「佇まい」の正しい意味や読み方とは？使い方や英語表現も解説

「小説を読んでいたら、佇まいという言葉が出てきたけど、どういう意味なんだろう」 「佇まいってなんとなくで使っているけど、合ってるかな？」 「佇まいという言葉は聞いたことがあるけど、使い方が分からないな」 このように、佇まいという言葉に聞き覚えがあり、そのニュアンスを知ってはいるものの、正しい意味や使い方までは良く知らないという方は多いのではないでしょうか。 本記事では、佇まいの意味や類語についての説明と、例文を交えた使い方を分かりやすく紹介しています。この記事を読むことで、佇まいという言葉の正しい意味や使い方が分かるため、スムーズに本を読めたり、適切な文章が書けたりなど、日常生活にも役立てられるようになるでしょう。 本記事を参考に「佇まい」の意味をしっかりと把握し、正しく活用していきましょう。

「佇まい」には以下の2つの意味があります。 1つ目の意味は、「人やものが立っている様子」や「そこにあるものの有様」「そのものの醸し出す雰囲気」です。 2つ目の意味は、「身を置くところや暮らし方、生き方」です。 小説などの文章にはどちらも良く出てくるため、文脈に合う意味を選びましょう。

出典: 日本家屋の炊事場跡の写真素材 - ぱくたそ

「佇まい」の読みは、「たたずまい」です。 佇は訓読みでチョと読み、訓読みでたたず(む)、ま(つ)と読みます。佇という漢字には、じっと立ち止まっているという意味があります。

出典: 落ち着いた佇まいの和室の客室（お宿栄太郎）の写真素材 - ぱくたそ

もともと「佇まい」という言葉は、人がその場所にずっといることを表す「たたずむ」という言葉でした。 この「たたずむ」という言葉に、反復継続を意味する助動詞の「ふ」を付けて「たたずまふ」に変化させたことで、ある場所にずっといることという意味を強調し、そこに存在するものの様子や雰囲気という意味に変化したと言われています。 さらに、「たたずまふ」という音がだんだん変化し、現在使われている「たたずまい」という言葉になりました。

ここでは、「佇まい」という言葉と同じような意味を持つ類語を紹介します。 以下に4つの類語を取り上げるため、「佇まい」と併せて覚えておきましょう。

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「居住まい（読み：いずまい）」は、「座っている様子」を表す言葉です。 この「居住まい」を用いた表現として有名なのは、「居住まいを正す」でしょう。この表現は、礼儀正しく座り直すという意味をもつ他に、姿勢を正すために気持ちを切り替える、態度を改めるといった意味も持ち合わせています。 同じように「居住まい」を用いた表現に、「居住まいを崩す」というものがありますが、これは「緊張が解けてキチンとしていた姿勢を崩す」といった意味になり、上述の「居住まいを正す」の反対表現になります。 「佇まい」が人やものに対して使えるのに対し、「居住まい」は人に対してだけ使える言葉です。併せて覚えておきましょう。

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日常的によく使われる「雰囲気（読み：ふんいき）」という言葉も、佇まいと同じような意味を持つ言葉です。どちらの言葉も、はっきりとした形のないものを表現しています。 ただし、全く同じということではなく、「雰囲気」は「佇まい」より広範囲に使える言葉で、その対象は人や物に限りません。 また、「佇まい」はそこに存在するものを形容する言葉ですが、「雰囲気」はそこに存在する人やものから醸し出される空気や印象を表している点でも異なります。

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