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間違いも多い「平素」の正しい意味・使い方と例文|平素より/平素は

更新日:2023年12月30日

言葉の意味・例文

ビジネスシーンでよく使う「平素」という言葉。しかし正しく使うにはいくつかのポイントを押さえないといけません。ビジネスメールできちんと「平素」を使えないとビジネスマンとしての品格を疑われることにもなりません。「平素」の使い方を覚え正しく使えるようになりましょう。

「平素」の読み方と意味とは?

まずは読み方と意味の確認から。「平素」の読み方は"へいそ"。"普段"や"日頃"と同じ意味を持つ言葉です。"普段"・"日頃"とは違って、口語表現では使われることが少ない言葉です。 主にビジネス文書などで「平素より」「平素は」といった表現で見かける機会が多い言葉です。

挨拶文での「平素」の使い方

"普段"や"日頃"、あるいは"いつも"といった言葉を挨拶文で表す場合には、「平素より」「平素は」というような表現を使用すると良いでしょう。具体的な文例で確認してみましょう。

「平素」(「平素より」「平素は」)を用いた具体的な文例

・新年の候、御社におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、「平素より」格別のご高配を賜りありがとうございます。 ・時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。「平素は」格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 ・貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、「平素は」格別なるご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 このように、特に挨拶文の前文に、時候の挨拶と共に用いられます。

「平素」の同義語・類義語

「平素」に似た言葉には「普段」、「日頃」、「いつも」、「平生」、などといった言葉があります。

「平素」の同義語・類義語

「普段」・「日頃」・「いつも」・「平生(読み方:"へいぜい")」いずれにせよビジネス上の挨拶文では、「平素」を用いるのが一般的なので、意味をしっかり理解しておきたいところです。

「平素」以外の表現

類似の慣用表現として使われる言葉に、「日頃は」「毎度」「毎々」「先般」などがあります。何度も同じ言葉を使用することを避けるためにも、このような類似の慣用表現などを用いて文章に違いを持たせるといいです。 普段、同じ文章ばかりでは、相手に手を抜いていると思われることもあるからです。また、常日頃、平常と似たような言葉があります。平常は、いつもと変わりない状態のことをさし、常日頃は、普段よりも強調した表現で伝えたい場合に使用します。このように文章にバリエーションをつけて送ることを意識するだけで、相手が読みたいと思える文章を作成することができるでしょう。いつもお世話になっております、が通常のあいさつの場合は、その時間に合わせた挨拶を加えてみましょう。

平素の上手な使い方

平素は、敬語に含まれる表現の一つです。「平素より大変お世話になっております。○○(名前)です。(要件を伝える)。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」という流れが一般的となっています。要件を相手に伝える前の冒頭の挨拶として、ビジネスメールやホームページで告知を掲載する際に使用されます。 より丁寧に表現したい時は、文の初めに「拝啓」、文の終わりに「敬具」を添えるようにしてください。 ただし「平素は」を使用する場合は、「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。」とするのが基本です。「平素より」を使ってしまうと表現がおかしくなってしまうため注意が必要です。 また面識がまだない相手に「平素より」や「平素は」を使用すると違和感のある文章となってしまいます。そのため、別の表現で挨拶しましょう。一例として、「○○です。本日は△△の件を確認させていただきたく、突然ながらメールをお送りさせていただきました。△△についてですが、」と書くことができます。

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初回公開日:2017年01月26日

記載されている内容は2017年01月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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