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みなが地球のオーナー 「都市綜研インベストファンド」代表の柳瀬健一氏の戦略とビジネスプラン

更新日:2024年01月03日

インタビュー記事

都市綜研インベストファンド株式会社をご存知でしょうか?経済状況に左右されにくい資産運用サービスを目標に設立され、今では「みんなで大家さん」シリーズの専門会社です。この記事では、都市綜研インベストファンド株式会社の代表柳瀬健一氏にインタビューしています。

はじめに

はじめに

不動産ファンド「みんなで大家さん」を最近よくメディアで見聞きします。運営する都市綜研インベストファンド株式会社は、不動産などを活用し経済市況に左右されにくい資産運用サービス目指して1999年に設立されました。 その後着実に利益を上げ、それまでの不動産証券化事業の運用実績を活かして、2010年3月に不動産特定共同事業法の許可を受け「都市綜研インベストファンド」は「みんなで大家さん」シリーズの専門会社となりました。 保有した不動産で賃料収入を受け取るというシンプルな事業を安定的に継続し、大規模な事業展開も可能となりました。不動産投資商品として話題の「みんなで大家さん」は安定的・長期的な資産運用のために「都市綜研インベストファンド」が管理・運営に努めています。

都市綜研インベストファンド

共に生きる(共生)とこれまでの事業 都市綜研インベストファンドは神戸市出身の実業家、柳瀬健一氏が設立。1966年生まれ。 発足当初は不動産、また資産家の財産(節税対策、収益向上対策)のコンサルティングを中心に事業展開をしてきました。そこから不動産の開発、不動産投資(新規に土地を購入し建物を作る)で収益性を上げ、それを販売することによって事業を拡大していました。 事業を行う中で共生(ともいき・きょうせい)といった理念に基づいて「シニア・リビング」という老人ホームではない分譲マンションを開発して販売と運営をしています。またホテルの開発と運用、最近ではテーマパークの開発と運用も多くなってきています。その数は開発実績は100案件以上に登り、不動産分野においてはスペシャリストと言える状況であります。「みんなで大家さん」もそこから派生しました。 不動産においては、リーマンショック時に上場していた20数社が倒産するなど、業界全体では大変な打撃を受けたのにも関わらず、共生バンクグループは生き残り、さらに発展を続けているということで業界の中でも注目されています。「ですので、しぶとい会社だと思っていただいている」と柳瀬健一会長は言います。 現在は、成田国際空港付近に総工費2500億円での複合商業施設を開発する壮大なプロジェクト「共生日本 ゲートウェイ成田」を手掛けています。評価資産額1兆円の街を2024年までに実現するという非常に大きな計画です。

都市綜研インベストファンドの経営理念について

「共生主義」想像力次第で資源枯渇問題は解決できる 「みんなで大家さん」や「ゲートウェイ成田」といった大規模運営で最も注目したいのが、経営者が語る経営理念です。 まず「経営イコール商品サービス」を目指して世の中に貢献するという形になるので、実際にそれを通じて本当に社会に貢献できるかということを常に綿密に図りながら、都市綜研インベストファンドを運営してきたとのこと。

柳瀬健一氏が思う、あるべき社会形成思想

柳瀬健一氏は言います。 「私達は今の資本主義や民主主義を信じて、それを実践していると思って活動しています。これは日本だけではなく、特に西側諸国、アメリカやヨーロッパの資本主義社会、資本主義経済で実践しているわけですが、ズバリ申し上げるとこの資本主義ももう疲弊してきている。 資本主義がもうやっていけない。資本主義で経済を引っ張るのももう限界である、という時期を実は迎えていると私はそう考えております。ポスト資本主義がこの「共生」「ともいき」という主義、共生主義経済ですね。予兆としては車をライドシェアするシェア・エコノミー、あるいは住宅のシェアするシェアハウスといった「シェア」ですね。 資本主義っていうのは「物を持つ」こと。 別荘や車を持ちたいとか欲しいということで「持つこと」に欲求を満たしていたわけですが、今はもうそういう時代じゃなく、持つことをよりはを「行うこと」に価値を見出していて、もう持たなくても皆でシェアしたらいいじゃないですか、いう時代なんですね。 ですから「共生主義」がいよいよ始まっていくということを私は考えてまして、「共生主義」「共生経済」というものを社の基本理念としてやってます。 では資本主義と共生主義とどう違うかについて簡単に解説しますと、資本主義っていうのはどちらかというと「物欲」が中心で、物欲というのは体が要求するんですね。 もちろん人間の本能としてそれはありますが、例えば食べる、寝る、着るを「衣食住」は当たり前なんですが、今20世紀に入って物欲よりは精神的な欲求、心とか魂とか愛といった欲求の方が強い人たちも増えてきました。 20世紀時代に21世紀はそういう社会になるというふうに言われてましたが、今まだそれが実感できないという状況にあると思います。 しかしまさしく今、日本人だけじゃなくて、全世界で物よりは精神的な欲求、心の喜びを求めていく価値観が強くなってきてるというふうに思うんですね。 資本主義はどんな主義なのか。経済用語で言うと「拡大再生産」「利潤追求」ということになります。事業を拡大して、物やサービスを作って大量に売って利潤を追求するということなんですが、その目的は「自分」、あるいは自社や自国の利益の追求なんですね。 今や世界的にもね、一国主義などと言ってやってますが、資本主義の考え方っていうのは、経済活動の元となる「資源」を重要視します。経済の元になるのは宇宙資源であり、地球の資源を採集して加工して分配しているということになります。 例えば石油や天然ガス、レアメタルやレアアースといったものが枯渇してなくなったら儲からなくなる。ということは取った者が勝ちということで取り合いをしています。それで場合によっては戦争が起きます。これが資本主義の根本的な考え方ですね。」 資本主義=自らの利潤追求

人と共に、環境と共に生きる「共生主義」という理念

柳瀬健一氏は続けます。 「では「共生主義」ではどう考えてるかというと、やはり「取り合い」はよろしくないと。皆が良くなるためにはどうするか。物そのものが無くなるのはもうそれは「物」ですから、物量があるので買えなくなりますね。 ならばそれに代わるものを生み出せばいいじゃないですか、という考え方です。例えばレアメタルでもひとつのレアメタルが無くなるんだったら、それに替わるものを技術革新で産み出して、それを転用していけば問題が解決するじゃないですかっていう考え方になるんですね。そちらの方向に力や意識を集中して、そして世の中の役に立っていくという経済活動、これが「共生主義」や「ともいき」という考え方なんです。 ですから、考え方をそう捉えたら、宇宙や地球資源は無限にあるんです。有限ではないんです。つまり人間が想像力や管理能力、それらを「主観力」とも言いますが、「共生主義」においては自然界から資源を採取して、人間の想像力であらゆる資源を生かして加工生産し、地球資源の枯渇問題を解決できると思っています。 ですからエネルギー問題なんかでも、石油とか石炭と化石燃料が無くなったとしても実は生み出すことはできるんです。 具体的な話としては私が今から10年以上前にブラジルへ勉強しに行きました。そこでエタノール、アルコールをサトウキビという植物から作れるんです。 ブラジルの大手ガス石油メーカーと政府と協議をして、当時200万キロリットルのガソリンを供給するのにどれくらいの土地があったらいいか。新たに開墾しなくても、今ある土地の10分の1で日本のガソリンが賄えるだけのエタノールが生産できる土地がブラジルにあるという回答だったんですが、そのときに私は石油が無くなっても石油は作れるんだということが解りました。 つまりは新たに植物からアルコールを作る、アルコールから燃料を作っていくということで、新たな技術でそういうことができるんです。考え方を変えれば作ることができるとなれば、あとは生産性をよくすればいいということになります。 当社の研究センター「アグレボバイオテクノロジーセンター」を用いて植物の生産性を、3倍、5倍、10倍、数十倍に上げることができれば、かなり単価の安いアルコールができます。それらをエネルギー源として活動もできると。こういう発想が共生主義の考え方なんです。」 共生主義=皆がよくなる方向を目指す 想像力次第で資源枯渇問題は解決できる

共生主義におけるオーナーシップ

地球資源・国は自分のものという考え方 共生主義では、この考え方のもと「本物の民主主義」を実現できる 現在、日本で何が一番問題かというと、極論言うと「みんな公務員になりましょう」ということなんです。国が雇用する公務員だから。でも考え方を変えたら、大変楽しい時代、楽しい社会が作れるんです。これを公的ビジョンとして我々は持っています。

おわりに

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初回公開日:2022年04月14日

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