更新日:2024年06月21日
注目のプロダクトを生み出す企業で、エンジニアはどのような働き方をしているのでしょうか。今回は”情報革命で人々を幸せに”を経営理念に掲げる「ソフトバンク」を訪問。エンジニアの北野さん・吉田さん・富山さんに入社の経緯、今後のビジョンを語っていただきました。
目次
<プロフィール> ■北野貴士(きたのたかし)さん(写真左) 「IT統括 AI戦略本部 AI&データサイエンス部 AIプラットフォーム開発課」に所属。2005年に新卒で入社後、社内システム開発に8年間従事。現在は、ビッグデータの処理・開発を担当。 好きなマヨネーズを使った料理は「レンチンかぼちゃのはちみつマヨネーズ和え」。 ■吉田沙弥香(よしださやか)さん(写真中央) 「IT統括 ITサービス開発本部 アプリケーション&コンテンツサービス統括部 プロダクト開発部 アプリケーション開発課」に所属。2009年に新卒でソフトバンクに入社。社内システム開発を経て、現在は、国内外のBtoB、BtoBtoC向けアプリケーション開発に携わる。 好きなマヨネーズを使った料理は「お好み焼き」。 ■富山健太郎さん(写真右) SE本部 セールスエンジニアリング統括部 セールスエンジニアリング第2部 第2課 に所属。2012年に中途で入社。前職でのエンジニアの経験を生かし、現在はソフトバンクサービスを使ったITソリューションを企業に提案。課長として、チームのマネジメントも行う。 好きなマヨネーズを使った料理は「エビマヨ」。
今回は革新的なサービスを次々に生み出す「ソフトバンク」で活躍中のエンジニアの3名にインタビューしました!
北野さん、吉田さんは新卒、富山さんは中途でソフトバンクに入社されています。 どういったところに魅力を感じ、ソフトバンクを選んだのか。それぞれの経緯を語っていただきました。 北野さん:「大学院で無線通信工学を専攻していました。就職活動では、携帯電話業界を志望していて、キャリアもしくは、携帯機器メーカで働きたいと思っていました。そして、せっかく就職するのであれば、社会にインパクトを与えられるところで働きたいと考えていました。 当時、ソフトバンクが『Yahoo! BB』という固定のブロードバンドサービスや、『おとくライン』というNTTのような加入者回線で大きなインパクトを与えていて、ソフトバンクなら今後の無線通信業界でも社会にインパクトを与えられるのではないかと考えて選びました」 吉田さん:「2009年度に新卒として入社しました。その頃、ちょうどソフトバンクがiPhoneを発売した時期でした。大学時代、自分がどの分野で働きたいか考えた時に、”生活において身近なもの”に携わりたいという思いがありました。四六時中、携帯電話を触っていたこともあり、通信キャリアに一番興味がありました。 また、通信キャリアの中でもなぜソフトバンクを選んだのかというと、iPhoneをキャリアとして日本で初めて販売するなど、新しいものを物怖じせずに取り入れているところに惹かれたからです。”スピード感”と”新しいものをどんどん採用していく社風”から、チャレンジできそう、スピード感を持って働けそうというイメージがありましたね」
富山さん:「私は、2002年に新卒で通信SI会社に入社し、技術職として構築をメインに行っていました。2012年5月に当時のソフトバンクテレコムに中途入社しました。なぜソフトバンクを選んだのかというと、日本だけじゃなく、世界を目指しているところに共感したからです。他の通信キャリアよりも先進的で革新的なことを常にやり続けていて、当時から代表の孫が『世界No.1を目指す』と語っていました。いつもNo.1にこだわって新しいことに挑戦しているところが面白いと思い、転職を目指しました」 3名とも、社会に与えるインパクトやスピード感など、ソフトバンクらしいアグレッシブさに惹き寄せられたようです。 そんな入社前のイメージと実際にギャップはあったのでしょうか。入社後のソフトバンクの印象について伺いました。 富山さん:「入社前に持っていたイメージは、むしろ加速していますね。孫が、世界の要人に会っていたり、人型ロボット『Pepper(ペッパー)』を世に送り出したり、世界を視野に入れていることや、先進的なことをどんどんやっていこうとする姿勢は、社内にいても強く感じますね。 『他社に比べて面白いことをやっているね』や『新しいことをして驚かせてくれるから、ソフトバンクとはずっと付き合っていきたい』などとお客様から言われると嬉しいです」
エンジニアとして何を担当していて、どこに力を入れているのでしょうか。 携帯電話やPepperなどの製品が有名なソフトバンクですが、具体的にエンジニアがどんなことをしているかは、興味深いものがあります。 それぞれ違うチームに所属している3名に仕事内容について伺いました。 北野さん:「ビッグデータを活用したシステム開発を担当しています。具体的には携帯電話の基地局ログや、全国各地に設置しているWi-Fiのアクセスポイントから発生するログを匿名加工し、災害支援、観光、都市計画に使えるようなシステムの開発に取り組んでいます。 2016年に熊本で発生した地震では、指定避難所以外の場所に多くの人が避難し、避難場所の特定が困難という課題がありました。基地局から取得できるデータから、そのような場所を特定できると優先的に支援物資を配送したり、臨時基地局を手配したりといったことが可能になります。今システム化を目指しているところです。」 北野さんは人命にも関わるような社会貢献性の高いことに自らの技術を役立てられることに使命感を持っているようでした。
吉田さん:「海外と国内の端末にBtoB、BtoBtoC向けにインストールするアプリケーションの開発を行っています。会社として複数のアプリを持っているのですが、その中でも私は、電子書籍系のアプリ『BOOK SUITE』を担当しています。雑誌や絵本を出版している出版社の方にプラットフォームとアプリケーションをセットで販売し、利用していただいています。 飲食店のアプリでは通常、360度店内の風景を見られるように、写真をつなぎ合わせて表示されています。技術のあるデザイナーさんであれば、この360度の写真を『BOOK SUITE』で実現できます。お客様に店内全体を見てもらうことができるため、百貨店さんや、旅行会社さんに使っていただきたいサービスです。技術的にもタップすれば音が鳴るなど面白いです。 こだわりは、読者目線の”使い勝手”に最も力を入れて開発していることですね。 例えば指で動かすと360度の店内写真が見えるが、静止画だと思ってしまったら、 せっかく訴求力のあるコンテンツを作成しても、その良さが読者へ伝わらないですよね。 そういったことのないように、個人としては、アプリケーションの品質だけに留まらず、お客様の業種・業態にあわせたベストプラクティスをこちらから提案できるようになりたいというのが今の目標です」 エンジニアであっても”提案力”が大事。吉田さんの言葉からは、1技術者として技術を追い求めるだけでなく、ユーザー目線に立って、いかに技術を有益に使ってもらえるか、といった視点が感じられました。
富山さん:「法人事業統括という部署に所属しています。SE本部という大きな部署があって、その中に構築とプレセールスの2つがあるのですが、私は、プレセールスを担当しています。実際どのような仕事をしているのかというと、モバイルに始まり、固定電話回線・ネットワーク等のインフラ系商材からロボット・IoT・AI・広告に至る新規商材まで、法人のお客様の業務効率化や売上アップに役立つ提案をしています。吉田さんのお話にもあったように、アプリもそのうちの一つで、カタログをアプリ化できる”スマートカタログ”という自社商材があります。 分厚いカタログをアプリ化させてiPadとセットで提供し、ペーパーレス化の提案を行いお客様に喜ばれた事もあります。 我々はこういった”ワンストップソリューション”を全面的に押し出しています。 固定電話回線やモバイル、アプリや広告までワンストップで弊社で完結できる。単なるインフラのパートナーではなく、戦略的なビジネスパートナーとして一緒に歩みましょうという課題解決型の提案をしています。 例えばコスト削減をして原資を作り、ネットワークの改善でスピードを上げ、アプリを導入して業務を効率化し、顧客の売上を向上させるために広告を打つところまでやる、というパートナー的な姿勢でお客様と向き合います。これまでの経験を生かして、技術的な側面を持って提案するのが強みです」 また、他社と提携し、手を組むことで新たなソリューションが生まれます。その分、覚えることが非常に多いので、キャッチアップが大変ですが、それも刺激的で面白いところです。 プレセールスSEは技術的な観点や顧客目線で、きちんと商品説明を行いご納得いただいてから契約いただくまでを支援するのが役割です。技術的な裏付けがあると、お客様にも安心していただけるのでやりがいがありますね」 富山さんのように、エンジニアとはいえ、営業に近いポジションで戦略的な提案をする職種もあるようです。自らの知識を生かし、新たな技術をキャッチアップしていく。そんな興奮するフィールドがソフトバンクにあることを富山さんからひしひしと感じました。
北野さん:「ソフトバンクの社風の特徴は3つあります。 1つ目は、『フランクな雰囲気』です。ソフトバンクの平均年齢は37.4歳なのですが、上司も若くて気軽に相談できる雰囲気があります。時には、部長・統括部長を飛び越えて、役員に直接報告に行くこともあります。 2つ目は、『やりたいことをやらせてもらえる文化』があります。例えば、『ソフトバンクイノベンチャー』という社内起業制度があるのですが、新規事業を提案し、審査を通過すれば、自らその事業に参画し、推進することができます。 3つ目は、『スピード感』があることです。打ち合わせから”1週間でデモ版を提出してください”と言われることがあります。1週間でも遅いと言われることもあるぐらい、スピード感を重視しています。 私が所属する部署では、AIのプラットフォームの開発をしており、音声認識や画像認識システムのデモ版を1週間で作成し提案しました。皆優秀なので、海外の論文や調査を読み、自分たちで技術のキャッチアップをしています。弊社は内製の思考(自分たちで作るという意識)が強いので、基本的には何でも自分たちで作ろうとしています。チャレンジすることを楽しんでいるように思いますね。分からないことは上長にも相談しやすいので孤独感や辛さはないです」 事業計画書をエンジニアが書くこともあるのだとか。トップダウンではなく、各人が頭を使って事業を創出し、提案まで持っていくということをしているそうです。
吉田さん:「特に男性・女性関係なく仕事では同じだけ裁量を持ってやらせてもらえています。エンジニアと聞くと、夜遅くまで働いているんですか?などと就職活動中の女子学生から聞かれることもありますが、各自がセルフマネジメントをしてメリハリのある仕事を心がけています。何か一つシステムを作るのもチームで計画して進めているので、誰か一人の負担になる、ということはないです。女性も働きやすい環境だと思います。」 富山さん:「政府が主導するプレミアムフライデーも、実施されていますので、15時に仕事を終えて、チームで飲みに行くこともあります。そういった時間もコミュニケーションとして大事にしています。 昨年から管理職についていますが、部下の相談も気軽に受けますし、部下がやりたいことに制限は設けていません。その人の良さを伸ばすことに注力してマネジメントしています。若くして管理職を目指せるのもソフトバンクの特徴ではないでしょうか。私は30代後半で課長就任、上長の部長も同じく30代後半。所属する統括部の統括部長は現在40代前半と組織的にも非常に若く活性的であると思っています。 また、役職に関係なく現場におりて仕事をやることにしています。そのほうが意思決定も早いので、素早くことが前に進みます。プレイヤーもできてマネジメントができる人が役職に就いているイメージですね。若くても素養があればマネジメントにもチャレンジさせてもらえます。また、課長より下のランクの”課長代行”としても課長職にチャレンジすることも可能です。人事制度も面白いです」 人事制度も明確なモチベーションを保つのに役立っているそうです。 エンジニアとしては、”どんな開発をしたら売れるのか”などを考える、プレゼン力のある人が特に評価されるのだとか。エンジニアであっても”提案力”やプレゼン力”を重要視されるのは、ソフトバンクの大きな特徴のようです。
記載されている内容は2017年05月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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