履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...
更新日:2024年05月04日
経営学のレベルが一定水準に達しているかを試す、経営学検定。このまとめでは、「そもそも経営学検定とは?」、「どんな難易度なの?」「どのくらいの確率で合格できるの?」などの基本的な情報はもちろん、勉強方法などもご紹介いたします。
経営学検定とは、経営に関する基礎的、専門的な知識とそれを応用するための経営管理能力や問題解決能力を測るための検定で、日本経営協会が実施しています。初級・中級・上級の三つの級に分かれていて、それぞれのニーズやレベルにあった級を受験することができます。
級については、初級・中級・上級の3つがあり、下記のようにそれぞれの級が構成されています。 ・初級...経営学の基礎知識、新入〜若手社員または学生向き ・中級...経営・マネジメントの体系的知識、中堅〜マネージャ向き ・上級...ビジネス構想力と戦略策定、経営幹部や上級管理者向け 中級は第一分野と第二分野に分かれていて、両方合格する必要があります。 また、上級に関しては一次試験と二次試験の二部構成となっていて、一次試験合格者のみ、二次試験を受けることができます。
初級が求めるものは、経営学の初歩的・基本的知識です。目安として、短大卒業もしくは、4年制大学の2〜3年生が取得するべきレベルの知識を問われます。 試験範囲は、「経営学の基礎」とされており、企業システム、経営戦略、経営組織、経営管理、経営課題の科目が含まれます。出題形式は4択のマークシートで出題数は50問です。試験時間は90分で、目安の合格基準としては、100点満点の65点以上が掲げられています。
中級がターゲットとする経営学の知識は、専門的知識であり、また経営課題を解決するための分析能力を取得しているかどうかも試されます。目安として、ビジネスパーソンが身につけておくべきレベルの知識や問題解決能力です。 試験範囲は「経営に関する知識とその応用」とされており、第一分野と第二分野に分かれています。第一分野はマネジメント、人的資産管理、経営法務の3つの科目で、第二分野はマーケティング、IT経営、経営財務の3つの科目から成ります。また、テキスト的な問題に加えて、時事問題も数問出題されます。出題形式は初級と同じく4択のマークシートですが、出題数は各分野50問ずつの100問に増えます。試験時間は各分野90分の合計100分で合格の目安は各分野100点満点であるため、合計200点満点中130点とされていますが、それに加えて6科目の正解率が40%以上を維持する必要があります。 中級では分野別合格が認められていて、一方の分野が不合格の場合でも、もう片方の分野の得点が65点以上かつ各科目の正解率が40%以上であれば、その分野は合格が認められ、3年以内であれば、不合格であった方の分野のみの受験でその科目が同じ基準を満たせば中級に合格することができます。 また、中級の合格者は合格から3年間、上級の受験資格が与えられます。すなわち、上級を受験するためには、まず中級に合格することが必要なのです。
上級では、経営学に関する高度の専門知識と実践的経営能力が求められます。そのレベルは経営学専攻の大学院生や、実践的な経営能力を持つ経営幹部が目安です。 試験は一次試験と二次試験があり、一次試験を合格しないと当然ながら二次試験は受けることができません。一次試験の合格者は二次試験から3年間は一次試験が免除されます。また一次を受けるためにも、経営学検定中級を3年以内に取得しているという条件があります。 一次試験の試験範囲は「経営に関するケーススタディ」で記述式の問題が2問出題されます。問題ごとにA4用紙が4枚程度の回答が要求され、試験時間は180分です。合格基準は200点満点中130点が目安とされています。 二次試験の試験範囲は「経営学に関するレポートの作成」、「レポートのプレゼンテーション」、「グループ・ディスカッション」です。まず「経営学に関するレポートの作成」は2週間程度の作成期間で自宅で作成して提出することが」求められます。そのあと「レポートのプレゼンテーション」にてパワーポイントを用いて経営課題に関するレポートをプレゼンします。これはプレゼンテーションが約10分、質疑応答が約5分となっています。最後に「グループ・ディスカッション」では5〜7人のグループで約40分間のディスカッションを行います。二次試験は300点満点中65%以上の得点が合格の目安です。 また、上級合格者のうち希望者は日本マネジメント学会の会員に推薦されます。
気になるのが各級の合格率ですがどれくらいの人が合格できるのでしょう? 経営学検定の公式ホームページによる2015年に行われた第26回検定の結果です。 初級受験者...1148人 初級合格者...471人 合格率...41.0% 中級受験者...498人 中級第一分野合格者...244人 中級第一分野合格率...60.4% 中級第二分野合格者...169人 中級第二分野合格率...41.8% 中級総合合格率...35.0% 上級一次試験受験者...8人 上級一次試験合格者...8人 上級一次試験合格率...100% 上級二次試験受験者...11人 上級二次試験合格者...7人 上級二次試験合格率63.6% これはあくまで第26回の結果であり、試験によって問題も受験者数も異なるので合格率は変化します。だいたい目安では初級の合格率が50%前後、中級が40%前後、上級が10%〜となっていますが、特に上級は受験人数も少ないため、その回によって合格率が大きく変動します。
残念ながら、経営学検定の合格に必要な勉強時間の目安はありません。なぜならば、この検定では、初級こそ基礎知識を問うことが目的ですが、中級及び上級は問題解決能力や専門知識、実践的経営能力が求められるからです。これらの実践的な経営スキルは、実際に働きながら身につくことが多いので、勉強時間に換算することが難しいのです。初級に関しては、暗記する部分が多いので、暗記が得意な人であれば、それなりに勉強時間が短縮できるかもしれません。とにかく大切なのは、自分の弱点を熟知した上で十分に対策をして、最善を尽くすことです。
記載されている内容は2017年01月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...
いまいち難しくてなかなか正しい意味を調べることのない「ご健勝」「ご多幸」という言葉。使いづらそうだと思われがちです...
「ご査収ください/ご査収願いします/ご査収くださいますよう」と、ビジネスで使用される「ご査収」という言葉ですが、何...
選考で要求される履歴書。しかし、どんな風に書いたら良いのか分からない、という方も多いのではないかと思います。そんな...
通勤経路とは何でしょうか。通勤経路の届け出を提出したことがある人は多いと思います。通勤経路の書き方が良く分からない...