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更新日:2024年06月16日
人間力×スキルの関係は、船の母体×積荷と同じ。多くの積荷を積むために母体を重視する、というユニークな理念を掲げる株式会社S.E.C。スキル一辺倒ではない同社の姿勢について、副社長の渡辺さんとエンジニアの井上さん、山縣さんからお話を伺った。
渡辺:2004年創業、現在の社員数は60名規模の中堅ITベンダーです。 大手上場SIer等との直接取引が8割ほど。大手企業の案件なので、プロジェクトとしても大手メーカーや情報通信企業等に関係するものが中心です。これらの案件は取引先との厚い信頼関係が不可欠ですが、11年連続の黒字経営を続けています。
渡辺:もちろん技術力も必要ですが、当社は「人間力」と「共創」を企業経営のキーワードにしています。 まず「人間力」。多くのエンジニアはスキルの向上を念頭に置き、それができる環境を求めています。でもスキルって、船に例えると積み荷なんです。母体となる船自体がしっかりしていないと、積み荷もたくさん積めません。この船に当たるのが人間力だと考えています。 人として誠実で、きちんと管理ができて、相手のことを考えられる。たとえば管理なら、タスクマネジメント、リソースマネジメント、タイムマネジメントなどが挙げられます。これがきちんとできる人は、どの職場でも通用する。エンジニアとしての価値が高い、ということになります。 当社はスキルを高めるだけでなく、マネジメント力も習得できる研修や案件とのジョインを心がけています。
渡辺:共創は文字の通り「共に創る」です。 たとえば、エンジニアのスキルが高く、それに対してお客様はITについてよくわかっていらっしゃらない場合、あるあるとして「こうあるべき」というエンジニアの常識や価値を押し付けてしまうことがあります。 でもそれは、本当の意味でお客様のためになっているとは言えない。 相手のことを考えられるエンジニアなら、お客様の声を聞き、必要なものを精査できる。困っていることがあれば力になります。その姿勢がお客様に伝わると、「S.E.Cは我々と共にある」という気持ちを持っていただける。これが「共創」で、お客様から支持される当社の強みです。 実際、コロナウイルス禍ではお客様の方から「何か困っていることはないか」と声をかけていただいたことも。お客様から手を差し伸べていただけたのは、共創の意識を持って取り組み、信頼関係を築けたからだと感じています。
渡辺:お客様と同じように、エンジニアとも共にありたいと思います。昨年の緊急事態宣言の時は、代表と私がエンジニア一人ひとりに電話をし、会社の現状とこれからの見通しを伝えました。 突然、環境が変わるのってすごく不安だと思うんです。自分がエンジニアなら、トップにいろいろと聞きたい。その思いから同報メールではなく、一人ひとりと連絡を取り、会社の姿勢を伝えました。 エンジニアからはお礼の言葉や「安心しました」という声をもらい、皆の団結力がいっそう高まったと思います。
井上:新卒でSES企業に入社し、エンジニアをしていたんですが、いわゆるブラック企業で。一人常駐も多く、大変な思いをしていました。そんな時、知り合いがS.E.Cに転職し「いい会社だから」と声をかけていただきました。 面接での代表や副社長とのやり取りも温かく、話しやすい。ここなら働きやすそうだと思い、3年前に転職しました。
井上:思ったとおり働きやすいです。前職時代に比べ、人間らしい生活ができています(笑)。 また、前職ではテストばかりを担当していたんですが、S.E.Cでは開発案件にも取り組めるようになり、仕事の幅も広がりました。
井上:自動車で使われるスマホアプリの開発プロジェクトに、先輩と2人で参画しています。週2日は常駐先に出社し、それ以外はリモートワークにて業務を行なっています。
井上:設計書からテストまでの一連の流れに関われるのは達成感があります。また、自分はコードを書くのが好きだということを、開発案件に携わるようになって実感しています。 キレイで誰でも見やすいコードが書けると嬉しいし、それができる今の環境は楽しい。これからはできる言語を増やして、現場で頑張っていきたいと思います。
山縣:前職は販売職でしたが、もっと専門的な仕事をしてみたいと思い、エンジニアを志望しました。 転職サイトに登録したところ、S.E.Cからのスカウトメールはきちんと私の経歴を見たうえで書かれていて、好感を持ちました。面接も代表や副社長と和気あいあいと話せて、親しみやすかったです。 PCを打ちながら話半分で対応するような面接も経験していましたから、大きな違いを感じました。
山縣:研修中もいろんな先輩が様子を見に来てくれ、気軽に話しかけてくださり、会社全体の雰囲気の良さを実感しました。会話のキャッチボールがきちんとできるエンジニアが多いと思います。
山縣:最初はJava script系のプロジェクトで、Java scriptやHTMLを覚えました。S.E.Cは有力なSIerと強い繋がりがあるので、最初の2年間は同じ現場のなかでいくつかのプロジェクトを経験し、スキルを高めてきました。 その後はJava系を志望し、現場を異動。今は経費システムを一括管理するために必要となる、中間処理に当たるシステムのプロジェクトに関わっています。
山縣:そうですね。「やりたい」という声を営業担当などがきちんと拾ってくれて、案件を考えてもらえています。決して会社からの一方的なものではなく、エンジニアにとってプラスになることの説明を受け、自分なりに納得して臨めています。
山縣:スキルを高めたいのはもちろんですが、マネジメントにも興味があります。私は未経験から学んできたので、その分、新人の気持ちにも寄り添えるのではないかと。 自分の経験を活かしてメンバーを増やし、会社全体で一つの案件に取り組めるようになったらいいな、と思っています。
山縣:業界内の女性エンジニア率は1割くらいだそうですが、当社は全体の4割ほど。業界平均よりもかなり高いです。それは会社の雰囲気が良いことや、働きやすい環境だからだと感じています。 先輩の皆さんもテキパキされている方が多く、リーダーとして活躍している方もいるので、誰にとっても働きやすい会社だと思います。
先進的な大型プロジェクトに関われるチャンスも多数あるのに、「それよりも当社の売りは人間力」と語る渡辺副社長。いくら高いスキルを持っていても、土台がしっかりしていないと、うまく使いこなせない。逆に人間力とスキルをバランスよく成長することができれば、互いを思いやるようないいチームワークの中で仕事ができるので、働きやすい。勤続10年超になるベテランエンジニアが多数活躍しているのも、この辺りが決め手になっているようだ。 エンジニアとしての経験から、「人間力」や「共創」というキーワードに共感できる人なら、ぜひ同社の取り組みに注目してほしい。
記載されている内容は2021年05月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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