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【業界研究】眼鏡業界の現状・動向・課題について

更新日:2024年01月17日

業界・企業研究

眼鏡業界では、平成16年から19年にかけては若干の市場規模アップがありましたが、平成19年から平成21にかけて市場規模は減少傾向に転じました。平成21年から24年までの間は市場規模が横ばいに。

了解だけではなく社会における知名度が手伝い、安定した業績を残し受けています。現在も着実に顧客層を広げており、眼鏡業界内における高い平均年収に結びついています。

業界の動向

眼鏡業界は今、グローバル化に目を向けつつあります。特に中国の市場は拡大の一途をたどっており、中国国内で店舗を出す企業が徐々に増えています。また、富裕層が年々増えており、日本の商品が人気を集めるようになってきました。

日本の眼鏡の知名度は中国において着実に広まっており、これから、さらなる業績アップをもたらす可能性が大いにおおいにあります。このグローバル化の波は中国だけでなく他の国にも波及していく見通しが立っています。眼鏡は世界共通の製品であるだけに、開拓できる市場は世界中にあるのです。

動向1:市場動向

今、眼鏡業界において勢いをつけているのは、低価格帯の眼鏡になります。JINSと同じく低価格帯の眼鏡を販売する店舗「Zoff」を運営しているインターメステックという会社は、年々、業績を着実に伸ばすともに、事業のフィールドも拡大し続けています。北京や上海、南京などに10店舗以上を展開しており、これからも販売店の数を増やす戦略を展開していきます。

新興勢力だけではありません。眼鏡業界を長く支えてきた会社もグローバル化を推進しています。眼鏡の三城を運営する三城ホールディングスは、中国において既に100店舗以上出展しており、各店舗ともに多くのお客様で賑わっています。これらの事実が示すのは、日本の眼鏡は世界でも通用するということです。市場を拡大し続けるほど企業の業績は伸びていく見解がなされています。

動向2:業界の課題

まず、眼鏡業界の課題として挙げられるのは、グローバル化の推進です。確かに海外に店舗を展開している企業は増えてきていますが、眼鏡業界全体でみると、それらの企業はほんの一握りにしか過ぎません。

今後、眼鏡業界全体として、業績をさらに伸ばすためにはグローバル化は必要不可欠。業界内で有数を走る企業がそのロールモデルを作り、他の企業が追随することが眼鏡業界の活性化に置いて重要になります。

次に挙げられるのは、国内の市場が縮小していることです。一時期はおよそ6,000億円以上あったと言われる眼鏡業界の市場ですが、現在はおよそ4,000億円前後にまで落ち込んでいます。これらの背景にあるのは、少子化、根強く残るコンタクトレンズの人気などが挙げられます。

グローバル化が大切とはいうものの、お膝元である国内市場で盤石なポジションを形成することが企業の成長には必要不可欠になります。業界研究をする上で、国内市場における戦略もしっかり調べておくことが大切になります。

もう一つ、問題があります。それは、眼鏡自体の開発力。近年では、デスクワーク向けの眼鏡や花粉症対策眼鏡など様々な種類の眼鏡が出てきています。しかし、これらの眼鏡を開発しているのは限られた企業であり、眼鏡業界全体でいうと、もっと多くの新商品が発売される必要があります。これから眼鏡業界を構成する各社にとって、開発力のさらなる強化は解決すべき課題であるといえます。

動向3:業界の今後の将来性

国内の市場は縮小している。しかし海外の市場は着実に広がっている。これが眼鏡業界の現状です。業界全体の将来性で言うと、眼鏡をファッションとしてとらえる考えが広がっていることは、追い風になることが確実です。

年々、眼鏡にも流行がでてきており、様々な形の眼鏡が販売されています。これからも流行の変遷に伴って新しい眼鏡が発売されるチャンスが増えていきます。これはすなわち、眼鏡業界を構成する多くの会社にヒット商品をつくるチャンスがあるということでもあります。

しかし、中小の眼鏡屋などは苦戦を強いられ続けていく見通しが立っています。経営の危機にさらされる企業も少なくなく、これからどのような戦略で企業を存続させていくか。また、現状維持ではなくどのように成長していくか。経営者の手腕が問われる時代になっています。業界研究をする時は、経営者の考えやビジネスに対する姿勢をしっかり調べておきましょう。

間違いなく言えるのは、眼鏡がなくなることはないということです。そう考えると、腰を据えて働きたいと願う学生にとってはいい選択肢になります。これからも眼鏡を使う人は全世界にいるので、グローバル業界で働きたいという学生にとっても、いい選択肢になると認識されています。

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