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「則り」の意味や読み方とは?使い方や例文・英語表現もあわせて紹介

更新日:2024年03月26日

言葉の意味・例文

「則り」という言葉は様々な場面で目にしますが、似たような意味の言葉も多く、どう使えば良いかわからないと思う方もいるでしょう。本記事では「則り」の意味や使い方を紹介します。「則り」という表現を使いたい方はぜひチェックしてみてください。

文章を書く時、もしくは正式な挨拶等をする際に、「則り」という表現を用いることがあるでしょう。この「則り」という言葉の意味や使い方が、いざ考えてみるとよくわからないという方はいないでしょうか。 言葉は間違った使い方をしてしまうと、特にビジネスの場面では不利なイメージを相手に植え付けてしまいかねません。そのような事態は、できることなら避けたいものでしょう。 本記事では、「則り」という言葉について、類語との違いや例文を交えて解説していきます。 記事に目を通していただければ、これまでよくわからなかった「則り」という言葉への理解を深め、有効に使うことができるようになるでしょう。 正しい言葉を正しく使いこなせば、文章や会話において、あなた自身のイメージアップに期待できることでしょう。ぜひ、ご参考にしてください。

「則り」の意味・読み方

「則り」とはひらがなで「のっとり」と読み、意味は「規準・規範として従い〜」となります。これは動詞の「則る」の連用形に当たります。「則る」は本来の読み方は「のりとる」だったのですが、音変化によって現代では「のっとる」として使われるのが通例です。 しかし、この「則り」と似たような意味をもつ言葉は他にも多く、それを正しく使い分けられている方は多くないのではないでしょうか。 ここでは「則り」という言葉とその類語を比較して、それぞれの違いを個別に解説していきます。

「則り」と「準じる」の違い

「準じる」の意味は大きく3つあり、「規準や根拠に従う」「能力に伴った扱いをする」「あるものと対等・同等として扱う」となります。 「則り」と比較すると、「準じる」は基になるものや数字が具体的に明かされている場合に使用し、「則り」はあくまで基となったものを手本とするような場合に使うという違いがあるでしょう。 余談ですが、「準じる」は正式には「準ずる」と表記します。法律や公用文などでは「準ずる」と書かれているのが通例です。

「則り」と「従い」の違い

「従い」という言葉も「則り」と似たような使い方をされることが多いですが、「従い」は「あとに続く」という、より広い意味で使われます。 何かを手本として他の何かを行う、という意味合いが強い「則り」に対して、「従う」の場合は「何かに付随して」という従属的な意味合いが強くなります。 意味が広いので、様々な場面で「則り」の代わりとして使うこともできますが、より丁寧な表現にしたい時は、個々のシチュエーションに合った言葉を使うようにしましょう。

「則り」と「即して」の違い

「即して」という表現もよく使われます。「即して」は「状況や変化に応じて」という意味合いになります。「規準やルールを手本にする」という「則り」とは、基になる事柄が異なるという違いがあります。 例として、「即する」は「事情に即する」「環境に即する」という使い方をします。 迷ったら、「即する」は「状況」、「則り」は「規則」ということだけ思い出すようにしましょう。

「則り」と「倣う」の違い

「倣う」はひらがなで「ならう」と読みます。「模倣」の「ホウ」の字となり、意味は「ある事柄を真似てその通りにする」となります。 「則り」がある規準に従って何かを成すことに対し、「倣う」は基となるものをそっくりそのまま真似てしまうような意味合いとなるでしょう。例えば、「伝統に倣った儀式」や「親友に倣って資格を取得する」といった使い方があります。 ちなみに「倣う」は「傚う」と書くこともできますが、これは常用漢字ではありませんので、基本的には「倣う」を使うようにしましょう。

「則り」の使い方

上述したように、「則り」は何か規準となるものに従って何を成すという意味・文脈において使われます。「則」という字が「規則」という熟語に使われていることからも、容易に想像できるでしょう。 「則り」の規準として使われる対象は多岐に渡り、法律や社会的なルールといった厳格的なものから、個人の思考のような小規模なものにまで使われます。 ちなみに「規則に則る」という表現は、一見すると「則」が連続で使われているので重複表現だと思われがちですが、「規則」という名詞に対する「則る」という動詞なので、特に問題のない使い方となります。

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初回公開日:2022年06月08日

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