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「ご活躍を」の使い方と例文|益々のご活躍をお祈り申し上げます

更新日:2024年08月28日

敬語表現

「益々のご活躍をお祈り申し上げます」「ご活躍を応援しております」「更なるご活躍を」など、ビジネス敬語でよく使用する「ご活躍」という言葉。目上の人に使って良いのか、どういう表現がベストな伝え方なのか分かり難いですね。この記事では「ご活躍」の例文を紹介しています。

「ご活躍を」とは

目上の人が就任や栄転する際に贈る言葉として「頑張ってください」とすると上から物を言っているようであまりふさわしくありません。この場合、目上の人に贈る言葉としてふさわしい言い回しとしては「ご活躍をお祈り申し上げます」などのようなものが挙げられます。 ここでは目上の人が就任や栄転する際にふさわしい「ご活躍を」に続く文にはどのようなものがあるのか、実際に文章にするとどのような例が挙げられるのかについてまず述べます。一方で目上の人から目下の人に対しはなむけの言葉を贈る際にはどのような言い回しがあるのかについて説明します。更に「頑張ってください」という意味合いの言葉を目上の人に贈りたい場合には他にどのような言葉を選べばよいのかについても紹介します。

「ご活躍を」に続く言葉の例

目上の人の就任や栄転に対して「ご活躍を」という文を用いる際に後に続く言葉としては以下の様なものが挙げられます。 「お祈りいたします」 「お祈り申し上げます」 「祈念しております」 「ご期待申し上げます」 またこれら以外にも 「さらなる飛躍をお祈り申し上げます」 「心から喜び申し上げます」 などの言い回しも目上の人の就任や栄転を祝う言葉としてふさわしいものとなります。

「ご活躍を」の例文

目上の人の就任や栄転に対して贈る言葉として 「頑張ってください」ではなく「ご活躍をお祈り申し上げます」の方がふさわしいものとなっています。こうした送る言葉を実際に文章にした場合には以下の様な内容になります。 「この度のご栄転まことにおめでとうございます。ご健康にご留意の上、今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。」 「栄えあるご栄転心よりお祝いいたしますとともに、今後の更なるご発展とご活躍をお祈り申し上げます」 「この度のご就任心よりお喜び申し上げますとともに、ご自愛しつつ益々のご活躍を祈念申し上げます」 「この度のご昇進心よりお祝い申し上げますとともに、今後一層のご活躍を祈念いたします」 更にこれら以外の言い回しとしては、以下の様なものが挙げられます。 「この度のご就任、心よりお祝い申し上げますとともに、今後の更なるご健勝とご飛躍を祈念申し上げます」 「この度のご栄転、心よりお喜び申し上げますとともに、より一層の素晴らしいご手腕を発揮されることを願っております」 「ご昇進おめでとうございます。今後の更なる貴殿のご健勝と貴社のご発展を心よりご期待申し上げます」 これらのように、まずは就任や栄転に対してお祝いの言葉を述べ、その後に相手へのより一層の活躍を願う言葉を続けるようにします。

目上から目下の人に「頑張って」を伝える場合の例文

目下の人から目上の人に対して就任や栄転をお祝いする際には「頑張ってください」ではなく一層の活躍を願う言葉を贈るのがマナーです。その一方で目上の人から目下の人にはなむけの言葉を贈る場合には、以下の様な言葉を用います。 「頑張ってください」 「益々の精進を期待しております」 「活躍してください」 このようにして目上の人から目下の人に対しては励まして応援する言葉が使えます。この他にも以下の様な言葉を続けることも出来ます。 「今度一緒に飲もう」 「お互いに頑張ろう」 「ますますの活躍を祈っています」 目上の人から目下の人にお祝いの言葉を贈る際の言い回しとしては、以下の様なものが挙げられます。 「栄転おめでとう。今後は仕事で困難に直面することもあると思うが健康に気をつけて頑張って欲しい。ますますの活躍を祈ります」 「栄進おめでとう。単身赴任は大変なこともあるかと思いますが、体に気をつけてお互いに頑張りましょう」 「栄転おめでとう。あなたの人柄であれば海外へ行っても皆から好かれることと思います。◯◯さんの新天地での益々の活躍を期待しています」 このように目上の人から目下の人に対して栄転を祝う言葉を送る場合には、相手が直面すると思われる今後の困難に対する励ましの言葉や、これまでの仕事ぶりなどについて述べ、これからも応援しているという言葉を添えます。

目下から目上の人に「頑張って」を伝える場合の例文

「頑張ってください」という言葉は上から目線であるため目上の人に対して贈る言葉としてはふさわしくないものですが、目上の人の今後のご活躍を応援したいという気持ちも一方であります。 そこで「頑張ってください」という意味合いの言葉を目上の人に贈る場合のふさわしい言い回しとしては以下のものが挙げられます。 「益々のご活躍を祈念いたします」 「今後のご活躍を期待いたします」 「より一層のご健闘をお祈りいたします」などの頑張ってくださいに代わる言い回し。 「今後のご発展をお祈り申し上げます」 「更なるご手腕を発揮されることをご期待申し上げます」 「益々のご飛躍をお祈り申し上げます」 などの相手がより発展することを願うような言い回し。 「陰ながら応援申し上げます」のような相手を思う気持ちを表す言い回し。 「期待しております」というとこれもまた上から物を言っているような印象になってしまいますが、「ご期待申し上げます」と言い方を変えることで目上の人に対しても使うことができるようになります。 また、「頑張ってください」という言い回しは基本的には目上の人に対して使うのはマナー違反ですが、社風などにより上司と打ち解けた関係にある場合はこの限りではありません。むしろこの場合にあまりに堅苦しい言い回しにしてしまうとかえってよそよそしい印象になってしまう場合があるため、基本的なマナーをおさえつつも自分の立場にも当てはまるのかについて考える必要もあります。このような就任や栄転のお祝いを贈る方法としては、電報と手紙、メールの3つが挙げられます。これらのうち電報は仕事でのお付き合いがある人をはじめ、改まった相手あるいは、身内や友人知人全てに送れます。 一方の手紙は仕事でお付き合いのある人にはふさわしくありませんが、改まった相手もしくは身内、友人知人に送れます。最後のメールは近しい身内や友人知人にのみ送れるもので、仕事でのお付き合いがある人や改まった相手には失礼に当たります。電報には文例があり、ビジネス向けの場合には就任あるいは昇進や栄転などにふさわしい物も用意されています。これらの文例は当てはまるものがある場合にはそのまま使えますが、基本的なマナーを守った上で自分の言葉で伝えるほうがより丁寧で相手にも伝わるものとなります。何もない所から自分の言葉でお祝いの言葉を考えるのが難しい場合には、文例を一部変更する、気に入ったフレーズを使うという方法もあり、これだけでも文例をそのまま使ったものとは違った印象を与えられるようになります。

「頑張って」を伝える場合には2人の関係で決まる

目上の人への就任や栄転に対するお祝いの言葉には「頑張ってください」ではなく「ご活躍をお祈りいたします」や「ご手腕を発揮されることをご期待申し上げます」、「更なる飛躍を祈念申し上げます」などがふさわしくなっています。しかしながら社風などによっては上司との距離感も考慮してお祝いの言葉を選ぶ必要もあります。 一方で目上の人から目下の人に対しては「頑張ってください」という激励の言葉がふさわしいものとなっています。またお祝いのメッセージを送る際には電報が一番丁寧で、仕事でのお付き合いのある人や改まった相手にたいしてふさわしいものとなっています。更に電報を贈る際には用意されている例文をそのまま使うよりもできるだけ自分の言葉でお祝いの言葉を贈るようにした方が相手に気持ちが伝わりやすくなります。それが難しい場合には、文例を自分なりに一部分書き換える、好きなフレーズだけ使うというような方法により、自分の言葉に近づけることができるようになります。

初回公開日:2017年03月01日

記載されている内容は2017年03月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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