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「拝啓」と「敬具」の意味・使い方|ビジネスにおける例文も紹介

更新日:2023年11月09日

ビジネスマナー

ビジネスシーンでも使われる機会が多い「拝啓」と「敬具」はどういった意味なのでしょうか。何気なく使用していると、誤った使い方によって相手に失礼な印象を与えてしまうことがあります。この記事では、「拝啓」と「敬具」の意味と使い方や英語表現について紹介しています。

「拝啓」と「敬具」はかしこまった文章でよく使用される言葉です。日常的によく使用される「拝啓」と「敬具」について、どういった意味を表現しているのか知らない方は多いのではないでしょうか。 使うことはあっても、表現していることについてはよく知らない言葉はよくあります。言葉は何気なく使っていると、誤った使い方をしてしまうかもしれません。 この記事では、「拝啓」と「敬具」について、言葉が持つ意味や使い方、英語表現を紹介しています。よく使われる「拝啓」と「敬具」について、普段では気づけないことや改めて知ることもきっとあるでしょう。 「拝啓」と「敬具」についてよく理解することで、今日から自信を持って使えるようになりましょう。

「拝啓」と「敬具」の意味

かしこまった文章では冒頭に「拝啓」、文末に「敬具」がよく使用されています。この「拝啓」と「敬具」が表している意味はどういったものなのでしょうか。漢字が表している意味も含めて紹介します。

「拝啓」の意味

「拝啓」の意味は「へりくだって申し上げる」です。「拝」は「おじぎする」、「啓」は「申し上げる」をいう意味を持ち、自分をへりくだり相手に敬意を払う表現になります。 「拝啓」は手紙などの文章の最初に書く「頭語」と呼ばれる言葉であり、次に時候の挨拶を続けることが一般的です。

「敬具」の意味

「敬具」の意味は「謹んで申し上げる」です。「敬」は「うやまう」、「具」は「つぶさに細かく申し上げる」という意味があり、相手への文書を結ぶ表現として文末に用いる「結語」と呼ばれる言葉です。「拝啓」を使った文末に用います。

「拝啓」と「敬具」の書き方

「拝啓」と「敬具」を使う場合に、どのような注意点が必要なのでしょうか。「拝啓」と「敬具」はかしこまった文章で使われることが多いので、間違った使い方をしてしまうと、相手に失礼な印象を与えてしまうかもしれません。 知ると役に立つことばかりなので、詳しく紹介します。

「拝啓」の書く位置

「拝啓」は文章の1番始めに書く「頭語」になるので、文の1番上に書きます。 パソコンで文章を作成する場合には、「拝啓」の横を1マスあけて、時候の挨拶を続けて書く事が一般的です。「拝啓」で改行は入れません。時候の挨拶のあとには、相手への安否の気遣いの文章をいれると、相手に良い印象を与えるでしょう。

「敬具」の書く位置

「敬具」は文章の文末に書く「結語」です。パソコンで作成する場合には、相手に必要な内容を記載し改行して、「敬具」を右寄せして書くことが一般的です。 しかし、レイアウトする上で用紙に余裕が無く改行が難しい場合には、文末から1文字あけて「敬具」を書いたり、右端に寄せることが難しい場合には、改行を入れて左側に書いても大丈夫です。 さらに付け加えたいことがある場合には、「敬具」のあとに「追伸」を足して記載しても良いですが、ビジネス文書の場合にはあまり「追伸」は使わないほうが無難です。

「拝啓」と「敬具」を使う時の注意点

「拝啓」と「敬具」は手紙などの文章には使いますが、ビジネスメールでは使用しません。ビジネスメールでは、相手に件名や要件、文章を簡潔に分かりやすくするほうが優先になります。 ビジネスメールでは文章の始まりは「○○様」と相手先を明確に記すことが大事なので、誤って使用しないように注意しましょう。 社内文書においても「拝啓」と「敬具」は使用しないことが一般的です。社内文書は要件を分かりやすく記載することが大切なので、効率的で見やすい文書にするためにも「拝啓」や「敬具」は使用しません。 「拝啓」を使った文章の文末は、必ず「敬具」やそれに代わる結語を書きましょう。「拝啓」と「敬具」はセットで使用します。

「拝啓・敬具」と「謹啓・謹白」の違い

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記載されている内容は2022年12月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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