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【業界研究】中食業界の現状・動向・課題について

更新日:2024年11月11日

業界・企業研究

「中食(なかしょく、ちゅうしょくと読みます)」は、家庭で調理をするための食品を扱う「内食」と、飲食店で食事する「外食」以外の形態を指します。代表的なのは、持ち帰り弁当、宅配ピザ、テイクアウト専門店など。他にもベーカリーやコンビニエンスストア、スーパーなどの業態が参入しています。

ニーズがさらに多様化すること、外食や内食よりも中食を求める消費者が増えることが予想されるだけに、市場の規模は拡大することが予想されます。ただ、それが企業の存続と成長に必ずつながるかというと、少し違う話になってきます。

たとえば予想されるのは、M&Aの増加。レストランや小売など、中食業界の外側にある業界から参入して、中食業界内の企業を買収する。そんなケースが増えつつあります。前述したとおり、中食業界は消費者のニーズが変化しやすい業界であり、これからの市場に対応するために合併を選択する。

そんな企業が増えてくることが予想されており、学生の皆さんも業界研究をしっかりすることが求められます。ただ、ひとつのアイデアや業態が大きなビジネスチャンスを生む業界でもあるので、業界研究をすればするほど多くの可能性を発見できるはず。「業界を変える大きな仕事をしたい」という学生には、うってつけの業界かもしれません。

業界研究本

日本実業出版社から出ている、高橋麻美さん著の「よくわかる中食業界」は、業界の構造、ヒエラルキーなどが分かりやすく書かれています。中食業界を研究する意味だけでなく、ひとつの読み物としてもおもしろいので、ぜひ読んでみることをします。

また、「ブランド化戦略」という視点で中食業界を分析した、小林憲一郎さん著の「中食市場のブランド化戦略-限定品マーケティングのすすめ」も、業界研究には大いに役立ちます。「拡大し続ける中食業界で、これから重要になるのはブランド化だ」という考えを打ち出し、コンサルタントとして活動してきた経験とノウハウに基づいた分析理論は非常に参考になります。

予備知識を持った上で企業選びをすると、今までとは違った選択ができるはず。また、会社説明会や先輩社員との会話で得られた情報をより多角的に分析できるようになると思います。「自分に合う中食業界の企業は?」という問いの答えが自然に出てくるかもしれません。

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