意味がかっこいいサンスクリット語の単語一覧｜ことわざも紹介

「偉大な」の意味を持つ「マハー」と、「バーラタ族」という民族名が組み合わさってできた言葉です。 この「マハー・バーラタ」は、王族の戦いが描かれた長い叙事詩で、これに含まれる「バガヴァット・ギーター」は、ヨガの教えにもつながっています。 ラーマーヤナと、このマハー・バーラタは、インド二大叙事詩と呼ばれる大作で、イーリアス、オデユッセイアと並ぶ、世界三大叙事詩の1つでもあります。

ヨガ哲学では、人の行いや、その原因や結果のことを「カルマ」という言葉で表します。いわゆる、因果応報という考え方です。 ドリシュタ・パラとは、このうち「目に見える結果」あるいは「すぐ見える結果」という意味です。 たとえば、「誰かが落とした財布を拾ってあげた」という自分の行いに、「感謝される」という結果が返ってきたという状況などがこれにあたります。 反対に、「目に見えない結果」、「すぐには見えない結果」のことは、打消しの「ア」を語頭につけて「アドリシュタ・パラ」と言い、「見返りを期待するのではなく、ただ黙々と蒔いた善行の種が、思いがけない幸運として10年後の自分に返ってくる」ようなことがそれにあたります。

「サット」は「純粋な」という意味で、「サンガ」は「集まり」のことです。 したがって、「サットサンガ」は、「善き人々の集まり」という意味になります。 また、ヨガのクラスでは、「集まった人たちが、純粋な思いを包み隠さず話し、自分を浄化する」ということを、レッスンの一部として行うこともあります。

「ありがとう」と訳されることが多い単語ですが、実はあらゆる挨拶に使えます。 「ナマ」は「弓」、「テ」は「あなたに」を意味し、「おはよう」「こんにちは」「さようなら」すべての意味で使えます。 ヨガクラスの最後に、インストラクターが述べることも多く、合掌とともに使われるのが普通です。

出典: ://

次は、インドで古くから語り継がれてきた「サンスクリット語のことわざ」、そして長く唱えられ続けてきた真言「マントラ」について見てみましょう。

インド最古の聖典である讃歌集、リグ・ヴェーダの中に、「エーカム・サット・ヴィプラー・バフダー・ヴァダンティ」という一節があります。 これは、「すべての人にとって、神や理想といった、目指す方向は同じである。しかし、そこへ至る手段や目的を示す言葉は、さまざまだ」と訳せます。 しっかりと自分で自分の手綱をとり、自分らしく目的へ向かえ、という意味が込められた格言と言えるでしょう。

マントラとは、「祭祀などのための、祈りや呪文」のことです。 マントラには、非常に多くの種類がありますが、そのうち、「オーム・スリ・マハ・ガナマタイエー・ナマハ」は、知恵と繁栄の神、ガネーシャに捧げるものです。 この呪文は、そのガネーシャの加護を受けることができ、不屈の精神を培えると言われる有名なマントラですので、自分を奮い立たせる言葉として、頑張りたいときにつぶやくとよいでしょう。 また、「ローカーハ・サマスターハ・スキノー・バヴァントゥ」という一節は、「生きとし生けるもの全て、世界の全てが幸せになりますよう」という意味です。

出典: ://