上ためになるお話も拝聴できて大変有意義な時間を過ごさせていただきました。重ね重ね御礼を申し上げます。」

お詫び

お詫びの意を表すときにも重ね重ねが良く使われます。お礼の時と同様ですが、最初に「~は大変申し訳ありませんでした。」「心から申し訳なく思っております。」「多大なご迷惑をおかけいたしました。」などと、繰り返し謝罪の言葉を述べたうえで、最後に「重ね重ね~」で締めるようにします。定番の言い方は以下のようなものです。 •重ね重ねお詫び(を)申し上げます。 •重ね重ね申し訳ございません。 •重ね重ね申し訳なく~ 例文は以下のようなものです。 「この度はお買い上げの○○に不備がございまして、大変申し訳ございませんでした。早速代わりの品と交換させていただきます......ご迷惑をおかけした上に返品のお手数をおかけしますことを重ね重ねお詫び申し上げます。」

恐縮・依頼

角が立たないように何かを依頼する時「重ね重ね」+「恐縮」が用いられます。次のような言い方が定番になっています。 •重ね重ね恐縮ではございますが •重ね重ねのお願いで大変恐縮ではございますが •重ね重ね恐縮に存じますが これらの言葉を緩衝材として冒頭に用いて、その後に依頼の文が続きます。「重ね重ね+恐縮」には次のような2つのケースがあります。 •前にお願いしたことを再度繰り返しお願いするとき •お願いの回数にかかわらず「とても恐縮している」ことを強調して姿勢を低くしながら、何かを強く頼むとき 前者の場合、自分が何度も頼んでしまって本当に申し訳なく思っている場合と、何度頼んでも相手がまた同じことをするので困っている場合とがあり、それぞれ以下のような使い方の例があります。 •「先日お送りくださったファイルをこちらの手違いで削除してしまいました。重ね重ね恐縮ですが、再度お送りいただけませんでしょうか?」 •「重ね重ね恐縮ではございますが、当コールセンターでは時間外の対応は出来かねますので、ご理解いただけるようお願い申し上げます。」 後者の「非常に恐縮している→強く頼みごとをしている」例としてはこのように使えます。 「この件には弊社の社運がかかっておりますので、重ね重ね恐縮に存じますが是非ご一考をお願いいたします。」また依頼の場合「恐縮」無しで「重ね重ねお願い申し上げます。」もよく使われます。

その他の例

重ね重ねはお礼、お詫び、恐縮、依頼以外でもビジネスで様々な場面に利用されます。その他の例文をいくつかご紹介します。 「重ね重ねご自愛くださいませ。」 「重ね重ね説明を繰り返したのですが、理解してもらえませんでした。」 「重ね重ねの質問で申し訳ありません。」 「ありがたいお言葉に重ね重ね感服いたしました。」 「重ね重ねどうぞよろしくお願いいたします。」

「重ね重ね」はお礼・お詫び・恐縮・お願いなどの他に使われることがあります。例えば「重ね重ねどうぞよろしくお願いいたします。」「重ね重ねの質問で申し訳ございません。」「重ね重ねご自愛くださいませ。」「重ね重ね感服致しました。」など、ビジネスの場面で使うことがありますので、このような使い方も覚えておくと便利です。

重ね重ねの注意

重ね重ねは忌み言葉

結婚式で縁起が悪いとされる忌み言葉には、別れる、切れる、離れる、割れるなどの他に「重ね言葉」が入っています。度々、再々、しばしば、重々、重ね重ねなどは「重ね言葉」と言われて、再婚を連想させるので良くないとされています。徐々に気にする人は減っていますが、結婚式のスピーチなどではできるだけ使わないようにした方が良いでしょう。

重ねすぎないように

「重ね重ねの不手際がございまして誠に申し訳ございません。重ね重ねお詫び申し上げます。」など、いくら強調したいことがあっても、重ね重ねを重ね重ね使うのは重ねすぎです。重ね重ねを使うのは一つのメールの中で一回だけにしましょう。

重ね重ねの大切さ

重ね重ねは口語でも使われますが、主としてビジネスメールに使われます。特にお礼、謝罪、依頼のメールには定番として頻繁に使われますので、決まり文句として是非覚えておきたい言葉です。うまく使えば、真意を強く伝えたり、人間関係を円滑にすることができるので、状況に応じて上手に利用することが重ね重ね大切です。

初回公開日:2017年03月15日

記載されている内容は2017年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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