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是非の2つの意味と例文6つ・是非とぜひの違い

更新日:2024年07月24日

言葉の意味・例文

「是非宜しくお願いします」や「ぜひご一読下さい」など、「是非」はビジネスでも日常的にも良く使われる言葉です。この記事ではで「是非」の意味や例文、漢字と平仮名で書かれた場合の違いについて詳しく解説しています。「是非」の正しい使い方をマスターしましょう。

是非の意味

「是非」の意味を把握するために、「是」と「非」の2文字に分解して考えてみましょう。 「是」という文字は「肯定」や「正しいこと」を表し、「非」とは「否定」や「正しくないこと」を表します。つまり、「是非」という言葉は正反対の文字を組み合わせた言葉です。 正反対の文字を組み合わせた結果、「是非」という言葉は2つの意味を持つようになりました。

意味1:良悪の問いの意

「是非」の1つ目の意味は、「良悪の問い」です。 「是非」は、「正しいこと」と「正しくないこと」を並べた言葉です。そのため、「是非」は「物事の良し悪し」を問いかける意で使われます。 「〜ついて是非をお聞かせ下さい」などが、「是非」という言葉そのものが持つ本来の意味での使われ方です。

意味2:強調の意

「是非」の2つ目の意味は、「強調」です。 「是非(良し悪しはともかく)〜して下さい」という意味で、「(良し悪しはともかく)」という表に出ない言葉で「~して下さい」の部分を「強調」しています。

「是非」と「ぜひ」の使い分け

「是非」と「ぜひ」の使い分けについては、文法上の明確なルールはありません。ですが、ほとんどの場合「是非」の2つの意味によって使い分けがされています。 「是非を問う」のように「良悪の問いかけ」をする場合は、漢字の「是非」を使います。他方「ぜひ~してください」といった「強調」の意で使う場合は、平仮名の「ぜひ」が好んで使われます。

是非を使った例文

ここからは「是非」という言葉が使われた例文を紹介します。 度々説明していますが、「是非」には2つの意味があります。例文を確認するときに、どちらの意味の「是非」が使われているのかを意識しながら読んでみましょう。

例文1:是非とも

文中に「是非とも」が出てきたら、「強調」の「是非」です。次のような文章で使われます。 「懇親会の席を用意しておりますので、是非ともご参加いただきますようよろしくお願いします」

例文2:是非に

「是非に」という言葉も、「強調」の意で使われます。 「気がつくと卒業してから半世紀が経過してしまいました。この度の同窓会には、〇〇先生には、是非に出席をお願いしたく存じます」

例文3:是非是非

「是非是非」も「強調」の意味を表す言葉です。ただし「是非」は一語でも十分「強調」の意味があります。間違った表現ではありませんが、くどくなり過ぎないように使用時には注意しましょう。 「ご参列賜りますよう是非是非よろしくお願い申し上げます」

次のページ:「是非」を敬語で使用する場合
初回公開日:2017年03月06日

記載されている内容は2017年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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