履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...
更新日:2024年10月28日
就職活動を行う上で避けて通れないのはエントリーシートの記入です。こういった書類は選考の最初期の段階で提出する必要があり、この後に続く面接も基本的にはこれらの書類に記入した情報をもとに行われるため、書類の記入は今後の面接にも影響を与える大事なステップです。
限られた文章量の中で多くのアピールをしたいと思う学生の中には、箇条書きで文章を構成しようと考えている人もいます。企業から箇条書きで書くように指定がある場合はもちろん別ですが、基本的には箇条書きでアピールを行う事は避けるべきです。箇条書きは文字通り、キーワードの羅列に過ぎません。
具体的な経験を簡潔にまとめてキーワードに合わせて書いたとしても、何を考えどのように行動したのかが見えづらくなってしまうことが多々あります。提出する書類の中であえて具体的なエピソードを伏せ、面接の中で話を振ってもらうように仕向けると言うテクニックもあるにはありますが、そもそも書類選考の時点で落選してしまっては元も子もありません。ひとつの文章として、結論とエピソードが一環した文章を作り上げることが何よりも大切です。
これらの書類を書く上では先ほども説明した通り、適切な文字のサイズがあるため、文章量が足りない場合には大きめの文字で書くのではなく、文章量を増やしたほうが良いといえます。文章量を増やすことでアピールできるポイントも増えます。
当初書こうと思っていた文章では、大幅にスペースが余ってしまう場合にはその文章が要素不足に陥っている可能性が考えられます。新たなキーワードを盛り込むと、そのキーワードを説明するための具体的なエピソードを書かなくてはいけないため、文章量を増やすことができます。
文章量を増やす際には、決してはじめから目指す文章量ピッタリの文章を書こうとする必要はありません。大切なのは、文字を埋めることではなく、要求される枠の中で必要十分なアピールを行うことです。
目標とする文章量を埋めるために、不必要な文章を付け足すことに腐心してもあまり意味はありませんし、はじめから目標の文章量ピッタリの文章を書こうとすると、文章の流れがおかしくなってしまったり、専門用語が多くなってしまったりとわかりにくい文章になりかねません。
そのため、まずは書きたいキーワードを盛り込んだ上で、想定よりも多めの文章量の文章を書き上げるのが理想です。そこから必要のない文章を削ぎ落とすほうが、真に必要な情報のみを盛り込みやすくなるためです。
アピール文章を考える上では、自分が何を考えたのか、どのように行動したのかにフォーカスを当てて具体的に論述する必要があります。余裕があれば、実績について触れても良いですが、メインの情報にはなり得ません。具体的な例を上げて説明しましょう。
(例)私は所属していたサークルが大会で高い実績をあげられるように、活動内容を見直しました。新たな活動計画に則って行動した結果、大会で2の実績を上げることができました。
上記の文章の中には、活動内容の見直しを行ったことは書かれていますが、具体的にどのような見直しを行ったのかが一切書かれておらず、この学生が持っている能力が全くアピールできていません。さらに言えば、新たな計画に則って行動する事は当然のことですし、「新たな活動計画に則って行動した結果」などと、わざわざ文章量を割いて説明する必要はありません。
自分の持っている能力をアピールすると言う視点に立って、具体的に何を考え何をしたのかを盛り込んだ文章が以下になります。
(修正例)私は所属していたサークルが大会で高い実績をあげられるように、活動内容を見直しました。具体的には好成績を上げている他大学のチームを視察し、メンバーのマネジメント方法、練習メニューなどを把握しました。所属サークルの現状と目標とのギャップを埋めるための長期的目標を設定するとともに、他チームを交えた自主練習試合を毎月開催しました。その試合での成績やパフォーマンスを元に来月の練習メニューを決めるという短期的計画の立案を行いました。また、毎試合はビデオ録画を行い、月例会議の中で今後の改善点を検討しました。その結果、地方大会で2の実績を上げることができました。
この文章では、チーム力を向上させるために練習メニューを構築した経験や、結果を受けてさらなる練習メニューの改善に取り組んだ経験が書かれており、計画性やPDCAサイクルを回す力が読み取れます。
このように、文章に具体性を持たせるだけで文章量を増やすことができます。キーワードを増やすことを考える前に、現状の文章が具体性に欠けるものになっていないかをチェックしましょう。チェックには第三者からの評価が有効です。第三者目線から見た時に、はっきりしないポイントがあるのであれば具体性が欠けている可能性が高いので要注意です。
これらの書類に書く文章量は先ほど説明した通りですが、中には書くべき文章量が規定されている場合も多々あります。そういった場合、規定量に対してどれくらいの文字数を書けば良いのでしょうか。
もちろん規定量を超えて文章を書くのは問題外ですが、少なすぎても問題です。人事担当者にとっては文章量の少なさは自社に対する志望度の低さ、と映ってしまいます。規定量を若干オーバーしてしまうような場合は、文章を体言止めするなどのテクニックを用いて規定量以内に収めることも可能ですが、一般的に文章量が規定されている場合は最低でも8割程度、理想としては9割以上の文章量で文章を構成することが求められます。
履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...
いまいち難しくてなかなか正しい意味を調べることのない「ご健勝」「ご多幸」という言葉。使いづらそうだと思われがちです...
「ご査収ください/ご査収願いします/ご査収くださいますよう」と、ビジネスで使用される「ご査収」という言葉ですが、何...
選考で要求される履歴書。しかし、どんな風に書いたら良いのか分からない、という方も多いのではないかと思います。そんな...
通勤経路とは何でしょうか。通勤経路の届け出を提出したことがある人は多いと思います。通勤経路の書き方が良く分からない...