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【業界研究】プラント業界の現状・動向・課題について

更新日:2024年06月10日

業界・企業研究

プラント業界について詳しく知りたいという方は多いのではないでしょうか。この記事では、プラント業界の現状やプラント業界の主な企業、プラントの種類、業界の今後の将来性などについて紹介していきます。プラント業界についてご興味がある方は、参考にしてみてください。

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業界の現状

プラントとは?

化学プラント、電力プラント、通信プラントなど、プラントにはさまざまな種類があり、どれもモノをつくるのに欠かせない生産施設です。 そして、生産施設の設計や調達、工事、試運転を請け負う産業のことをプラントエンジニアリング業と呼びます。 日本の重化学工業の発展、それはプラントエンジニアリング業の発展でもありました。 昭和30年代以降、繊維、化学、鉄鋼といった企業が設備投資としてプラントを建設する過程で、メンテナンス専門の会社を設立するなどして、プラントエンジニアリングの専門業者が生まれ、プラント業界が形成されていったのです。

プラント業界の主な企業

世界的には、アメリカのベクテル社(サンフランシスコ)などが高いシェアを誇っていますが、日本の専業3社(日揮、千代田化工建設、東洋エンジニアリング)も国際的な評価を得ています。 また、造船、鉄鋼、化学、電気といったメーカーや、ゼネコン(大手総合建設業)なども特定分野に特化して、業績を伸ばしています。

プラントの種類

プラントは、主に11のプラントに分類することができます。

  • 火力・原子力発電プラントなどの発電から送・変・配電に至るプラント
  • 放送・電話などの各種通信施設
  • 石油・天然ガスの生産・精製を行うプラント
  • 鉄鋼を生産するプラント
  • 紙パルプ、セメント、飲料・食料品、各種製品製造プラント
  • 海洋石油・ガスなど資源開発のための施設
  • 鉄骨、橋梁、鉄塔、水門などの陸上の鉄鋼構造物
  • 貯蔵施設、荷役運搬、陸上パイプライン、物流施設
  • 産業廃棄物処理施設、上下水道設備などの都市環境に関わる施設
  • ウォーターフロント開発、リゾート開発、産業立地、マンションといった地域振興システム
  • 道路、鉄道、港湾などの交通網の整備

基本情報

  • 市場規模:7兆5,706億円
  • 労働者数:16,849人
  • 平均年齢:42.4歳
  • 平均勤続年数:16.2年
  • 平均年収:718万円

市場規模が大きく、勤続年数や平均年収の数字も高いことから、仕事にやりがいがあり、且つ働くための環境が整っている業界であると推測できます。ただ、忙しいときは寝る時間もないくらいに忙しいとの声も上がっているようなので、そのあたりの状況と年収のバランスをどう考えるかによってこれらの数字の評価は変わるのかもしれません。

仕事内容

プラント業界の仕事内容は、人や材料、設備、機械を管理し、設計や調達、工事、試運転を行い、プラントを建設することになります。 そしてそのなかでも、ワークフローを管理・運営する業務がプラントエンジニアリング業者の役務となるため、プロジェクト管理業務を担う「プロジェクトマネージャー」の役割が最も大切になります。 現在のプラント業界では、有能なマネージメント能力を持ったエンジニアが減っていることが課題の一つとなっており、優秀なプロジェクトマネージャーの育成が急務であると考えられています。

業界シェア一覧上位3

1:日揮:6,758億円 2:千代田化工建設:4,461億円 3:東洋エンジニアリング:2,301億円

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